考える練習

舞台やイベントの感想など

かわいい、かわいい、大好き!

こんなアホっぽいタイトルつけたの初めてかもしれない(笑)

主に円盤で見た、廣野くん出演作品の所感をつれづれと。
タイトルの次の行は廣野くんの役名です。

舞台「錦田警部はどろぼうがお好き」

(アンリ巡査=怪盗ジャック)
これは現場と配信ですが、こないだの記事でも書いたように、アンリくんが、ジャックが、とにかくかわいい…!
特にかわいいところ
・「泳げたー!」の満面の笑み
・アイスもぐもぐするアンリ
・警部のお家で「ご飯食べるだろ?」って聞かれてふるふる首振ってるジャック
・ぽやっとした顔で警部を見るジャック
・死に目に好きなように振り回されるアンリ

一方で流し目するところは色っぽいし、歌とダンスのところはめちゃめちゃかっこいい(+どこかセクシー)なんですけど、全体通すと8割かわいいで構成されてる(個人の意見です)。

テニミュ3rdシーズン VS四天宝寺

(財前光)
話の展開を知らずに見てたので、そもそも財前って試合シーンあるんだろうか?と思いながら見ていたんですが、試合来た!と思ったら、なんと、ほとんどコート脇で佇むだけで終了。
試合開始前に「実質シングルスになるかもしれない」とは言われてて、不穏な雰囲気は感じてたんですけど、あれそういう意味だったのかよ!財前つら…となりました。俺だってやれる!とばかりに打とうとして失敗するシーンも入っていて、胸が潰れるような気持ちを味わいましたね…。
本来のペアと交替して入った強い人について「(あいつが)戻ってこなければ…」って目に涙を溜めて言ってて、本来のペアに「俺らじゃ無理やって」って慰められるんですけど、そりゃそれぐらい言いたくなるよな〜と思うし、あの程度の嫌味でおさめた財前めちゃめちゃ偉くない?と思ってしまう。

テニミュ3rdシーズン VS立海 前編

(財前光)
日替わりが…かわいい…!
VS四天宝寺の時も思ったけど、日替わり部分も大阪弁なのって事前に台本作ってるのかその場で喋ってるのかどっちなんだろう…? みんなあんまり文法的に間違えないのがすごいなと思って見てた。
私はnot関西弁ネイティブな俳優ががんばって関西弁喋ってるのを見るのが好きなんですけど(ニッチな性癖)、廣野くんはわりとイントネーションも正確で、にもかかわらずネイティブではないのは一発でわかる感じだったので、イントネーションがあってればいいわけじゃないんだな〜というのが面白かったです。

おとぎ裁判 第二審

(アベル)
元々一作目は見てて、古谷さんが主演なのは知ってたので、廣野くんが出てるの知った時に、なるほどバーターねと思って(笑)、あんまり出番ないのかなと思ってたんですが、普通に話の主題でめちゃめちゃ出番ありました。

もうね〜、アベルがかわいい…!こんなにまっすぐな少年役で出てくると思わなかった。憎たらしい部分もゼロじゃないんですけど(主に日替わり)、まっすぐさと利かん気の強さを取り出すとこうなるんだな〜という感じ。

舞台けいどろで私はアンリが死に目の錦田に溢れ出す気持ちをぶつけるところでぐっときたんですけど、今作でも大人たちに訴えるアベルにめちゃくちゃぐっときました。ほんとに心の底からの訴えに聞こえるんですよね。その人の感情の芯に繋がってる感じがするというか。


まだ他にも円盤とか配信で見れるものがあるようなので、次はどれにしようかな~と検討中です。

近況とマイブーム

お久しぶりです!
1月〜3月にかけてずっとバタバタしていたのと、記事書かないと書き方忘れる問題が発生して、のびのびになっていました。

2019年末に書いたブログ読み返して気づいたんですが、「2020年はオタクお休みします。ただ、いきなりやめるのは厳しいから月数回は行くかも」って書いてました、ね…。2,3月あたりまでは覚えてたんですが、何もしなくてもお金飛ばなかった4,5月を経て、演劇が復活し始めた夏あたりからは完全に忘れてました。鳥頭すぎる。

