考える練習

舞台やイベントの感想など

夢か現か、一夜の戯れ ~ TOKYO KINEMA CLUB -INSIDE- 感想

まぁ、私が参加したのは昼公演なんですけども(笑)
まだ昨年の振り返り記事書けてないのに、とんでもないものに年始から遭遇してしまった。

全然まとまってないんですが、とりあえずアップ、、あとで修正する、、

※曲名や衣装、曲ごとの振りについて、他の方のレポ・メモをめちゃめちゃ参考にさせていただきました。

会場は東京キネマ倶楽部
もともとキャバレーだったところらしく、雰囲気ある感じ。

年季を感じるエレベーターで6階へ。
そこが2階席ということだったので(1階席はそこから階段を降りる流れだった)、2階席の私はそのまま座席へ。

舞台上には、中央にどっしりした肘掛け椅子、その後ろに鏡台、薔薇が活けられた花瓶。
それを挟むように、左右に2体ずつマネキンがあり、おそらく太一さんの衣装がかけられている。

劇場の雰囲気にわくわくしつつ、待つことしばし。
暗転し、ショーがスタート。

明るくなった舞台上、椅子には太一さん。
羽二重をつけ、女形のメイクをした状態。服はバスローブ。
けだるげに顔をあげ、ぼんやりと上を見上げる。
そこからの流れがさだかではないが、そこからわらわらと人が登場し、ステージ上で怒涛の衣装替え。
しゅるしゅると着付けられて、どんどん花魁として仕上がっていくのは圧巻だった。
鬘をつけ、前にどんっと張り出すタイプの花魁特有の帯を差し込まれて、花魁完成。

曲は「ドッペルゲンガー」(椎名林檎)
伏し目がちに、しっとりと踊る花魁。

続けて「錯乱 -TERRA ver.」(椎名林檎斎藤ネコ)

メインステージから階段でつながっていて、バルコニーのようになっているところへ。
少し暗転したと思ったら、おもたげな帯がなくなり、先ほどとは一転、けだるげに煙管を吸う太一さん。
花魁の裏側ってことなんだろうか。さきほどとは別種の色っぽさにどきどき。
曲は「走馬燈( feat. SARM & WasaVi)」(Benefit One MONOLIZ, SARM, WasaVi)

ここからだいぶ記憶が曖昧になってくるんだけど、
ほぼ曲ごと、多くても2曲踊ると、どこかが変わって再登場。
奥方っぽい落ち着いた鬘になったな~と思ったら、トップからふわっと覆うような髪が追加されたり、
片側流しのロングヘアーになったり、華やかな盛り髪(?) になったり。
見た目が変われば振る舞いが変わり、若い娘かと思えば、落ち着いた奥方になったり、
とんとかかとで傘を蹴る、どこか幼いような動作が入ったかと思えば、今度は扇子2つで技巧を見せる。
(ものすごい余談なんですけど、扇子を取り出してちゃっと準備する時の手の動きが玄人すぎて、一般人に偽装してる忍びみたいだな…と思って面白かった(漫画の読みすぎ))

序盤、まったく2階を見ない感じだったので、なるほどそういうファンサはない…と思ってたら、その後ちょこちょこ2階席の方見てニコ…ってしてくれて、そのたびに「はわ…」ってなった。
もはや言及するのが失礼感あるけど、女形やってる時って、なんか本当に女性にしか見えなくて、感覚がきれいなお姉さんに微笑まれてドキドキする時の感じなんですよね。すごい。
ふと思い立って双眼鏡で太一さんの手元見たらがっつり男性の手で、「そうだよな(?)」という、今思えば何に対する納得だったんだろう(笑)。
あらためて「そう、そうだよね…」ってなってました。

踊りながら帯をくるくる巻きつけて、きゅって自分で締めて飾りつくってたんだけど、その、きゅって締めて、ざくっと蝶々にするところで、なんかすごいざわざわした。本来見てはいけないものを見ているような、でも動きとしてはちゃんと踊り、パフォーマンスでもあるという塩梅。

そう、それあった!と他の方のレポ見て思い出したのだけど、黒地に赤の模様の入ったフリンジストール。帯の後ろらへんにちょっと挟み込んだ状態で始まって、なるほど、スカートみたいに使うのねと思ってたら、つ、とひっぱって外して、ふわっと前面ではためかしたり。

