考える練習

舞台やイベントの感想など

同担拒否な気持ちがわかるようになってきてしまった

同厨とトラブルになったとかそういう話ではなく。

同担が良席GETしてるの見ると、おめでとう~とリプライしつつも羨ましいし、同担がファンサされてるの見ると妬ましい。推しのキャラのレート高いのにトレーディングですんなり揃えてる(ように見える)時はうらやましくてぎりぎりする。

前方1-2列のみっていう、どう考えても高倍率な席種のみ申し込みして全滅した~って嘆いて、個人イベ全通して4回チェキ取るんだーとか言ってる同担見ると、正直気持ち悪いと思う。

いや、もう単なる愚痴なんだけどさ。

他担が良席GETしてようが、こんなファンサもらった~って書いてようが、全然気にならなくて、純粋によかったねって思えるのに、同担に対してはそう思えない。羨ましいし、妬ましい。

Iくんのみ推してた時はそういうのそんなになくて。振り返って考えてみると、良席GETした人に対して羨ましいっていうのは、やっぱりあったなって思うんだけど、Iくんは個別ファンサをしないし、個人イベントも今年の夏初めてやったところで……私は同担拒否とか特にないなってなってたのはある意味運がよかったのもあるのかなって。

個別ファンサってファンをつなぎとめる役割も果たしてるんだと思うんだけど、されない側からするとあれほど考えちゃうものもないよね(笑) 特に手を振った訳でもないのに個別ファンサもらってる人を見た時は古参なのかな……?それとも……?とか考えてしまう。

Aさんへのリプライ用兼、同担とつながるアカウントを作って運用してて、最初は同担の友達増やそうと思ってたんだけど、つながる同担はあまり増やさないようにしようかな、とか考えてる……。

ゆるっと刀ステ感想 (追記あり)

再演2回見たところで、現時点での感想をゆるっと記録しておこうかなと。

ちなみに初演は劇場で1回、ライビュで1回観劇。その後DVDで何回か見ています。

ネタバレは特に配慮してませんので、気にされる方は注意。











全体

初演とくらべて
一番大きな違いは上手下手が初演と逆になっている点ですが、細かいところでもちょこちょこセリフが変わってますよね。それと、どこが、というのはうまくいえないのですが、全体にブラッシュアップされてる印象。殺陣に関しても違うと聞くけど、殺陣は覚えられなくてよくわからない…。

殺陣

三日月宗近
どなたかの初演の感想で、上半身に力入りすぎっていうのがあって、ふぅんそうなのかーって思ってたんですけど、あらためて劇場で見て、確かにそうかも、と思いました。妙に力入ってる感じがあるんですよね。逆に下半身に力がない感じなので、腰を落としている割に重心が高い印象があって、不思議な感じ。必要性があって、結果そういう体勢になったのではなく、腰を落とした、ああいう体勢にしよう、と思って入った結果そうなったのかなと思いました。なんか動きづらそうに見えるので…。武道的な構えとしてはもっと腰、というか丹田がどっしりした感じになって、逆に上半身はもっと力の抜けた感じになるんじゃないかなと思います。あれだけ腰を落とした体勢でずっと動けるのは鍛錬の賜物だとは思うのですが、そこが惜しいなーという感想。(あと上半身にぐっと力が入った様を見てるとこっちも力入っちゃって肩が凝ってくるのでつらい)。

小夜左文字
逆に小夜ちゃんはとても地に足着いた動き。まぁずっとやってる人と比べるだけ酷なんですけど。パンフで本人も語ってましたが、初演よりさらにぐっと低い体勢。蹴りに迫力があるのがいい。

森蘭丸
初演の時は蘭丸かわいいな~としか思ってなかったんですが、めっちゃ殺陣よくないですか!? 私が舞台に慣れてきて、意識がいくようになったのかな。刀振るう時にぐっと力が入る感じの殺陣好きなんですよね。本当に刀振るってる感じがして好き(つむ鴨の中村半次郎とか最高だった)。

山姥切国広
初演時との違いとか書きたいけど、殺陣は覚えられない…。あいかわらず軽やか。とにかく早い印象。

芝居、ストーリー

軍議がパワーアップしてる
初演時は2日目に方向性が定まって以降は、ほぼ同じ流れだったように思うのですが、再演はどうも毎回けっこう流れが違う感じなのかな? ちゃんとレポあさってる訳ではないんですけど。私の1回目の観劇の時はお茶請けが梅干し(とてもすっぱい)で、長谷部に食べさせると思いきや近侍殿に、という流れで、これ初演でもあったなーって感じでしたが、2回目の時はたい焼きで、つぶあんとこしあんについて熱い議論をかわした挙句、誰も食べず、そのまま進行する、という新しい流れでした。三日月おじいちゃんにがんがん攻め込まれてたじたじになるまんばちゃんがかわいかったです。

細かい遊びが増えてる
けっこう脇で遊んでたりするなーと。薬研が長谷部の手を掴んで振り払われてるのに、手をぺしぺしうちあわせて、こぶしでとんとんする手遊びをめげずに勝手に(笑)やってたりとか(そしてそのまま燭台切ともその手遊びをする)、脇じゃなくてメインの流れだけど、不動がまんばちゃんのマントに触ろうとするくだりで、何回も触ろうとする攻防戦をした後、スカートめくりのようにマントをめくったりとか。(こないだのイベントでスカートめくりされてたの思い出してなんともいえない気持ちになりましたが…笑) ちょっと喧嘩腰な不動に対して、薬研が鍬を構えるっていうのもありましたね。キャストに余裕が出てきたからっていうのもあるのかな。話がかなり重たい話なだけに、ふふって笑えるシーンが増えてるのはいいなぁと思いました。