ただ、ゆるオタになるぞ!って思ったのは覚えてて、遠征はしなかったので、まぁいいかな…と思っています。8~10月はお金使いすぎたので反省して11,12月は控えめにしたりしました。ヒプステでテンション上がりすぎた。


そして今年、2021年。
天伝でスタートし、
ディスグーニーに通い、双牙に通い、
舞台「錦田警部はどろぼうがお好き」に行き、
天伝千秋楽で3月の現場納め!みたいな感じでした。

3月は転職に伴う有給消化に入ったのもあり、平日も入りたい放題だったのでめちゃめちゃ演劇充しました。楽しかった…。

ただ当然の事ながら出費が大変なことになってるので、控えめにしたい…と思いつつ、後述の事情で悩ましいことになっています。



というのが。今。
廣野凌大ブームが来ています。


元々去年のヒプステtrack3の時に、空却がよかったので気になってはいたんですが、次の舞台がいまいち興味が持てず、そのままになってました。

が、今年3月の舞台「錦田警部はどろぼうがお好き」で演じたアンリ/ジャックがめちゃくちゃハマっていてですね…原作読んだ時点で「これ完全に廣野くんじゃん」と思ってたんですが、予想を遥かに超えてよかった。

も〜とにかくかわいい。小生意気な発言してるシーンも含めてめちゃめちゃかわいかった。

初日あけたら廣野回がほぼ売り切れてしまったこともあり、回数はそんなに入ってないんですが、廣野アンリ/ジャックがとにかくツボすぎて、(あと暇だったのもあり)、他の人の感想を見てはにやにやし、楽日の配信のアーカイブを見ては「かわいい…」と呟く人になってました(危ない)。

あんまり大きな声でいうとあれですが、素のお顔はそこまで好みじゃないんですよね。なのにアンリ(ジャック)の時はめちゃめちゃかわいく見える。何効果なんだろう? メイクもそこまでがっつり描いてない系統だと思うので謎。挙動とか表情とかなのかな。


そしてそこに入ってきた、DVDリリイベの追加販売情報。本来は1月実施予定だったのが延期されて4月にズレ込んだことによるものでした。……まぁ買うよね。最初は1冊券でいいかな〜って思ってたんですが、廣野くんと背比べしたいなと思って(?)チェキありの3冊券にしました。(座って撮る形式だったら笑う)

実はその前にカレイべの追加販売も来てたんですが、最初は見送ったんですよ。素のお顔好みじゃないのにカレンダーいらなくない? そうなるとトークイベントに7,500円高いよな、と思って。

しかし、舞台の感想あさったり、見た友人と感想語りあったりしながら振り返っていたら、(やっぱ買っとけばよかったな〜)という気持ちが……けどもう締切すぎたから買えない……。

そんな感じでしょぼしょぼしていたイベント前日。廣野くんの深夜のツイートを見て「あれ?明日イベントだよね?こんな時間まで起きてていいの?」と気になった私は開演時間を確認するためにイベントページを開き、気づいてしまったのです。当日券についての案内が追記されていることに。


これは……行くしかない……!


さて、勘のいい方はお気づきかと思いますが、「こんな時間」のツイートを確認できた私もそんな時間まで起きていたわけです(ちなみに2:45)。

出発時間計算してみたらまぁまぁ早い。これ起きれるかなぁ…身体のために諦めるべきか…?と迷ったんですが、後から面白かったことが判明したら立ち直れない…と思い、起きれなかったらそれはそれで、と思ってひとまず行くことに決定。


ただ、ここからが我ながら馬鹿なんですが、結局起きる時間の3時間前にようやくベッドに入り、3時間後に起きないといけない緊張からか、逆に眠気が飛んでしまい、しばらく小説を読んで眠気を待ったため、最終的に2時間切ってました(笑)

もうこれ絶対寝過ごすフラグやん…と思いながら寝た。んですが、起きれちゃったよね…自分でびっくりした。


んでイベント。無事当日券も買えて入れたものの、「勢いで来てしまったけど、つまんなかったらどうしよう…」と若干不安に。しかも登場したMCの人が導入トークでまぁまぁのんびりした喋りを展開し始め、「あっ、これはやばい感じか?」と余計に不安に。

