考える練習

舞台やイベントの感想など

好きになれない自分を肯定していく

昨日の記事でリンクをはったロスモワについての記事を読んで、自分の書いた記事なんですけど、「他の人と同じ感想を抱く必要もないのでは」というところにすごく慰められて。

どこかで私は「悲伝をいい作品だと思えないのは私がおかしい、もしくは努力が足りないからではないか」という思いを持っていたのかもしれない。

推しがすごく楽しそうに悲伝の話をしていたから、というのが大きいのかなと思います。推しが好きな作品を私も好きになりたかった。

作品の実際の出来なんてたぶん本当はどうでもよくて(作品の出来もいいのがもちろん最良ですが)、ただ、推しが好きな作品を私も好きになりたかった。

基本的に許容範囲が広いので、「これは駄目だ」ってなる作品自体がめちゃめちゃ少ないんですよね。「悪くはないけどそこまでささんないな~」か「これは私にはささらないけど、いいなと思う人がいるのは理解できる」ぐらいしかなかった。実際、これまで3年間いろいろ観劇してきた中で(振り返り記事を見てもらえばわかると思いますが、私は推しの出演作や2.5に絞らず、いろいろ見るタイプです)、これはまじでクソだなって思ったのは一作品だけだし、虚無って叩かれてる作品でも、うーん、めっちゃおもろいかといえば微妙なラインだけど、そこまでか?と感じることが多かった。

そんな私にとって、悲伝は初めての虚無作品でした。その後も虚無作品にはひとつも遭遇していません。だから余計にどうしたらいいかわからなかったんだと思う。

思い返せばロスモワの仁希も、推しは演じていて楽しいと言っていたんですよね。でも私は好きにはなっていない。

じゃあ今回も一緒だよな、と。すごく楽になりました。推しが好きだからといって、私まで好きにならなくてもいい。好きになれなくてもいいんだと。

悲伝では各所にご迷惑をかけてしまい、そのことについては申し訳なかったなと思います。あと見守ってくれた方々、本当にありがとうございます。SNS に出さずに考えるだけだったらもっとかかってたと思う。

ただ、変わらず悲伝のことは嫌いなので*1、「いい作品ですよね」という話の振り方はしないことをおすすめします(笑)。「私はそうは思わないですね…」としか返せないので。

*1:はっきり嫌いって言えるようになったの、すがすがしく感じる