考える練習

舞台やイベントの感想など

HIGH&LOW THE MOVIE 1-3 を見ました

人気なんだなぁとぼんやり横目で見ていたハイロー。
youtubeで無料配信してたのと、(現在は終了しています)、オススメされたので、見てみました。

ふっつーにおもしろかった!

アクションがすごいというのはさんざん聞いてて。話はまぁ考えずに見て、みたいな感じでよく聞いてたので、もっと話に中身ないのかと思ってたんですよね(笑)

話も普通におもしろかった。特に2と3はわりとちゃんと考えられてるというか…ストーリーラインがけっこうしっかりしていて意外でした。普通にハラハラドキドキしながら見ていた。人気出る理由がよくわかりました。やっぱり見てみないと駄目ですね。


以下、ネタバレ気にしてないけど、たぶん見てないとわからない感想です。


見てて新鮮だったのが、最初から最後までヤンキーの理屈で戦うこと。どっちが正しいとかの話を基本的にしないんですよね。ホワイトラスカルズとダウトが女についての価値観の違いでちょっとそのあたりの話をしてたぐらい? それ以外は徹頭徹尾、ヤンキーの美学にのっとって戦ってて、とにかく喧嘩売られたら買う、仲間(or家族)が傷つけられたら戦う、ただただそれのみ。3で対ヤクザに話が広がった時はどうすんのかなと思ったんですが、一応体外的な作戦も入れつつも、そこにあんまりスポットが当たらない感じで、メインはあくまでヤンキーの理屈での戦いという印象になってて、なるほど~~!と唸りました。

ただ、そこが新鮮ではあったんですが、個人的に物足りないなと感じた部分でもありました。話は面白いし、アクションすごいんだけど、何か大事なものが満たされない感じで、心の中にすっぽり空洞が空いたような感じがして、あ、そうか私は考え方の対立が見たいんだな…と。これまでこういう対立する話を見る時ってお互いの価値観の対立を見てたんだな~ということに気づきました。

思想が出てこないということは、逆に考えれば、誰が見ても、思想に共感できないから主人公サイドに共感できない、というのが発生しないんじゃないかな?とも思います。そういう意味ではこれは誰でも純粋に楽しめるエンタメなのかもしれない。

さんざん書いてきたけど、これまでヤンキーものって私はほぼ見たことがないので(ごくせんぐらい)、ヤンキーものではみんなこうなのかもしれないな…笑 もしそうなら忘れてくださいw



あとこれは書いておきたいのが、スモーキーが超ツボでした……。ああいうキャラ好きなんですよね。しかも私は他者を気遣って笑顔で「大丈夫だよ」って励ますシチュエーションが大好きなので、3のいよいよ無名街がやばいというところでの「大丈夫だよ、いつだって心は一つだ」みたいなこと言うシーンは笑顔で喋り始めたとこから泣き始めてました。タケシに後を任せ(ここも泣いた)、一人で立ち向かうスモーキー…。美しい横顔に、過去を思い出すようなゆるやかな笑み……。↑で心に空洞がとか言っといてあれですがこのくだりはぼろぼろ泣いてハンカチで目元を抑えました。

あとRUDE BOYS の戦闘スタイルが好きなんですよね。身軽にひょいひょい動いて、体の使い方で戦うスタイルが見ててとても楽しくて好き。


そういえば、最後に出る注意書きの「絶対に真似しないでください」に笑ってしまった。小中学生だったら絶対やるよな…。私も瓶投げつけるやつやってみたくなったもんな。いきおいよくコンクリの塀とかに投げつけてどうなるのか確認してみたい。やりませんけども…(当たり前)。