結論から言うと杞憂でした!めっちゃ面白かったし、めっちゃ笑った。2部も当日券買って入りました。

LINELIVEとか舞台けいどろのオーコメとかで、「若手俳優らしからぬ攻めた言動する人だなぁ」と思ってて、イベントでもちょこちょこ攻めた発言しててウケたんですが(笑)、ギリギリな発言してるようで思い返すと完全アウトの手前なんですよね。「これ以上は笑いにならない、客が引いてしまう」ラインをわかっててやってるんだな〜というのを感じて、この人賢いな…!?となったのと、時折挟まる真面目な話がすごくよかった。

3部も行きたかったんですけど、天伝千秋楽だったので諦め… めちゃめちゃいい話してたみたいでレポあげてくれた人に感謝。


過去作を配信だったり円盤だったりで見ているんですが、こういう時2.5系って後から見れるから助かりますね。

舞台99もタンブリングもチケット取れたので楽しみにしています。

リモート配信 うち劇「サイレント ヴォイス」感想

先日こんな記事をあげたものの、
リモート配信の朗読劇に、推しが、来ました~~~! - 考える練習
おもしろくなかったらどうしようと若干ドキドキしてたんですが(笑)、普通におもしろかった…! リモートならではの感触の違いについての発見もあり、個人的には大満足でした。

これまでリアルタイム配信をいくつか見てきて、リアルタイムだと知っていても、やはり映像だといまいち実感がわきませんでした。今回はそれが信じられる感覚があって、何が違うのかなと思ったんですが、たぶん一番大きいのは前日の荒牧さんの配信で「明日朗読劇だね」みたいな話をしてたことなんですよね。それまでも楽しみだな〜とは思ってたんですが、その発言を聞いた時に「明日この人がやるんだ」という実感が急にぐわっと湧いてきて、わくわく感が盛り上がったのを覚えています。テレビの「生放送」なんかは疑ってないのを考えると、これはインターネットに対しての私の信頼が足りていなかったところに、推しの発言でそこが追加されたのかなぁとか思ったり。


配信開始早々、大阪の池田小事件が題材であることが表示されて、これちゃんと見れるかなとちょっと不安になったりしたんですが、いざ見てみるとそこまでエグくなくて、重たい題材ではあるものの重くなりすぎず、個人的には見やすい塩梅だったなと思います。


出演者は3人。弁護団の主任弁護士(荒牧さん)と新人弁護士(大輝くん)、それに対する被告(杉江くん)、という構図の朗読劇。

通常は被告にとって弁護人って自分の味方だと思うんですけど、この被告は早く死刑にしてほしいので、そうしてくれない弁護人たちは「敵」なんですよね。とにかく非協力的で、早く死刑にしてほしいと何度も訴え、気に入らないことがあるとすぐにキレたり解任をチラつかせたりする。

実際にリアルにいたら関わりたくねぇ~という感じですが、この被告の演技がとてもよくて惹きつけられました。無気力なようで注意深く相手をうかがっている目線とか常にちょっと揺れてるような身体の動きとかから、被告の精神的な危うさや神経質な狡猾さがにじみ出ていて、めちゃめちゃよかった。

のらりくらりとしていて、馬鹿にするような態度も取る被告に、「あなたはなんでそうなんですか!?」と怒る新人弁護士くん。素直すぎるけど気持ちはわかる。ただ、いくら新人とはいえ、そこまで素直に反応する人がこんなタイプの事件の弁護につくか??と思ったけど、もしかしたら見ている側が置いていかれないための配置なのかもしれない。

事件当時、精神的におかしかったことが被告人の話からわかり、そうなると「心神耗弱」ということになり、犯罪の責任を問えないことになるのでその線で弁護を進めようとします。しかし、しばらくしてそれが嘘であることが判明。追い打ちのように被告の父からの手紙が届き、「あいつは嘘ばっかり言うから信じないでくれ」という内容。


それまで主任弁護士は「弁護する側は被告がどんな犯罪者であろうと弁護士としての役目を果たすべきだ」という信条のもと、あくまで穏やかに被告とやりとりしていました。ここへ来てついに感情を爆発させます。

