考える練習

舞台やイベントの感想など

ゆるオタとガッツ、深い深い溝 / どうすればゆるオタになれるのか

ガッツ寄りの人ほど、「あんまり通えてない」という表現になりがちで、ゆるオタの方が「私ちゃんと現場行ってます」みたいになるのを不思議に思っていたんですが、そもそも「すべての現場」の基準が違うっぽいということに気づいたのでメモがわりに。

基準について

ガッツ寄りのオタクもまとめて「ガッツ」として言及します。
基準がゆるすぎるという声も出そうですが、ゆるオタとの区別のため、として見てください。

ガッツ

  • 舞台は1タイトルあたり最低でも3回は見る。だいたい5回~ になる
    • 「初日と楽日と中日に行った時点で3回になっちゃうから…それ以上減らすのは無理…」
  • 気がついたらチケットが増えている
  • 地方公演あったら1ヶ所は行こうとする
  • イベントは基本的に全部行く。遠征も辞さない
  • 予定があっても調整を試みる
  • 基本方針:推しが出てるものは都合がつくかぎり行こうとする。

ゆるオタ

  • 舞台は1回見られればいい。ライビュのみでも気にしない
    • なんなら諸々の都合により1回も見ないこともある
    • 好みの内容っぽかったら増やすこともある
  • 遠征はしない
  • イベントは行きたいものだけ
  • 先約が入っていたら諦める
  • 基本方針:行きたいなと感じたものだけ行く。行けない舞台やイベントがあっても気にしない。

舞台・イベントともに関東に偏っている現状から、地方在住の場合はまたちょっと基準を変えた方がいいような気がするので、ひとまず関東圏在住の人の時、という感じです。

ガッツは基本、「全部行きたい」

ガッツ寄りの人にとって、基準となるのは「推しが見られるすべての機会」。舞台はできれば全通したいし、イベントや舞台挨拶はすべて行きたい。行きたいか行きたくないか、という判断は基本的に存在しない。推しがいる=行きたい現場。今書いていて、気の狂った思考だな~とは思うが、ガッツ寄りだった時期は完全にその思考だった。選別しようという発想がそもそもなかったように思う。何らかの外的要因が発生しない限り(チケットが取れない、お金がない、どうしても外せない予定が入っていたetc)、「行かない」という選択肢がそもそもない。

私の場合、舞台に関しては繰り返して見るのが得意ではないのと、さすがに財力と有給の問題が大きくかかってくるので、そこまで回数は入っていないんですが、最低3~5回は入り、地方があれば1ヶ所は行ってました。イベントに関しては全部行きたかったから、予定があれば調整したし(同世代の結婚ラッシュが落ち着いていたのは幸いだった)、行けないかもしれないとなると気が狂いそうになった。

ゆるオタにとっての基準

対して、ゆるオタにとっての基準は「すべての現場のうち、自分が行きたい現場」。舞台の公演数やイベント数がどれだけたくさんあろうが、「行きたい現場」の数が比較対象。関東圏在住の場合は地方公演は最初から対象外だし、なんなら地方公演があること自体を忘れたりする。そこは始めから対象外だから。

イベントに関しても、どれだけ推しが登壇していようが、行きたいイベント以外は対象外なので、毎週末現場があるのに「あれ?今月現場ないな」みたいなことにもなったりする。その場合も「私が行く現場がない」のではなく、「今月推しの現場ない」という認識。

ゆるオタ方式の利点

ゆるオタ方式の最大の利点は言わずもがな、かかる時間とお金が最小限で済むこと。あと体力消費が少なくて済む(それはそう)。

それから精神衛生の面ですごくいいところがあって、基本的に達成度100%なんですよね。行った公演数やイベント数がどれだけ少なかろうが、それが自分の「行きたい数」とイコールである限り、達成度は100%。たまには「行きたいのに予定があって行けない」というのが発生し、100%を割ってしまうこともあるかとは思いますが、そもそも「行きたい現場」の数が大きく絞られているので、それが発生する可能性自体が低い。

ガッツの場合は基準がなにしろ「推しを見られるすべての機会」なので、まず、舞台を全通していない限り100%にはならない。「たくさんある内、私が見たのはこれだけなんだ」というのを常に意識している気がします。

ガッツがゆるオタになるためには

行きたいか行きたくないかで選別を行い、行かないことにした方を忘れること。これができればゆるオタになれる!のだけど、「なんらかの意味で『底付き』を迎える」か「『好き』のテンションが下がる」かしないと、難しいんじゃないか?という気がしています。

私自身、「全部行きたい!」となってた時期に「ちょっとこれやりすぎだから絞ろう」とできたか?と考えるとまぁ無理だったろうなと思うし、今それができているのは、「これ以上はしんどい」という感じで『底付き』が見えてきていたのと、『好き』が落ち着いてきていたから。

なので解決策としては、時機を待つしかない…(笑)

ただ、自分で意識的にできることとして、付き合ってる友人にガッツ寄りの人たちが多い場合、そこと距離を取ることで、ゆるオタになれるor戻れる可能性があります。空気読めない人の場合は関係ないんですけど、空気が読めるタイプの人の場合、なまじ読めるだけにそこに影響されたりするんですよね。人によってはこっちの方がよっぽどしんどいこともあるだろうから、意識的に選別を行うようにする場合と比べて、どちらが楽かといえば微妙なところではありますが……。