力強い鶴丸
染谷さんの鶴丸も飄々としていてよかったんですけど、今度の健人くんの鶴丸は力強い感じで、またいいなぁと。小夜ちゃんをスッて持ち上げちゃったり、膝かっくんして倒れてきたまんばちゃんをそのまま引きずって行っちゃったり…(笑)(あれ、ほっとくとそのまま行っちゃうんだろうなって芝居で好きです。まんばちゃんがわりと真剣に振りほどこうとじたばたするのがかわいい)。

あいかわらず美しい山姥切国広
荒牧さんのキャラの中で一番盛れてるのはまんばちゃんだと思うんです私(真顔)*1。ウィッグとメイクが合うんでしょうね…。特に、空を眺めたり月を眺めたりといった、遠くをぼうっと眺める時の表情が本当美しくて最高でした…。

[追記]
エンディングの演出
これ書こうと思って忘れてた(笑)
賛否両論のようですが、私は今回の方が好きです。初演時はちょっとごちゃごちゃしてる印象があったのが全体にすっきりしていて、見やすくていいなぁと。各々の紋の傘が出てくる演出も好き。あと振りがついてて、ダンスしてるのがかわいい…。初回観劇時、振りがついてるのに途中から気づいたんですが、2回目の時にまんばちゃん定点してたら、序盤、下手にいる時にやってる振りがすごくよくて。軽く腰ひねるような動きがあるんですが、ちょっと色っぽくて最高でした。横で不動も同じ動きしてるんですけど、二人してかわいかった。後半のバッて手を広げる振りも好き…かわいい…(結局そこにいきつく)。

*1:異論は認めます

トキイベ vol11 感想

トキエンタテインメントのイベント 、通称トキイベに参加してきました~!
イベント自体は土日昼夜公演の4回開催でしたが、私は12/4(日)12:30開演の回に参加。
以下、そのレポもとい感想になります。
※配信されてる回と基本的な構成は同じなのでネタバレ気にされる方は注意。

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トキイベ とは:
荒牧さんが所属するトキエンタテインメントの事務所イベント。
トークあり、芝居あり、殺陣あり、女装あり、客降りあり…で、印象としてはとにかくカオス(笑)。
メインの出演は、富田翔・馬場良馬・高崎翔太・荒牧慶彦の4名ですが、事務所所属の役者さんが脇役として出演されたり、映像で出演したりします。

前回のトキイベ以降に荒牧さんを知ったので、初めてのトキイベ参加。前回のイベントのブルーレイ付きのチケットを購入していたので、前回イベントに関しては、その円盤で内容把握。とにかくカオス…という印象で、今回のイベントに参加しました(笑)

開演前

事前に撮影した映像が流れる。「トキエンタテインメント ビバラの流儀」。情熱大陸風味(笑)

オープニング

暗転の中、4人が登場。スタンドマイクで歌い出した…んですが、もうこの段階から、普通に歌わない(笑)。
馬場さんはマイクを下げだして、限界まで下げてどう考えても歌いにくいでしょって体勢になるし、それを見て富田さんは逆にマイクを上げ始め、上向いた状態で歌うし、その二人見て笑ってたら、今度は高崎さんが完全に口閉じちゃって歌わなくなる、けど音声は流れてるという(笑) (く、口パクですらない…)って思って見てたら富田さんが「あいつ…心の声で歌ってやがる…!」って言い出して笑い死にするかと思った。唯一荒牧さんは一切ボケずにまじめに歌ってましたが、もはやそっちの方が間違っているような気さえしてくる…。もうこの歌の段階で笑いすぎて私はわりとへろへろでした(笑)。あまりにおもしろくて歌詞の内容がまったく頭に入ってこなかった…。歌い終わった後もなんか挨拶でボケてた気がするけど覚えてない。

とにかくやってみた

4人がとにかくいろいろやってみるコーナー。円盤で見た時も思ったけど、このコーナーは本当カオス(笑)
※コーナーの順番はたぶんあってないし、抜けてるやつもあると思います。

■トキTに着替えて、ハンドマイクとヘッドセットをチェンジしてみた
「それでは、トキT(※いわゆるイベントT)に着替えてください~!」みたいな天の声と共に、スタッフさんがTシャツを持ってきて、4人に手渡し。ステージ上で着替えるのって斬新ですよね。前回のイベントも同じお着替えタイムがあって、え、ステージ上で着替え??ってびっくりした。いやまぁ、4人が残ってればつなぎがいらないとかあるけども。
さくさくと脱いで着替える先輩方の一方、荒牧さんが妙にもたもたしていたように思うんですが、あれもしかして、その時点で着ていたTシャツをインナーとして着ておくべきなのか、脱ぐべきなのか迷ってたのかな?なんかスタッフさんから渡されたイベントTシャツにインナーが重ねられてるのを確認してから脱いでたような。
前回のイベントの時はインナーのシャツは脱がずに着替えてて、ガード固いなーと思って見ていたので、今回もそんな感じかと思ってたら結局脱ぎ始めたのでちょっと心の準備ができてなくてどきどきしました。でもわりとすぐに客席に背中向けてたので、やっぱりガード固い…*1。ちょうど荒牧さんが脱ぎ始めたあたりで、馬場さんが乳首に貼った金色に光る☆を見せびらかしはじめて、金色に光ってるからつい目を奪われてました(笑)
そうそう、この時に、荒牧さんのトキTがなぜか小さめサイズで、「伸ばそ」て言って、しゃがんで膝から下をTシャツにひっかけて伸ばしてて(小学生が体操服でよくやる感じのやつ)、かわいかったです。

■馬場良馬の真似をしてみた
あんまり特徴ないからなーと悩む馬場さん以外の3名。
「良馬は"職業明るい"だからなー」と暴露しだす富田さん。普段はとてもテンション低いらしい。翔太くんが「uma's キッチン」開始30秒前の馬場さんを再現してたけど、始まった瞬間のテンションの上がり具合がすごかった(笑)