ここの荒牧さんの演技が怖かった~~。ここは後で詳述します。

売り言葉に買い言葉的な側面もありつつ、主任弁護士を降りますって言うんですよね。事務所に帰ってきて、もうべこべこに凹んでる主任弁護士に新人弁護士くんが「カッコ悪いですね」って言い放つのがめちゃめちゃよかった。まぁいうて先輩に対してそんな言い方はしないだろと思うのでファンタジーだなぁとも思うんですが(とかいって実際の事件でほんとに言ってたらすみません)。

でも実際、心神耗弱が狙えないとなると、もう弁護団にできることないんですよね。現行犯だし、関係ない子供たちを殺したわけだから情状酌量の余地も特にない。

新人弁護士の「やりたいようにやればいいんじゃないですか」という諭しのもと、たどりついた答えが「謝らせたい」。

次からの接見では、なんとか自分のしたことの重大さに気づき、反省してもらうことに注力しだす主任弁護士。結局そこまではたどりつかず、迎えた最終弁論。

「最後に何か言いたいことはありますか」とうながされても結局謝罪の言葉は口にしなかった被告人。

その後、もう一度弁護士二人と会った時もあくまで謝罪の気持ちはない、と言うのですが、盛大に揉めながらも主任弁護士を解任しなかった理由について、「ばあちゃんに似てる」と言いだします。

「あいつ、バカみたいに俺のこと信じて… どんだけボロボロになってもずっと俺のこと信じててさぁ…」と語る表情や口調は嘲るようなんですが、哀惜や愛情が感じられて、おばあちゃんが信じてくれてたことが被告にとっては救いだったんだろうなというのと、これを弁護士に話すのは、少しは心を許したのかな…というのを感じて、じんわり泣きそうになりました。


1部の時は時々画像が止まってサウンドドラマ状態になったり、2度ほど完全に止まって一時中断したり、と通信での問題が頻発していてなかなか集中しづらかった…。2部では直っていて、ほぼほぼ止まることもなく見られてよかったです。オンラインでの配信はこういう問題が発生しうるのが難しいところですよね…。無料ならまぁいいかと思えるけど、お金取るならこのあたりはちゃんとしていてほしい。


1部の時は荒牧さん演じる平弁護士が何したいのか途中までよくわからなくて、「謝らせたい」というのが出てくるまでずっともや~っとした状態で見てました。2部でようやく、最初は職業的な倫理観から、ちゃんと弁護しないと、と思っていたのが途中で決壊し、そこから「謝らせたい」につながるんだなというのがわかって、それからはすっと感情が染み込んでくるようで、すごくお芝居として面白かったです。

キャストさんたちも1部の時は緊張してたのが、2部は変な緊張が取れてのびのびとしていて、感情がクリアに伝わってくる感じがあったので、そのせいもあるかもしれない。

そんなわけで2部の方が感情を味わえる感じだったんですが、荒牧さんの怒りの演技が、意図的なのか、自然にそうなったのか、1部に比べるとけっこうボルテージがあがった感じだったんですよね。怒りが湧き上がるシーンは何回かあったんですが、毎回1部より程度が高めで、特に感情が高ぶるシーンでは、これ以上高ぶるとセリフが言えなくなるのでは?と思うようなギリギリのラインっぽい感じで。それ見ててちょっとしんどくなってしまって。軽く目をそらして横の杉江くん見たりしてたんですが、これまで怒りを飛ばし合うような演技見てても目をそらしたことなんかなかったから自分で意外でした。杉江くんもだいぶ振り切った怒りの表出してたんですが、コントロール効いた感じではあったからなのか、こっちはそこまで気にならず。

カメラ目線でこっち見てるとはいえ、別に自分が怒られてると誤認したわけではないんですよね。そのセリフと感情は被告に向けられたものであることは理解していた。ただ、怒りの感情をまっすぐ、ダイレクトに受け取ってしまったような感覚がしんどかったのと、真正面から見る怒りの表情が怖かったのを覚えています。

通常の舞台と比べると準備期間が短い分、あまり複雑な色味のない、純粋な「怒り」に近かったのも原因なのかもしれないな…。クリアな分、すぱっとささってしまうというか…。



それから本編後のフリートークについて。
終わった直後なので全員リアルお疲れ様でした~~状態で、しかもトークテーマの設定もなかったので、すごいゆる~っとした感じだったのがおもしろかった(笑)。トークテーマは話すとっかかりとして用意してあげたほうがよかったんじゃないか?と思うけどもw

