考える練習

舞台やイベントの感想など

ワンピース歌舞伎 感想

※下書き書いたまま放置してたのをup。。。

11/18(水)にワンピース歌舞伎とハイキュー舞台を見てきました。
ハイキュー舞台の方はお譲りいただけたのがこの日で、後でワンピース歌舞伎を知って、土日はもう予定あうところがなかったので、同じ日にしちゃおうということで漫画・アニメ原作作品の二本立てということになりました。

ワンピース歌舞伎の全体像みたいなのは他の方の記事を見てもらうとして…
「ワンピース歌舞伎」がバカバカしくて派手で大真面目でとんでもなく楽しかった話 - インターネットもぐもぐ
いいところもあり、悪いところもあり〜『スーパー歌舞伎II ワンピース』 - Commentarius Saevus

ただただ面白かったです。
いわゆる2.5次元舞台と違い、原作の完全再現を目指す感じではないので、原作が大好きで強固なイメージがあると厳しいかもしれないのですが、だいたいの設定とかキャラとかは知ってる…けど詳細はおぼろ…な私は素直に楽しかったです。

今回取り上げられてた部分は、原作コミックス51-60巻の頂上戦争編(って公式サイトに書いてた)。女ばかりの島のくだりはアニメで見た覚えがあるんですが、その後インペルダウンのくだりは覚えがないからそのあたりから見なくなったのかな…。

歌舞伎なので女性もみな男性が演じます。女形といえば高い裏声みたいな声でしゃべるイメージだったんですが、必ずしもそうではないんですね。完全に裏声な人もいれば、使える音域の中で少し高めのところを使ってる感じの人もいました。現代劇しか見たことない身としては、裏声じゃない方が聞き取りやすくて好みなんですが、要は女として見えればOKってことなのかな。古参の歌舞伎ファンだと裏声系の方がよかったりするのだろうか。

麦わらの海賊団メンバでは、ナミが裏声系でニコ・ロビンがnot裏声系だったんですが、ナミの声が聞き取りづらかった…慣れの問題なんだろうとは思うんですけど、かなり頭の中で推測して補ってました。ニコ・ロビンは見た目もわりと原作通りなこともあり、ニコ・ロビンがそこにいる!って感じで楽しかったです。声もアニメ版に寄せようとしてるのかな。

サンジがスーツの上に、半分黒い毛皮で半分金色というなんとも豪奢な感じの打ち掛けを羽織ってて、原作通り忠実にという観点からいうと完全に余分なんですけど、ちゃんとサンジですごくかっこよくて、歌舞伎に翻案するとこうなるのか~と感心しました。けど、原作に忠実にやってほしい層はどう思ったんだろうな…。そもそもそういう人は見に来ないのかな。

エースはたぶん原作忠実でしたが、福士誠治さんってさわやかな印象しかなかったので、低音ボイスがとても新鮮でした。すごい色気があってびっくりした。
あ、そうそう、上にあげたもぐもぐさんの記事で、ボン・クレーは歌舞伎向きってあったんですが、本当にそうでした。いろんな意味での過剰さが歌舞伎の中ではちょうどいいんですよ。全然浮いてなくてあれはおもしろかった。

30分ほどの幕間休憩を2回はさみながらも4時間半。原作も結局読めなかったし、どうかなーと思ってましたが、ずっとわくわくして楽しめました。
漫画アニメ作品の歌舞伎化、またやってほしいな。

もともとはハイキュー舞台の感想も書く予定でしたが、ハイキュー舞台はまた別記事で。。