考える練習

舞台やイベントの感想など

推しの関西弁がかわいい - 音楽朗読劇「ヘブンズ・レコード」感想 (ネタバレなし)

初日おめでとうございます!
……って書き始めてたのに例によって例のごとく、東京公演が終わってしまいました…()。
ツイートではちょこちょこ感想書いて、宣伝に貢献できたかなと思ってるからいいんだ…ということにしておきます。

まだ神戸公演があるのと、お時間ある方は見に行ってほしいなぁ~と思うので、ひとまずはネタバレなし感想を。

21日まで神戸新聞松方ホールで上演してます。
公式サイト:
www.miraiheikiru.jp

あらすじ

阪神・淡路大震災から5年たった神戸が舞台。建物などのハード面は復興し、見た目は街としての姿を取り戻したけれど、人の心はどうなんだろうか…?というお話です。レコード店に訪れた人たちの話を聞く、というていで3組分のお話が出てくるんですが、単純に震災モノだからというだけではなく、話の内容がわりとヘビーなので、震災含めた災害で甚大な被害を受けた経験のある人、知り合いを亡くしたりした人はちょっと注意した方がいいかもしれないです。あ、これあらすじになってないや(笑)。

全体の感想

稽古場の雰囲気もよさそうだし、センセーショナルな演出?ということで楽しみにしてたんですが、けっこう好みな感じでした。

ただ、思ったよりヘビーで、1回目は、見た後、何かずしーんと心にたまっているような重たい感じになって、あと何回か見に行くのに大丈夫かな…という気持ちになりました。けど、その後、2日目マチソワした後、何かあったかいものを受け取ったような気持ちになっていて、そういう風に印象が変わることってあるんだなぁと思って興味深かったです。表面的な出来事の衝撃を受け止めるのに1回目は精一杯だったのが、いったんそこを受け止めて消化したことで、2回目はその奥の感情を受け取れるようになったのかなぁと思っています。

私自身の震災体験

阪神・淡路大震災当時、大阪に住んでいたんですが、まだ小さかったながらも、まわりの大人が大変そうだったことと、とにかく不安だったことを覚えています。ただ、住んでいた地域はそこまで被害が深刻ではなく、知り合いで亡くなった方もいなかったので、今回の朗読劇を見て、初めてそのあたりにまともに思いを馳せたような気がします。

東日本大震災も住んでた地域はそこまでではなかったんですよね。電車が止まったので7km強歩いて自宅まで帰って、帰ったら一帯は停電してるわ、お店からは弁当ご飯類が軒並みなくなってて、仕方なくお菓子買って帰ったりとか、大変ではあったけど、翌週にはほぼいつも通りになって、いつも通りに会社に出勤しながら、あまりにも早く元の生活に戻ったことについていけなくて、化かされているような不思議な気持ちになったのを覚えています。

荒牧さん回と前山さん回

荒牧さんと前山さんとで比較すると、関西弁は前山さんの方が自然ですね。まぁこれはしょうがない。ただ、1話~3話の登場人物の関西弁に関していうと、荒牧さん回の方が関西出身者がいるのもあって聞きやすいかな。
キャラ造形に関してはどっちにも良さがあるので、どちらがいいというのはないかな~。1話は前山さん回の方が村田洋二郎さんのお芝居がとても深みがあって好きなのですが、2話3話は荒牧さん回の方が好き。あと荒牧さんの方がわんこみがあって、前山さんの方がどことなくノーブルな感じがしました。どちらも見るのが違いがわかって楽しいので、余裕があるなら両方見るのをオススメしますw

初日に荒牧さん回を見て、2日目に荒牧→前山とマチソワしたんですが、荒牧さんの回、やっぱり関西弁は難しいよね…って思いながら聞いていたので、前山さんの回聞いた時はさすがに関西弁が自然で聞きやすいなぁってなりました。ただ、荒牧さんの「関西弁でござい!」って感じの、ちょっと強調したようなしゃべりがなんか懐かしいような、物足りないような感じになったのが自分でおかしかったです(笑) 3日目にもう一度荒牧さん回見て、「あ~これこれ!」ってなった。