杉江くんの「頭かっぴかぴになってきた」に対して大輝くんが「ほらもう思いついたことそのまましか喋れなくなってるじゃん」って言ったのがツボでした。

本編に対してのそこまで深い話は出なかったかな~という感じなんですが、朗読あるあるの準備期間の短さについての話が出まして。杉江くんが「あぜみちを走ってるみたいだった」って言ってたのが印象的でした。「普段はあぜみちを稽古でならしていくけど、今回は準備の期間が短かったから、あぜみちをそのまま走るようだった」と。


バストアップでの配信だと普段の観劇とは違う感覚で吸収できる部分があるんだなというのがわかったので、またこういう機会があると嬉しいなぁと思います。

リモート配信の朗読劇に、推しが、来ました~~~!

「今できることを」ということで各所でリモートでできる試みが立ち上がっているのを、「いいなぁ…推しも何か出てくれないだろうか…」と羨ましく思っていたので、めちゃめちゃテンションがあがっています。話の中身がどうこう以前にとにかくこの新たな試みの流れの中に推しも投下されたことが嬉しい…!(雑か) ここ一年ぐらい気になっている山崎大輝くんも共演なのがまた嬉しい。一挙両得。


第1弾のダイジェスト映像がYoutubeにアップされているんですが、リモート配信あるあるの等分割された画面じゃないんですよね。出演者3名のバストアップの画像が合成されて1つの画面に収まっていて、背景画像はシーンに合った画像になっているので、単なる等分割と比べると臨場感が増してて楽しい。


あらすじはこちら:

白昼の小学校に男が侵入し、多数の児童を殺傷する無差別殺人事件が発生。
弁護士・平健吾は、新人弁護士・新垣優と共に、日本犯罪史上最悪の被告と呼ばれる実行犯・佐久田冬馬の弁護を担当する事になり、激しく心をぶつけ合う。
おだやかな性格の平と正義感の強い新垣はめちゃくちゃな供述を繰り返す佐久田に振り回され、乱されていく…。それでも佐久田を理解しようとする平、そんな平に苛立ちを隠せない新垣。
人間の深い業を描いたヒューマンドラマ。彼らに救いはあるのだろうかー。

荒牧さんが平弁護士役で、山崎くんが新人弁護士・新垣役、杉江くんが被告役なんですが、正義感が強くて、めちゃくちゃな供述を繰り返す被告人に寄り添おうとする平に苛立ちを隠せない新垣、はまり役な予感しかしない…!見たい…!いや見るんだけど。
そういえば、配信だとチケット取れるかなとか考えなくていいのもいいですね。


ただ、チケット販売の仕様がちょっと謎。
配信チケットの購入が出演者ごとに別ボタンになってまして。朗読劇本編と出演者全員でのアフタートークは共通っぽいんですが、その後の楽屋トークに関しては、その出演者のものしか聞けないらしい。つまり複数人分が聞きたければ複数買わないといけないのか…なるほど阿漕な商売上手な…と思ったんですが、よくよく説明文読むと、「第1部公演と第2部公演それぞれ、お一人様1枚まで購入が可能です。」ってなってて、誰か1人分しか買えない仕様。売りたいのか売りたくないのかどっち…!?

LIVE配信でしか見られないなら、複数買ったところで一つしか見られないからこの制限もわかるんですが、当日23:59までは映像見られるらしいんで、片方をLIVEで見た後、他のをアーカイブで見るのはできると思うんですよね…。何かシステム上の都合なのかな。


何はともあれ、今週末が楽しみです。

近況 & 配信のオススメ

みなさま、いかがお過ごしでしょうか? 私は元気です(?)