黒のオーガンジーかな、透ける生地をまといつかせてた時もあって、きゅっと脇に抱えるようにして、せつなそうな表情してて、どきどきした。

そうだ、途中でも確か1回、衣装替えがあって、着つけられながら、空いた手と肩でリズム取ったり、水飲んだりしてて、人に服着せられるのに慣れてる感がよかった。

怒涛の女形タイムが終わり、着物類脱がされてここどうなったのか覚えてないんだけど、他の方のレポによるとバスローブ?
おしろいをわーっと落として、お顔がまだらになったところで、女子4人がわれもわれもと鏡を使いたがるみたいに割り込んでじゃまされてた。おしろい?の粉をふーっと彼女たちに吹きかけて散らしたところでスクリーンが降りる。

スクリーンに投影される映像。
最初は太一さん一人だったっけ?
楽屋の鏡前設定なのか、だるそうな感じで、タバコすったりしている太一さん
仮面の男(創さん)が現れ、「たくさんお客さん来てくれてるね」みたいなやりとりがあったのかな、
「今日は最高の日だね」に対して、太一さんが「最低の日だね」って返したのが印象的だった。

くじひきして、該当の席の人に仮面の男が薔薇を届けに
映像ないで「じゃあ行ってくるね!」→スクリーン後ろから出てくる、というのが、飛び出して来た感じがあってよかった。

映像内でくじをひいてるのは太一さんなんだけど、
常に「みんな待ってるよ!早く早く!」と急かす仮面の男

最後の6本目は「僕が持っていくよ」ということで、スクリーンがあがり、そこには映像内と同じ格好の太一さん。
薔薇はしばらく踊ってから、前方にぱーっと投げてました。

あれ?ダンサーさんがスクリーン越し、影絵状態で踊ってたのって、ここでスクリーン上がっちゃう前か…?
影絵、雰囲気にめっちゃあっててよかったな~

立役(でいいのかな) パートで私がうわ、ってなったのはマネキンと戯れてた「薔薇娼婦麗奈」。
打ち掛け羽織ったマネキンから、指輪を取り、ネックレスを取り、全体に手つきが乱暴で、ちょっと怖いなとどきどき見てたら、最終的に打ち掛けも取って羽織り、マネキンを適当にそこらへんへ。そのわりにソファに置いた時に落ちかかったらあわてて支えて、いい感じに位置に落ち着けたりもしていて不思議な感じ。と思いきやあらためてマネキンをひろいあげ、打ち掛けを着せて、キスしたりハグしたり、でもまだなんか怖いな~と思ってたら吊るす準備を始め、えっ、これは、と思ってたら、ぐいぐいと吊し上げられていくマネキン。ラストは下にどすん。

正直メインの目的は女形みたいな~だったので、わりと前半で目的達してしまい、立役もかっこいいねぇって見てたら、なんかすごいのが急角度からぶち込まれておいまじかよみたいな。
ずっと凶暴な笑みを浮かべてて、めちゃ怖いんだけど、ちょっとエロ・グロ・ナンセンス的な、猥雑な感じがあって。

女形の時のダンサーさんの衣装がインスタにあがってた、学生服みのある、
白ブラウスにグレーのチェックのスカートの上に、桜色の着物を着てて、これがめちゃかわいかった!帯から下がAラインのスカートっぽい感じのラインになってていいな~って思ってたんだけど、あれは中にスカート履いてたゆえのラインだったんだなという

化粧落としてる太一さんにわーっとからんでたときにはブラウスだったから、女形の時に2パターン出てきてるんだけど、
どの曲だったか、覚えてねぇ~~

後半の全体黒で、下がふわっとパニエぽいフォルムになってるのもかわいかった~~!

洋服って着れば適切な位置が勝手に決まる、ようなとこがあるけど、和服って、つける人が適切な位置を見定めてつけないといけないものが多いよなと思ってて、それをぱぱぱぱっと付けていくスタッフさんたちすごいな??っていう。


劇団朱雀の映像とか見てて、太一さんの女形好きだな~生で見てみたいな~FCイベやるんだ、じゃあ申し込んでみるかって感じで
見に行ったら、一時間みっちりショーだし、前半なんかもう、できる女形全部詰め込みましたみたいなやつくるし、後半は後半で猟奇的な彼氏(?)みたいなやつくるし、瀕死になりました。
死ぬ時の走馬燈にこれほしい。
1日きりなのほんともったいないなと思うんですけど、1日きりだからこその勢いとか密度とかもあるんだろうな~とも思い。