考える練習

舞台やイベントの感想など

エーステ秋冬感想 & ぼく明日(荒牧x三森回) 感想

感想記事をあげたくてあげられなくて。気がつけばもう4月ですね。

……早くない??どっかひと月飛ばしてない?

エーステ秋冬

春夏をライビュで見てから楽しみにしていたエーステ。前評判通り最っ高の出来でした。

今だからいうと初日見た時にいまいち「よかった~!」ってならなくて、「期待しすぎたからかな…?」ってちょっとしょんぼりしてたんですけど、2回目見たら「めっちゃよかった…!」ってなって、ぼろぼろ泣きました。あれなんだったんだろ?

秋組の話は劇中劇がかっこよすぎて毎回いいな~羨ましいな~ってなってた。
太一のポートレイトの「好かれたかった。愛されたかった」が噛みしめるような言い方になったのが好き。元が声オタなので言い方に注意が行きがちなんですけど、万里の「お前はGOD座の七尾太一なのか!」のところが、東京公演の最初の方はシンプルに怒鳴るというか大声を出す感じだったんですよね。何回か入ると、冷静に諭すような感じ、優しげな感じ、といろいろ試行錯誤していて。最終的にどうなるのかなと思ってたら大阪で最初の怒鳴る感じに戻ってきてて、(山口は行ってないので山口からの可能性も)、でもそれが単に最初と同じじゃなくて、試行錯誤した過程が全部入った「お前はGOD座の七尾太一なのか!」になってて、めちゃくちゃ興奮しました。

冬組の話は原作読んだ時から好きだったんですけど、やっぱよかったですね…。
紬の来歴とか性格とかが自分と重なるところがありすぎて、すごい共感してしまう。「終わらない文化祭前みたいな…」のシーンと最後にレニさんに意趣返しするシーンが好き。紬の話は自分と重なるところはありながらもすでに過去にさんざん悩んで考えて乗り越えてきた部分が多いので、そこまで持っていかれずに見ることができて、距離感保ちつつ親しみを持って見られる感じで見ててすごく楽しかった。

余談:重なるところが多すぎて推しへの手紙でもそこに触れないのが難しく、私としては珍しく自分語りがかなり多めの手紙になってしまい、出してから「あれ大丈夫だったかな~」って恥ずかしくなったりしました…(笑) まぁ自分語り削ればよかったんだけど、そうするとかなり薄い感想になりそうだったので…。

あとカテコね…。万里と紬のやりとりが毎回めちゃくちゃかわいくて、もっと回数入れるようにがんばればよかったな~って思いました。

朗読劇「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」荒牧x三森回

ぼく明日は初演を見たことがあったので、まぁ話は知ってるしな~みたいな感じだったんですが、
hirokuhukaku.hatenablog.com
推しだと全然違いますね!笑

こっちの集中力が違うんでしょうね、泣き具合は変わらなかったんですが、ひとつひとつの心情がぐっとささってくるようで、心動かされ具合としては変わらないんだけど、後引く感じがあるというか。いまだに楔が刺さったままになってるような感触があります。

一番印象に残っているのが高寿にとっての最終日、詳しく教えてと言われて、詳細に語った後。楽しそうだった表情がすっと苦しそうな表情に変わって、「こんなの、愛美にとってはなんにも楽しくないじゃないか」と言うシーン。初演の時は、そのあとの愛美のセリフにとても大きな愛情を感じて、ぼろぼろ泣いて、そっちの印象が強かったんですが、今回は高寿のつらさがより刺さってくるように感じました。そこから涙をこぼすに至るまでの感情変化が自然な感じで、そのきらめくような心情の変化に惹きつけられて、これまであんまり、荒牧さんのお芝居のしかたが好き、みたいな風には感じたことがなかったんですが、この時はこの人のお芝居をずっと見ていたいな…と感じて、不思議な感じでした。

もうひとつ印象的だったのが、真実を知らされた高寿が「きついんだよ…」と愛美に言うシーンで、案外、つらそうにしてたシーンがけっこう印象に残っているなと思います。

今回は三森さんがしっかりめの印象だったせいもあってか、荒牧さんの高寿はまだ半分少年のような、ちょっと幼い印象。終盤急にぐっと大人びて見えて、それまで幼い印象だっただけにその印象が鮮烈でした。後からインタビューを読んで、真実を知ってからは大人になる感じを意識した、という旨の発言があって、あっていたんだなぁとちょっとうれしくなったりもしました。