GWのすべての観劇予定が吹っ飛び、「これは例年になく暇なGWになるな…」と思っていたんですが、毎日刀ミュの無料配信見て、合間に断捨離したり他の配信見たり漫画読んだりしていたら、あっというまにGWが終了していました。

最後に観劇したのが3/21。4月上旬あたりは観劇できないフラストレーションがたまってなかなかつらかったんですが、そこからさらにひと月たって、「劇場に行かない」ことに身体が慣れてきたような気がしています。


最初は配信って集中しづらいな~と思ってたんですが、ちょっとコツをつかんできた感触があって、個人的に一番のコツは「劇場での観劇時と同じレベルの集中力を(自分に)期待しない」ことかなと思ってます。矛盾してるようですが(笑)。例えば友人との円盤鑑賞会とかが想像しやすいかなと思うんですが、そういう時って劇場で見る時みたいに120%の集中力で見ないじゃないですか。80%ぐらいの集中で、感想言い合ったりヤジ飛ばしたり(?)しながら見ますよね。ああいう感じ。

各所の無料配信とか見始めた最初の頃は「劇場での観劇時と同じように集中できていない自分」が気になって余計集中そがれてる部分があったんですが、80%ぐらい集中できてたらOKかなというゆるい感じで見るようにしてから、かえって前より集中しやすくなったように思います。

それから、「軽く中断はしても、完全中断はしない」。配信を見ていて集中がとぎれてきたと思ったらいったん完全に中断して、別のことを30分とか一時間とかしてから再開したりしてたんですが、これやると再開の時にけっこうエネルギーを要するのがわかってきたのでやめました。ゆるい気持ちでとはいっても、やっぱり「芝居に集中するモード」に入るには多少エネルギーがいるんですよね。ただ、携帯が気になって触ってしまった時なんかは、一時中断して、数分程度、気が済むまで触ってから戻るようにしています。


今のところ一番おもしろかったのが「12人の優しい日本人を読む会」。
5/6に生配信してたものなんですが、5月中(暫定)はアーカイブ残してくれるそうなので、よければぜひ。
前編 https://www.youtube.com/watch?v=3e2aKThmhXM (1:28:05)
後編 https://www.youtube.com/watch?v=ZDagy7MmFhY (58:33)
以前舞台作品として上演した「12人の優しい日本人」の台本を俳優陣がリモートで読む、という企画。朗読劇みたいな感じかな~舞台の評判よかったっぽいから見てみるかと気楽な気持ちで見始めたら、誰も台本読んでないし、気迫のこもった演技でもはや普通に舞台見てるのと変わらなかった。陪審員裁判のために集められた12人が有罪か無罪かを話し合うんですが、どんでん返しにつぐどんでん返しで、話がどう落ち着くのかまったく予想できなくて、めちゃくちゃおもしろかったです。


それから、人は選ぶと思うんですが、ぼろぼろ泣いたのが劇団チョコレートケーキさんの「追憶のアリラン」。
こちらは5/10まで(もはや今日!w)
https://www.youtube.com/watch?v=7EVys-1MNCA (2:19:38)

第二次世界大戦末期、大日本帝国の統治下にあった朝鮮に駐在していた日本人公務員の視点を中心に描いた物語。主人公は朝鮮人も日本人と同等に扱うべきだという思想で、時には憲兵隊隊長に意見したりもするんですが、朝鮮人たちからしたら同じく「日本人」として見られるのだ、ということがあざやかに描かれていました。戦争が終わり、今度は日本人が罪人として裁かれる側になると、朝鮮人のために尽力してきた部分もあるのにあくまで「日本人」として扱われてしまうつらさ、これまで受けてきた仕打ちから、いい人もいるのがわかっていても日本を憎まざるを得ない朝鮮人たちの事情。

個々人での状況においては誰も悪くない、でもどうしようもない、というのに私はとても弱いので、もうめためたに泣きました。そしてその状況でも自分の信念を貫こうとする人たちの姿が一筋の希望のようで、そういうのにも弱いので、ぼろぼろに泣いてしまった。

ちなみに、尋問するシーンはありますが、ボコボコに拷問するようなシーンはないので、戦争ものとしては見やすいと思います。

現実とフィクションのあわい - 「要、不急、無意味(フィクション)」感想

劇団た組さんのインターネット公演「要、不急、無意味(フィクション)」の4/19(日) 13時公演を見た。

Skypeを利用したリアルタイム上演(?配信?)と聞いて、どういう感じなのかなという好奇心から観劇(?)した。作り手の意図とはズレたところでおもしろがっている気がしてならないが、めちゃめちゃおもしろかった、という話。