猿の惑星を再現してみた
猿の惑星??と戸惑うキャスト陣に渡される、わりとリアルっぽい感じだけどぺらっとした、猿のお面(ドンキで売ってそうな感じのやつ)。荒牧さんが装着したところで富田さんが「今度のお前はそれか…」とミラステネタを投入。
荒牧「えぇ…今度は猿のようです。……すみません、まだこの身体に慣れてなくて…」
会場爆笑。
富田「だろうな!」

富田翔が言わなそうなことを言ってみた
翔太くんの回答が「流行りに乗りてー」だったかな。
荒牧「あー死にてー」
他「言わなそうww」
富田「え、俺毎日言ってるよ?」
荒牧「え!?」

■借り物競争をやってみた
富田さん:冷えピタ => 所持者なし
翔太くん:正露丸
馬場さん:CONVERSE の靴 (右)
荒牧さん:ashなんとか (なんかブランド名?よくわかんなかった…)

正露丸所持者が複数いて、「女の子お腹壊しがち」と言いながら、回収する翔太くん(笑) 複数差し出されて、え、どうしようってなりながら、結局2つ借りていってた。
各々ステージに借りて来たものを持ち寄ったところで、「このCONVERSE正露丸とどっちが臭いか確認しよう」とか言い出す馬場さん(笑)。(それはさすがに貸してくれた人に対してひどいのでは…w)と思っていたら、荒牧さんが「ちょっと!」と止めに入り、「それは本当に怒るよ」って若干マジなトーンで言っててちょっとキュンとしました。そういうの軽率にときめくからやめて…。ただ、その後馬場さんに咎める感じでチョップしてたんですが、すごいソフトなチョップだった(笑)。手のひらでポンってやるよりはきつめに怒ったつもりなのかな。
それからなぜか馬場さんにその靴の臭いをかがされるまっきー…。鼻先に靴をつきつけられ、というか鼻が完全に靴の中に入ってて(ハイカットの足首部分にすっぽり収まる感じ)、とてもシュールな光景でした。表情変えずに受け入れて、「え、全然臭くない」って言ってたのはさすが。*2

■トキリンピック
立ち幅跳び
まず馬場さんが挑戦。「油断せずに行こう」と言って飛び出したのに、尻もちついてとても残念な記録に。続いて富田さん。2m17ぐらいだっけ、確か成人男性の平均値に近い感じ。次に荒牧さんが飛んで、尻もちつきそうになるものの回避。2m30いくつでトップに。
そしてラストが高崎さん。なんと前に飛ばずにバク転。道理で富田さんが「危ない危ない」と言いながら、翔太くんの後ろにあった物を片付けてた訳だ…(笑)。常にボケを探してるところが本当すごい。トキこわい。その後、「測って!」と言われた荒牧さんも翔太くんの飛んだ距離ではなく股下の長さを計りだしてボケ返し。

玉入れ
各々が背中にカゴを背負い、他人のカゴにそれぞれボールを入れていき、自分のカゴにより多くボールが入っていた人が負け。使うボールはなんとサインボール投げで使うボール。ステージからいくつかこぼれて、最前列のお客さんが拾ったりしてた(笑) 途中でなぜか翔太くんに3人がボールを投げつける展開になったりしてたけど、あれなんでああなったんだっけ…?

競歩
ステージから降りて、客席をまわって帰ってくる。ただし、その時に万歩計をつけて歩いて、タイムだけでなく、歩数もポイント換算します、というよくわからない競技(笑) 集計の時もなんかぐだってて何がどうポイント換算されたのかよくわからなかった。
万歩計見て、荒牧さんが富田さんに「懐かしいんじゃないですか?ポケベル」って言って、「ポケベル世代disってんのか?」って言われてたw
富田「(客席に)こめに、こめに、ってね」 *3
客席の一部から笑いが起こる
富田「あ、今笑ったやついたな?」「数字打ち間違えて、変な文章になったりしてね」
馬場「それ、うちのマネージャーじゃないっすかw」*4

■お客様の私物にサイン書いてみた
キャストが客席降りして、お客さんの私物にサインするというすごい時間(笑)
通路が上手側と下手側とで一つずつあって、上手側はまっきーと馬場さんが降りたんですが、二人がわりとくっついて移動する感じになってて、あまりにもまわりがまっきーばかり呼ぶので、馬場さんが「俺が目の前にいるのにまっきーを呼ぶなー!」とか「まっきーまっきーうるせええ!」とか言ってて、失礼ながら面白かった(笑) しかもその後、「まっきーまっきー言うから、まっきーって書いてやった」とか言ってて、冗談かと思ったら本当にそう書いてたらしい*5。声かけた人はあなたのファンでしょ(笑)
ただ、たとえそれが推しでも、メンバー内で誰かが飛び抜けて人気なのって見てると微妙なものがあるなー…と思ってたので、そういう風にいじってもらえる環境でよかったなぁとも思いました。

■プロポーズしてみた
翔太くんが確か「俺の味噌汁を毎日作れ!」みたいな感じで「命令形ww」っていじられてた。
で、荒牧さんが最後になったんだったかな。ちょっと間を置くと吹き出す客席。うん、なんかね、笑いだしたくなるんだよね…。私も口押さえながら吹き出すのをこらえてました。荒牧さんが「(お客さんが)笑うんですけど!」って富田さんに苦情を訴えてたの面白かった。
んで肝心の回答が「俺と一緒に…火葬されてくれ!」というシュールなもので、客席が微妙な空気に(笑) 翔太くんが「まっきーもトキにそまってしまいました!」って言ってたけど、あれはそういう問題ではないような…。*6

