考える練習

舞台やイベントの感想など

ミュージカルが苦手な理由

何年か前に劇団四季オペラ座の怪人を見てささらなかった時から、ミュージカルは苦手という意識を持っていたのだけど、気になる役者さんが出る、ということで薄桜鬼のミュージカルを見に行った時に気づいたのは、歌が始まるとつい聞き流しそうになる、ということだった。どうも私の頭はBGMとして認識してしまうらしい。役者さんが歌い始めるたびに、ぼうっと聞き流しそうになるのを、「いや、セリフ!セリフ!」と頭に言い聞かせてがんばって聞き取っていた。その時は単純に、聞き流してしまうのが原因なのだろうと思っていた。

先日、「ROCK MUSICAL BLEACH~もう一つの地上~」を観てきた。ミュージカルは苦手だけれども好きな役者さんが出るというのなら見に行くしかない。(思ったよりは歌の割合が少なくて本当に助かった)

セリフとして挿入される歌に関しては、比較的BGMが控えめだったのと、はっきりめに歌ってくれていたこともあり、わりかし聞き取りやすかった。

今回気づいたのは、歌詞の意味を取るにあたり、どうも私は、聞き取れた音をいったん頭の中で並べて、意味が取れるぐらい溜め込んでから漢字に変換するような作業が必要らしいということだった。すっと聞いて頭から意味を理解することができない。タッチタイピングしながら聞いてるようなもので当然余計に労力を使う。しかも悲しいことに、そうしているとメロディに注意がいかない。実際、セリフとしてちゃんと聞き取れた部分に関して、私はほとんどメロディを覚えていない。

逆にメロディに気を取られると、歌詞が頭に入ってこない。最後の方で独立した曲として披露される曲のなかに各々ソロパートがある曲があるのだけど、お目当ての役者さんの担当パートも含めて、何を歌っていたのかほとんど覚えていない。双眼鏡を覗きながら歌声に聞き惚れていた記憶はあるのだけど、その分意味をとる方に集中力をさけなかったのだと思う。他の人のツイートを見てようやく、どういう歌詞だったのか知った。