話の内容については、詳細に書いてくださってる方がいらしたので、そちらを見ていただいた方がいいかと思う。
maguromgmg.hatenablog.com




今回の公演はSkypeのグループ通話を利用した方法だったため、メールで送られてきたリンクで「通話に参加」するところから始まった。Skypeアプリの真っ暗な画面の上方に静かに参加者のアイコン(大半は画像設定なしでアルファベット数文字が表示されているだけ)が粛々と増えていくのは不思議な光景だった。マイクとビデオをオフにした参加者が静かに増えていく。

上演5分前に開演前の諸注意。飲食禁止や私語禁止のアナウンスがないかわりに、マイクとビデオはオフにしておいてくださいという内容。録画や録音禁止のアナウンスも。Skypeスクリーンショットを撮るとチャットと連携していてバレるというのは初めて知った。

Skypeを使うのが久しぶりだったので、ちゃんと見れるのかが若干心配だったのだが、上演開始前にテストとして、いったん俳優さんたちの映像を映す時間があって安心した。4分割の画面に映し出される俳優さんたちのお顔。

スマホ版のSkypeでは、俳優さんたちのアイコンを自分で画面中央に持ってこないと映像が映らないらしいのだが、そのアイコンが見当たらないというコメントがチャットに書き込まれ、「マイクに反応するので、喋ってもらえますか?」ということに。「○○です」と各々名乗る俳優陣。

私はここで初めて、彼らも「今まさに」画面の向こう側にいることを実感したように思う。リアルタイム配信であることは「知って」はいても、それまではなんだかんだで映像として見ていた気がする。

余談だが、「健介さんだけ見えないです…」というコメントが書き込まれ「健介、見えないってよww」と俳優さんたちが笑うという一幕があり、くつろいだ、素っぽい様子を見ていると、本当にSkype通話の覗き見をしているようで、妙な親密さを感じてどきどきした。

不具合報告のチャットが落ち着いたところで、いったん俳優さんたちのビデオをオフ。そこからあらためて上演開始となった。

お芝居の内容は、Skype通話で友人4人がぐだぐだとしゃべっているところを見る、というもの。現状と同じようにコロナウイルスのために外出が自粛されているために彼らはオンライン飲み会をしようということになったらしい。繰り出される不満や愚痴はまさに私達が喋り、見聞きしている内容そっくり。

ただここでちょっと惜しかったなと思うのが(というと上からになってしまうが)、救済策として30万出るけど、あれだいたいの人もらえないよね、という話をしていて、あ、「今」ではないなというのがわかってしまったこと。まぁでもいつ政策が変わるかなんてわからない以上、そこまで厳密に取り込めというのがそもそも無茶ではある。


開始から5分くらいたった時だろうか。途中から参加した人が操作がわからなかったらしく、マイクとビデオをONにした状態で参加してしまった。しかも間の悪いことに、その段階では4人の内の一人がまだSkype通話に参加していないという設定で、画面が4分の3しか埋まっていなかったので、空いたスペースに突然の闖入者が映し出されることになってしまった。

いや邪魔だな~早くビデオをオフにしてくれ…と思いながら3人の芝居を聞いていたら、「なんか映ってない?」「え?ほんとだ。なんだろ?」と俳優たちが触れ始めたのは驚いた。しかし、彼らがこのSkype画面を見ながら喋っているのだと考えれば、突然の謎の映像に触れない方が不自然である。そのあたりでようやく闖入者の映像がオフになり、3人は元々の話題に戻った。

これはまさしくハプニングであり、明らかに公演としては予期してはいないことだが、この時にあらためて「今まさに彼らも画面の向こうにいること」を強く感じて、私はまた映像として見ていたんだなと思った。

詳細は省くが、会話の流れからAVの音声を聞く流れになり、しかもそのAVを止められなくなったために、喘ぎ声をBGMに会話を聞く状態になる。「シュールだな~」と思いながら聞いているうちに、もう切ろうという流れになり、4人がそれぞれ切っていく。(余談:確かこの時に、最後に一人が名残惜しそうにしばらくつながった状態になっていたのがなんだか印象的だった)

唐突な幕切れだったなぁ…と思いながら、真っ暗な画面を眺めること数秒。

「一年後」という文字と音声。

えっ、嘘でしょ!?