剣舞剣豪列伝

4人が役者だったことを思い出す時間…(笑) 4者4様で、とてもかっこよかったです。荒牧さんの衣装が着物ベースながらも不思議な着こなしだったんですが、それがすごい様になっててかっこよかった。

拝啓 高崎殿

高崎さん考案の、本人が書いた手紙を読んでる体で、別の人が書いた手紙を読ませるコーナー。要は読み手に言わせたいことを言わせることができるコーナー(笑)。
今回のトキイベでの読み手は最近新たにトキに加入した、根本正勝さん、中村誠治郎さん、玉城裕規さんの3名。私が見た回は荒牧さんが手紙作成担当の回でした。
本人たちが書いた体で、トキに入るにあたって、みたいな内容の手紙を読むんですけど、まぁとにかく無茶ぶりがひどい(笑)。めちゃくちゃ笑ったけど、内容は根本さんがあやしい関西弁(なんか関西のいろんな地域のが混じってる感じだった)を読まされてたことしか覚えてない。

ライブラブ!

高崎さん扮するたかさちゃんがトップアイドルを目指して奮闘する物語。のはず。たかさちゃんが普通にかわいく見えてくるのがこわい。プロデューサーに「そんなんだから戦隊のオーディション落ちるんだよ!」と言われ、「もう受けてないわ!」と返すたかさちゃん。

すったもんだあって、途中から、富田さん・馬場さん・荒牧さんも女装で登場。
荒牧さん扮するあらんちゃんが超かわいかった…。ふりっふりのロリータ風味の服*7にゆるめのカールのかかったロングのウィッグで、ちゃんとメイクもされてて、じっとしてると本当にお人形さんみたいでした。髪の毛いじる仕草とか、しずしず歩く感じもすごく女の子っぽかった。
ただ、吹き出したりとかすると、そうだ、この子荒牧さんだった、ってなるのがなんか面白かった。ほっぺぷくーとかやってても「女の子」なイメージは崩れないんですけど、笑ったりして表情が大きく動くと「男の子」であることを思い出すんですよね。(逆に考えるとどれだけいつものほっぺふくらましがあざとい表情かってことでもありますね(笑))。

そうそう、あらんちゃん登場の時に、タイ出身だけど、タップダンスをするごとに日本語を覚える、という謎の設定をつけられてて。タップダンスしてから、覚えた単語として、しばらく悩んでから「しょうた…」って言って、客席が微妙な空気になり(笑)、たかさちゃんに「そんなんじゃ許さないわよ、もう一回」というドSなフリをされて、「もうやだ…」って言ってたのが、言い方がとてもかわいかった…。本気で嫌そうでちょっとかわいそうだったけども。

twitterに投稿したらファンが喜びそうなこと
アイドルたるもの、SNSも使いこなせないといけない!っていう流れで、twitterに投稿したらファンが喜びそうなことを言っていくことに。荒牧さんが思いつかなくて最後になっちゃって、自信なさげに「『みんな大好き』…?」って言ってお茶を濁そうとしたところに*8、富田さんが耳打ち*9。荒牧さん、「え、それは…(笑)」と言って、ひとしきり笑った後、「鈴木拡樹とのツーショット」。そうだね、それはみんな喜ぶね…(笑) 富田さんのこういうところすごいよね。トレンドをうまくネタに昇華する感じ。

シークレットトキイベ

シークレットとは名ばかり、キャスト陣を撮影してOK!なコーナー。#トキイベ で検索して出てくる、イベント中の画像はこのコーナーのやつです。私のスマホは起動遅いので、デジカメ持って行きました。ちょっと出すの恥ずかしかったけど、ばしばし撮れて楽しかったです。回によってはサンタ衣装だったりしたようですが、この回は、その前のアイドルの時の衣装まんまでした。
↑で書きそびれたからここで書きますが、あらんちゃんがかわいいのはまぁ当然として(←)、たかさちゃんもかわいいし、お富さんは気品あるお姉さまって感じだし、ばばぞのさん(でいいんだろうか、女装時の呼称…)も明らか男性…って思うんだけど、なんかかわいいんですよね(笑)。もこもこしたパンダパーカーとおさげ髪に騙されてるのかな…。お富さんとばばぞのさんはステージ上で飛び回ったりもしてました。

シークレットカラーボール

キャスト陣それぞれサンタ衣装に着替えて登場。ひたすらサインボールを投げる時間。
4人が持ってたボール全部足すと、お客さん全員にゆうに行き渡る数あったと思うけど、複数もらう人もいるので、まぁまんべんなくとはいかないよね。あとみなさんわりと後方に重点的に配ってたので、前方はあんまり飛んできませんでした。最初、荒牧さんがステージ残って配ってくれてて、ちょうど両隣に飛んできてたんだけど、いいなーと思いつつ、人の前のボールを横取りするのはためらわれたので静観。
最後の方で、富田さんが「私富田翔のことだいっすきなのに、まだもらってませんっていう人~」って言った後、「荒牧なんてどーでもいいっていう人ー」って付け足し始めて面白かったw その後手を挙げてた人に手渡しであげてたんだけど、「荒牧なんてどうでもいいって言えるか?よし」とか確認してて(笑)、その人を荒牧さんが指さして「顔覚えたからな!」っていう一幕も。
あと、ラストひとつかなんかだったのかな、荒牧さんが、富田さんに「投げるフォーム見ててください」って言ってたぶん後方に向かって投げるつもりが、手が滑ったのか、3列目ぐらいのお客さんのところにけっこうな勢いのボールを投げ込んじゃって、「そんなつもりでは!」と慌てるっていう一幕もありました。*10

