考える練習

舞台やイベントの感想など

ハイステ感想&薄ミュ感想

大阪遠征行ってきました~ということで感想を。ゆるっとした感想ながら、結末など思いっきりネタバレしてますので、ご注意ください。(特に薄ミュ)

ハイステ

4/14(金)ソワレを観劇。
大阪は取りづらいだろうなと覚悟はしてましたが、本当に取れなくて笑った。譲渡も東京に比べると少なめで厳しかったので、凱旋でそこそこ見られるし、まぁいいか…とあんまり真剣に探さなかったのもあり、結局この回のみに。

東京公演初日に見た時は、無理やり笑いを入れてきてる感じがして、ちょっとこのノリきついなーと思って見てたんですが、全体に控えめになっていて、とても見やすく感じました。

始まる前のアナウンスが、公演ではなくて、試合を観戦される方へ、という体でのアナウンスになっていたり、セット間の休憩と実際の幕間の休憩がリンクしていたり、試合っぽくしてるのは面白いなと思いました。

楽章に例えて、がんがん音楽の動きを入れてくるのも私はわりと好きです。元々、セッターは指揮者だ、みたいなのは原作中に出てくる要素だし、指揮者の動きで表現することで、焦ってるか余裕なのか、というのが表現しやすくなるんだなと感じたので。
ただ、「これが青城の音楽だ!」は、そこは音楽と書いてバレーと読むところだから音声としてはバレーだろ??と思いましたが…あそこだけ惜しい…。そこで音楽と言ってしまうと、本当に音楽をやっていることになってしまう、と思うんですよね。あくまで暗喩としての「音楽」という表現であってほしい。いや、でもそうすると単にバレーだって言ったことになって暗喩表現がどっかいってしまうのかな。難しいな。

元々菅原さんが好きで、先輩としての本領を発揮するシーンが大好きだったので、ちゃんと再現されててとてもよかったです。やっぱり好きなシーンは楽しいですね…(しみじみ)。影山がいったんさげられるところで交替時に影山にかける言葉の調子とか、背中にサイン出しながらいたずらっぽい笑顔で振り返るところとか、これ、これが見たかった…!という感じでとても楽しかったし、ここに関してはあまりアレンジも入れず、ほぼ原作通りにきっちりやってくれたことがとても嬉しかったです。

原作ありだからといって、必ずしも原作をなぞる必要はないとは思ってますが、やっぱり好きなシーンに関してはね……再現してくれると、今その場に立ち会ってる感じがあって楽しい。

負けた後のごはんのシーンも好きなシーンなんですが、ここはもうちょっと余韻が欲しかったかなー…。しばらく泣きながらごはん食べるっていうのでよかったように思うんですが、それでは間が持たないっていう判断だったのかな。それとも泣く演技は難しいからだろうか。ここでしばらく浸りながら一緒に泣きたかった…。
原作とは違い、ごはん食べてるところで、そのまま変人コンビの反省会もとい喧嘩が始まってしまう訳ですが、ここなんで一緒にしちゃったんでしょうね。すごいもったいないなと思ってしまった。ただ、ここでの武田先生がとてもまじめにこのシーンやってくれたのはよかったです。*1

あと、繰り返しが好きみたいで何度も出てくるけど、あれ、全体にそれぞれ1回ずつ減らした方がいいんじゃないかなぁと思いました。まぁこれまでも毎公演、けっこう繰り返しがあって、演出家さんが好きなんだろうなぁとは思うんですが、ああも繰り返されるとちょっとしんどい。そのあたりを削れば、公演時間ももう少し短くなって楽だし…。

薄ミュ

4/16(日)マチソワ鑑賞。
ハイステ大阪公演に行くつもりで交通手段を確保してたところへ、薄ミュに荒牧さんが出演することが決定して、これ幸いとチケット取りがんばりました。……まぁ、思った以上に倍率高くて、結局譲渡で確保したんですけど。あれは焦った…。

いきなり結末の話から入りますが、奇譚の印象から、てっきり最後は原田が死んでENDだと思っていたので、死なないの!?とびっくりしました。まさかのハッピーエンド。ただ、ハッピーエンドの方が後味はいいですね。ラストが着流しなせいでカーテンコールも着流しでやるのはちょっと面白かった。楽のカテコだったかで東くんが「薄ミュで着流しでのカテコは初らしい」と言っていたけれど、まぁそうでしょうね(笑)。なんとなく間抜けなんですけど、そこも含めて原田らしいといえばらしいような気がします。

奇譚だと序盤はわりと土方が千鶴に対して冷たいですが、原田編だと早い段階からお互いが好きな感じが出ててほのぼのしますね。終盤に原田が千鶴をそっと横たえてからの、千鶴が起き上がって上下入れ替えするところ、セックスの暗喩かなと思うんですが、とても上品でかわいらしい感じなのにしっかりエロさが感じられて、めちゃくちゃいい表現だなと思いました(とかいって全然違ったらどうしよう)。千鶴がすごく幸せそうな表情してるのがまたいい…。

マチネの挨拶当番が沖田と斎藤で、沖田くると思ってなかったので嬉しかった~。東くんについて、黎明録で初めて知り合って、今ではすごくすごく大好きな人になりました、って言って、親友だもんねって笑いかけてたのきゅんとしました。その後、東京公演も気を抜かず、満開の桜を咲かせたいってまじめにしめるあたりはさすが。一方で斎藤一役の納谷くんはとてもほわほわしていてかわいかったです(笑) 目を閉じてお客さんの拍手を味わってたのおもしろかった。ただ、マチネはすごくほわほわしていたのに、ソワレの大阪楽の挨拶では、「変わらないものをこそ大事にしたい」(だったかな?)という斎藤一のセリフを引用しつつ、「変わることを受け入れなければならないこともあります。3代目斎藤一として、僕がそれを証明します」という非常に攻めた内容のことをきりっとした表情で言ってて、ギャップに驚きました。なんていうか剥き出しの闘志みたいなものが垣間見えるとドキドキしますね。

*1:これまでのハイステの武田先生のキャラ付けからちょっと不安だった