リアルタイム配信であること、「今この時」を共有していることに意味がある公演だとここまでの流れで勝手に思っていた私はかなり驚いた*1。先程までは、私と彼らとで「今この時」を共有していた。同じ時を生きていた。しかし、彼らは一年後の時空に進んでしまった。先程から地続きで存在する私と、映像の中の一年後の彼らがうまく処理できなくて、脳が戸惑ったのを覚えている。


私はそこからあらためて、「フィクションの作品」として見始めた。画面の中の彼らは「一年後の彼ら」。その認識を脳になんとか浸透させた。この時の現実から切り離されるような感覚は味わったことがないものだった。

この後さらにもう一度、一年時間が進んで最初のシーンから二年後にも飛ぶのだが、個人的には一年後は悲観的すぎる予測だし、そこを基準に考えるなら二年後は楽観的すぎるなという印象だった。

そのあたりの、私の想定する未来像からの遠さが原因なのか、一年後に飛んだ時の現実感からの切り離しの印象が強すぎたのかはわからないが、一年後二年後の部分に関して、あまり今の延長線上にありうる未来だという感じが私はしなかった。あくまでフィクション、ファンタジーという感じ。


最後の幕切れもぬるっとした終わり方だった。
真っ暗な画面に表示され、読み上げられる、
「この物語は、フィクションでした」

そう、フィクションなんだよなぁ。リアルタイムでSkype通話でつながって彼らの姿を見ていたけれど、これはあくまで「フィクション」なのだ。


この公演は、何をもって私はリアルタイムだと感じ、現実だと感じるのか、その境界が揺さぶられるような体験だった。

双方向なやりとりが発生した瞬間の「彼らも今まさに向こうにいるんだ」という気づきと、彼らが一年後にスキップした時の「置いていかれた」感じ。いずれも新鮮な感触で、とてもおもしろかった。

*1:しかし、そもそも暗転=場面転換なので、そこで気づけよという話ではある

近況 - ほぼおやすみしてみての感想

チケ発をほぼほぼやめてから、一番の感想は「お金浮くなぁ…」。例年通りならおそらく、Aさん関連だけで10枚程度チケットがあったと思う。そこにIくん出演舞台が3-4回乗り、他の舞台のチケットが3-4枚あり、、みたいになってたと思うんですが、今現在持っているチケットが、未発券のも含めて、なんと6枚。1月が4枚、2月が1枚、3月が1枚。

…って1月上旬に書いてたんですが、結局1月は7枚になりました()。おやすみとは…。まぁ例年よりは少ないんですけど…。あと遠征しないからさ…うん…(誰にともなく言い訳)。徐々に軟着陸していきたい。

以前、ゆるオタとガッツ、深い深い溝 / どうすればゆるオタになれるのか - 考える練習 という記事を書いたんですけど、ゆるオタ状態になってみて、おぉっと思ったのは、行かないイベントや地方公演をほんとに忘れること。TL見てて、「あっ、今日Aさんイベントだったのか!」ってなって自分でびっくりした。

2020年の目標 - 考える練習 で自分を応援すると決めてから、お金を使うことに対して悩めるようになってきたなと思います。以前は「チケット代8000円?OK、OK」みたいな感じだったんですが、「8,000円か…どうしよっかな~」と悩めるという。以前はたぶん推し(ヲタ活) >自分だったんですよね。自分のお金よりも推しが見られることの方が大事。だから悩まなかったんだけど、自分を大切にすると決めてからは、自分のお金も大事になって、「推し(&ヲタ活) > 自分」固定ではなくなり、さらに判断基準が「その舞台orイベントの自分にとってのメリット(楽しい、面白いetc) > 金額の価値」かどうか? になってきた気がします。

時間に関しても同様な面があって。都民ではないのもあり、芝居自体は2時間でも、出てから帰ってくるまでのトータルでは5~6時間かかるんですよね。3時間の芝居なら6~7時間。起きてる時間の大半を消費してしまう。以前はそのことに対して、あんまり考えてなかったんですが、自分の時間も大切!になってからはそれだけ時間をかける価値があるのか?というのも考えられるようになってきました。

あと、あんまりぎちぎちにスケジュール入れないようになって気づいたのは「身体が楽」。当然っちゃ当然なんですが、土日マチソワしてた時と比べて、疲労度が全然違う。自分の身体のキャパ的には、今ぐらいのペースがそもそも適切だったんだな~と今更に発見でした。