トキミュ

今回のテーマは西遊記
三蔵法師一行がたどりついた国は、立派な宮殿があったり、豊かそうに見えるが、どこか様子がおかしい。何やら裏がありそうだ…というところから始まるストーリー。
いかにもうさんくさい将軍を高崎さん、他3人は三蔵法師一行(孫悟空:富田さん、沙悟浄:馬場さん、猪八戒:荒牧さん、三蔵法師末永みゆさん)。
荒牧さんが猪八戒役ということで、豚の耳と鼻をつけてたんですが、これがかわいかった…。ただ、鼻はわりと序盤で取ってしまってたのが残念。やっぱりしゃべりづらいのかな。*11
お芝居の内容としては、こういうとあれですが、プロによる学芸会(笑)。技能の無駄遣い感がすごい。というかミュージカルとして考えるからだめなのか。半分コントとして考えればしっくりくるかも。

エンディング

イベントのパーカーに着替え、4人で「ココロマジック」という歌を歌って締め。ここはさすがに(?)まじめに歌ってた…と思う。


とにかく笑いまくったイベントでした。……おかしいな、私俳優さんのイベントに参加したはずなんだけど…(笑)。
また次回あったら参加したい。


物販

今後同じ会場でやることはたぶん(キャパ的に)ないと思うので、参考にはならない気はしますが、自己満足な記録。

荒牧さんの個人イベント「まきば会」の時は、物販開始時間に行って普通に買えたので、今回も開始時間に行こうとしてたんですが、前日の土曜夜、その日参加された方のツイートを見ていたら、どうも荒牧さんのシュシュはわりと早い段階で売り切れたっぽいこと、早めに並ばないと開演に間に合わなくなることなどが判明。
ありゃ、これは早めに行かないと駄目っぽいぞ、、と方針転換。
けど、あんまり朝早く行くのきついなぁ…と考えたところで、いや、今回のはビル内だから、まずそっちの開店時間、と思って調べたらラフォーレの開店時間は11時。遅め助かる。
列形成についての情報は…と見ていると、「階段に並んでるから、エレベーター乗らずに下から来た方がいいかも」というツイートが。そして、「トキイベ物販列3.5階付近」というツイートを発見。呟かれた時間を見ると、11:05

……ラフォーレの開店時間って11時だよね…??

エレベータの第1陣にうまく乗れればいいけど、そうじゃなければ階段を駆け上がらないといけないってことか…と思い、スニーカーを履くことに決定。検索した感じ、開店前に列形成してた様子もないので(まぁそりゃそうですよね)、11時ちょっと前に着くように算段して、当日。

入り口周辺にたまる女性たち。なんかでも思ったより虎視眈々という雰囲気でもなくて、もっとこう、入り口前の静かなるポジション争いがあるのかと思ったんですが、入り口前はむしろ空いてて、逆になんでそこが空いてるのかわからなくて怖かった…。なんだろう、遠慮?

11時になって、いよいよドアがOPEN。エレベータに向かった人数を見て、あ、これ第一陣は無理だ、と思ったので正面の階段へ。途中でペース落ちる人もいたりして、結局駆け上がり組の中では先頭グループに。4.5階まで登ったあたりで、おそらくエレベータ第一陣組が列を作ってるところの末尾に合流。後ろには続々と登ってきた人による列ができて、壮観でした。

そんなこんなでかなり前の方に並べたので、無事、買いたかったものはすべて買えました。前日夜に検索して、どうするか考えていた時は現地がどんな感じかわからなくてけっこう不安でしたが、蓋を開けてみれば、それほどシビアな闘いではなくてよかったです。

ちなみに物販のレジは3人体制で、缶バッジのみのレジが別にあって、そちらは2人体制でしたが、缶バッジの方は特に列できてなかったので(2日目だったからかな)、1人は物販の方へ回してもよかったんでは…と思わなくもない。まぁでも4人並ぶにはスペースがちょっと足りないか…。


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缶バッジ、なかなか荒牧さんが出なくて何回かひいてたらシャツとストールはほぼほぼ4人分が揃ってしまい、せっかくなので重複したのを交換したりして揃えました…(笑)。全体にストールの方が雰囲気がやわらかめな感じで好き。画面が寂しかったのでシュシュと個人ブロマイドも並べてみました(笑) こういう雰囲気の写真もいいですよね。髪の毛濡れてる2枚が、どちらもかっこいいのにどこか切なげに見えてすごく好き。シャツ一枚だし髪の毛濡らしてるから単に寒かったがゆえの表情では…とか思わないでもない。


今回、太字でのアクセント付けに初挑戦してみたんですが、これ難しいですね。どこを太字にすればいいのかよくわからない…。プラスに働いてるといいんですが。

*1:「さぁ俺を見ろ!」みたいになってる先輩方の方がおかしいともいう

*2:いやだって、偶然ついさっき買った靴でもない限り臭くないとかありえないじゃん…?

*3:気になる人は ポケベル *2*2 でぐぐってみよう!

*4:宣伝ツイートで打ち間違いによる誤字があった

*5:

*6:笑いを狙った結果すべったと考えるとそうなのかな

*7:欲を言えばパニエ入れてほしかった

*8:これ、地味に荒牧さんのファンへのスタンスというか、ファンへの認識がよくわかる発言ですよね

*9:軽く肩ひっぱって向けさせて、ちょっと上向きに耳打ちしてる姿にとても萌えました…

*10:実はこの時に富田さんは「見てくれと言われたのに見ない」というボケをしていたので、「俺が『見ない』というボケをしていたのに、お前は別なボケを…」といじられていた。

*11:あとその鼻はどういう設定なのか気になる。豚って設定なんじゃないの?笑

推しのピアノを弾く姿が見られる可能性が浮上しました

やばくないですか?推しの!ピアノを弾く姿が!見られる!

……順を追ってお話しますと。

今日(もう昨日ですね)、荒牧さんのニコ生「あらまきば」の放送がありまして。
来年2月のバースデーイベントの話で「剣舞以外の特技を披露するんですけど、なんだと思いますか?」という質問に、テニス、ピアノ、ものまね…とファンのコメントが並び、私も(そういえばピアノ弾けるとか言ってたなー)と思って、ピアノってコメントしたんですけど、

鍵盤を弾くような手つきをしながら、「~~♪ かな。正確には言わないですけど」

ピアノだ…!とわきたつコメント欄。

「いつかは披露したいと思ってたんですけど、なかなか…ピアノがある会場だったりとか、僕が練習する時間が取れなかったりとかして」

あれ?今ピアノって言った?

「ちゃんとその時間を取って、披露したいなと思いますんで」

「まぁ…何の曲かは…曲って言っちゃったよ(笑)」

うん、もうピアノって言っちゃってるから大丈夫だよ!
そんなうっかりなところも好きだよまっきー。

私もピアノとは書いたけども、まさか本当にそこくるとは思わず。合唱会の伴奏をやったことがある、みたいな話を以前してたので、それなりに弾けるんだろうなーって思うんですけど、ちゃんと練習する時間確保してやるとか…高まる期待。剣舞とかでももちろん楽しみなんですけど、予想外な方向から来られると、より楽しみ度合いが増すというか。バースデーイベントがより楽しみになってきました。いやーしかしピアノとか…やばいよ~絶対かっこいいじゃん…。なんなら「猫ふんじゃった」をドヤ顔で弾いてくれてもいいよ(嘘です)。さすがに衣装は通常仕様かな。フォーマル風味で来られたらマジで死ぬ予感しかしない。


あと「刀剣乱舞-花丸-」におけるまんばちゃんの活躍を我が事のように喜んでるのがとてもかわいかったです。
今日も推しがかわいくて楽しい。

認知観とファンサについて

redempty.hatenablog.com

こちらの記事読んで、あーそれだ!ってなりまして。
認知というかファンサについてになっちゃいましたが、つらつらと書いてみました。

まずはじめに、認知されたい派かされなくない派かですが、わたしは「認知されたいと思いたくないけど認知されると嬉しい派」です。
実に面倒くさい。

私もこれ…。そしてこれがファンサに関しても発揮されてしまう。
推し2人とも(私が見るようになってからは)ファンサをがっつりやるタイプの舞台に出てないので、そこまでそれを意識する機会はなかったんですが、ファンサうちわはすっごい悩んだことがあります。

本編のおまけみたいな感じでアイドルステージがある舞台にAさんが出たことがあって、それがうちわOKだったんですが、ファンサもらいたいという気持ちと、ファンサもらいたがってる自分があさましいという気持ちとのせめぎあいになってしまいまして。

んーでもやっぱ作ってみたいよね?と思って東急ハンズのファンサうちわ用のコーナーに行ってから、いや、でも…と迷いだして、さんざんフロアをうろうろしてから、そのまま帰宅しました…笑 せめぎあいになってしまっていることをtwitterでつぶやいてたら、「『ここにあなたのファンがいますよ』ってことが伝わればいいなと思ってうちわ作ってる」ってつぶやいてくれた方がいて。なるほど、そうだな!と思って、あらためて売り場へ行って材料買ってきて、うちわ作りました。○○して、っていうのはつけず、片面に名前のみのシンプルなものにしたんですが。工作好きなので作るの自体はとても楽しかった。
ただ、いざ公演始まってみたら、Aさんは客降りなくて、うちわ意味なかったんですが(笑)、あの時は悩んだなー。素直に振り切れたら楽なんでしょうけどね。自意識が面倒くさい。

そういえば、個人イベントのレポ見てたら、チェキのたびに名前名乗ってたら、名前呼んでくれた!って書いてる方がいて、なるほど、自分から名乗ってしまうという手が!って思ったけど、もうそれ「覚えてほしいです」って大声で言ってるようなものじゃないですか。いや、覚えてほしいか覚えてほしくないかといったら覚えてほしいけども。なんかでも名前呼ばれたらリアルにくずおれそうだからいいや名前は(何の話だ)。しかし、どうやったらそこまで振り切れるんだろう…。気合?そもそも最初からこんなこと考えてるのがいけないのかしら。

しかし、あらためて考えてみると、ファンサがもらえるかどうかって相手が気づくかどうかにかかってるわけで、そう考えるとそれを求めて見に行くのってわりとつらいものがありますよね。以前刀ミュを見に行った時に、お隣の方が、何回か入ってて、うちわも気合入ったの作ってきてる、いわばガチ勢だったんですが、その回ではその方のお目当ての方は近くは通ったものの、うちわには気づいてくれなくて、その方がしょんぼりされてるの見て、これは大変だな…って思った記憶が。気づいてもらえた方々はとても嬉しそうで、その様子はなごむんですけど、気づいてもらえないことの方が多いのだろうなって考えると、なかなか酷なシステムだよなぁと思います。

「推し」てるわけではないけれど

さんざんこれまで使っておいて何言ってんだって言われそうですが、「推し」という単語を使う時はいつもむずむずするような居心地の悪さを覚えます。

理由は単純で、別に「推し」てる訳ではないから。

俳優さんに限らず、好きなもの・ことに対して、私のスタンスは常に「他の人はどうか知らないけど、私はこれが好き」なので、これはオススメです!みたいな気持ちになることがなくて。だって、何が琴線に触れるかなんて人それぞれじゃん?推すってなると、なんかそこを押し付けてるような気がして。

なので、できれば使いたくないんですけど、特定の役者さんではなく「好きな役者さん」というぼんやりしたものについて語りたい時に、この単語はすごく便利なんですよね。いちいち「好きな役者さん」と書くのはつらいし、たぶん読みづらい。

こういう感じ。ここでは「推しくん」表記ですが。

複数回入るのは別に推しくんのためじゃなくて、私が見たいから。ブロマイド買うのも別に推しくんのためじゃない。私が欲しいから買う。それだけ。

「応援」って考えるとしんどくなる - 考える練習

あ、でもこれ、「推し」を使わずに書くならたぶんこうだな。

複数回入るのは別にその役者さんのためじゃなくて、私が見たいから。ブロマイド買うのも別にその人のためじゃない。私が欲しいから買う。それだけ。

「推し」を使わなくても別にくどくならないのではないかという気がしてきた(笑) ちょっと今後気を付けてみよう…。

11/20 追記: 「好きな役者さん」だと「推し」と等価ではないですね… 好きな役者さんってことならたぶん10人くらいいる。けど、その中で、特に好きな人ってことな訳で…。

舞台「炎の蜃気楼 昭和編」第3弾「夜叉衆ブギウギ」 感想②

感想①はこちら
hirokuhukaku.hatenablog.com

こちらの記事では、「がめ医者エレジー」と「やどかりボレロ」について。

がめ医者エレジー

感想らしい感想がほぼない…(汗) 毎回この後の話でぶっとんでしまったんだろうな…。当時の時代背景がよくわかる感じの話でわりと好きではあるんですが。

ハンチングかぶった加瀬さんのやさぐれ感がたまらない。パンパンの女の子の真知子さんが好きです。色部さんが診療所に来て、「あ~ら」って出迎えてから、流し目しつつ出ていくところがいい…。

やどかりボレロ

このお話はとてもよかった…。見どころが多すぎて、まとめるの無理!ってなった結果、書きたいシーンについて書くみたいになっているので、非常によみづらい上に長いです…。

いきなり裁判シーンで、初見時は度肝を抜かれました。あれは景虎の妄想ってことでいいのかな。直江があんな直球に言うなんてないもんね。

2回目以降はほぼほぼ荒牧さん定点カメラと化してたんですが、直江はずっと景虎のことを冷たい目で見てるんですよね。晴家と色部が真摯な目で見てるのとは対照的。喋ったと思ったら「つまり、人が生まれないようにすればいい」。景虎が驚愕の表情で見るけど、私も最初、ぽかんとしました。その後、怒涛のセリフ合戦ですが、ああいう、冷たい、人を嘲った感じで喋る役どころの荒牧さん初めて見たので、めちゃくちゃ新鮮でした。

同じ役者さんを何回もいろんな役で見て、見慣れてくると、これはあの人が演じてるんだ、というのを頭の片隅で意識しながら見ちゃう部分があって、直江もそういう部分はどうしてもあるんですけど、このシーンに関してはあまりそのあたり意識せず見ていた気がします。

暗転直前の「そうなった時、あなたは私のものになる」のところは言い回しも表情も圧巻。目が感情をすべて物語っている感じがしてすごかった。ここ、少なくとも水曜段階では、言い終わった後、表情はそのままで暗転だったのが、金曜昼は、セリフ言い終わった後、片頬歪めて「ふっ」って笑っててびっくりしました。土曜昼も同じ感じだったので、やっていくうちにあのシーンの解釈が変わったのかな。セリフ言う前も若干嘲笑うような表情してた気がする。

暗転の後、今度は現実世界。壁にもたれ、蕭然とした様子で佇む直江。つらく悲しいシーンではあるのですが、所在なさげに佇み、怒号のする方を見やってつらそうな表情を浮かべる直江がひたすら美しくて、お気に入りのシーンの1つです。

山口を死なせてしまい、今度は、尚紀の人生を奪ってしまう。直江は成人換生は初めてだったのかな。そんなにきちんと死なせたことを受け止めていたら、大変すぎる、もっと割り切ればいいのに、と思うんですが、その人の人生も生きていただけに、割り切れないのかな。

「一番違和感を感じていたのは、お前の家族じゃないのか」って言われて、最初の頃は細々と指摘された、と直江が言いますけど、あれ実際、リアルに考えると家族はどう納得したんだろうなぁ。意外と人って、他人の振る舞いの癖を無意識に覚えてたりするんですよね。

場面変わって、お母さんと秀子さんの買い物に付き合わされる尚紀。このくだりは毎回癒やしでした…。おぼっちゃん感ある振る舞いも楽しみにしていたので、嬉しかった。景虎と遭遇したあたりから、ちょっと直江な表情になるんですけど、まだやわらかい感じで、完全に直江じゃないんですよね。「尾行?なんで?」のあたりもあどけない感じで、この表情の違いがよかった。

不審な手紙の差出人を追って、和歌子にたどりつく二人。ささいなきっかけから中身が違うことに気づかれてしまう訳ですけど、理由が「大事なことを覚えていない」であることを考えると、脳の機能障害なんかで覚えてないことが出てきた場合もこう疑われる可能性があるんだなーってちょっと怖くなりますね。

あやうく陸軍に連れ去られそうになるところを景虎が助けに入って難を逃れる尚紀。

その後、換生して人の人生を奪ってしまうことへの苦悩の吐露が始まる訳ですが、胎児換生した場合は、数年生きてからそのことを思い出すんですかね? 気がついたら…であってほしい。いや、結局、人の人生を奪ったことは思い出すんだろうけど、こんな苦悩、毎回背負ってたら心が持たないよ…。

「罪ですよ。少なくとも和歌子にとっては」と言い切る直江。けど、そうだよね、表面上は同じに見えても、中身は別人なんだもの。もう尚紀はいない。

「私たちはなんなんでしょうね」と苦しい気持ちを吐露する直江が、不謹慎だけどとても美しくて、なんで苦悩する表情はあんなに美しいんでしょうね…(哲学)。上手前方1回だけあったんですが、その時に表情がよく見えて、とても美しかったのでぜひ映像に…入っていてほしい…。

「宿体に肩入れするな!」と声を荒げる景虎に「尚紀を愛する人たちから、尚紀を奪いたくないんだ!」と返す直江。切ない。
「お前がお前でなくなるくらいなら、尚紀の記憶など全部消し去ってしまえ!」
「それは…どういう…?」
ここで直江が期待していいのかなっていう顔しててめっちゃかわいかったんですけど、そこで素直に返す景虎だったらこんなに二人こじれてない。センチメンタルな青臭い理想論にしがみつくお前が滑稽なだけだ!(大意)みたいなことを言い放つんですよね。そこからはいつもの売り言葉に買い言葉。

「暴いてもいいんですか…?」「被害妄想の次は、今度は妄言か」「私が行動に出ないだけだと、考えないんですか…?」このあたりで場内がしん…と静かに。
ここから景虎が直江に向かって、ゆっくり間合いをつめていくんですけど、
このシーンは毎回、すごかった…。
身じろぎどころか、息をする音すらはばかられる静けさ。
しかも、景虎が間合いを詰めるにしたがって、空気の圧がましてくような感じがして、毎回あのシーンは息苦しかった…なんか意識しないと呼吸ができなくなるんですよね。私だけかな?

「物欲しそうな顔してやがる」の景虎様の余裕な感じの表情もいけすかなくて最高なんですけど、それをずっと冷めたような目で見てる直江の表情がまたいいんですよね…。そこからさらに間合いつめて、ちょっと顎あげて、「それはあなたの方だ」っていうのがまた…。煮えたぎる感情を押さえつけて出したような低音が最高。

1回最前センブロだった時があったんですけど、もう本当空気の圧がすごくて、この中で動けるこの人達本当すごいな!?って思った。舞台上はどんな感じなんだろうなぁ、あれ…。視線の圧がすごそう。

この後、「山口と尚紀が同一人物だと気づくやつなんて…あ」っていうところで、「☓☓新聞の滝田ですね」っていう直江の声音がすっと冷徹な感じになるの、毎回聞き惚れてました。滝田=敵、ってなってる直江と、滝田には手を出すなって焦りだす景虎の対比が興味深い。

銃を奪うシーン、景虎を引き寄せて、ばっとジャケットめくる直江見て、最初、え、直江どうしたの?ご乱心?と思ったら銃奪うためとわかって安心しました(笑)

その後、奪った銃を携えて滝田と対面する直江。景虎が連れ去られたことを知って滝田につめよる直江が最高すぎてですね…。色部にそのことを聞いて、滝田の方を見て、憤懣やるかたない表情になっていくのもすごくよかったんですけど、その後滝田につめよるところの声が、心の底からの、叩きつけるような声で、なりふり構わなさがまさに「狂犬」。特に「連れていけ滝田ァ!」のところ、むき出しの感情が出てる感じが最高でした。

で、その次が景虎拷問シーンからの独白シーンな訳ですが…。独白シーンは、これは見ちゃいけないものだ、と思いつつも目が離せなかった。

武将たちに対して、怯え、恐怖に震えながら「来るな!来るな!」と腕を振り回す景虎様。弱さを全面的にさらけだしているシーンであり、景虎としてはみっともないシーン、絶対見られたくない部分。なのですが、ゆえにそれを演じきる富田さんがとてもかっこよかった。

生で見ていた時は、このシーンは毎回見ていていたたまれなくて、痛みをこらえるような渋い顔をして見ていた自覚があるんですが、こうして振り返ってみると、とみしょーさん綺麗だったなーって印象が残ってて、なんか不思議な気分です。

「直江…?」から始まる直江への気持ちの独白。
「かわいそうになぁ…こんな男におしつぶされそうになって… でも俺はお前じゃないと駄目なんだ… だからお前が絶対に倒せない、唯一の存在でなくちゃならない」
直江への気持ちの切実さがすごく心に響いてきて、痛いような、きゅんとするような、なんとも不思議な気持ちにいつもなってました。特に「でも俺はお前じゃないと駄目なんだ」のところが泣きそうな感じで…。

「あぁ…灼かれるみたいだ…」のあたり、恍惚とした表情で、通常なら、エロいとかの評価になるのかなーと思うんですが、この、景虎のに関しては、もはや怖い。鬼気迫るってこういうのを言うんだな…と。

直江が走り込んできてからの「骨までしゃぶれ」シーンも、きゃー密着シーン~っていうどころではなかった。景虎の鬼気迫る感じが怖くて*1

和歌子にあらためて会った後。
「尚紀はずっと、忘れてなかったよ」が切なくて、切なくて。
「私が傲慢だったんです」っていうのは、酷な話だけど、その通りだよね…。要は精度の高いなりすましだもんなぁ。

レガーロにて大仕事。
尚紀も手伝って!って花を渡されますが、これが最初は普通に手に渡してたのが、途中から尚紀の服に貼り付けるようになって、おもしろかった。花を渡された尚紀がどう考えてもそこじゃないところに花をつけるのもおもしろかったですが、土曜マチネで、マリーのスカートに一個つけて、さらにもう一個をふくらはぎのあたりにつけようとしてて、マリーに虫でも止まったような足の払い方されてたのがすごくおかしかった。
執行社長が入ってきちゃったことに対して、景虎と直江が下手で「どうして止めておかない!」「いや、私も今さっき来たばかりなのに無理でしょう」「ちっ」って言い合いしてるのがかわいかった…。
また土曜マチネなんですが、執行社長を追い出した後、カウンターで何かおもしろいことが起こったようで客席が笑いに包まれたんだけど(私は直江がかぶっちゃって何が起こったかわかんなかった)、「ここに長秀もいればよかったですね」って言おうとした直江が、「ここに」でそっち見た瞬間吹いちゃって、しばらくセリフ言えなくなったのちょっとどきどきした。その後ちゃんと言ってましたが。

*1:だがしかし、全くドキドキしなかったといえば嘘になる