さらりさらり、ぱったり - 能楽男師2「鴈礫・附子」感想(ネタバレなし)
舞台自体は二週間ぶりでそこまで久しぶりでもなかったんですが、荒牧さんを生で見るのがけっこう久しぶりだったので、五臓六腑に染み渡るような心持ちでしたね…。中止になるかどうかドキドキしましたがやってくれてありがたかった。
入場時にアルコール消毒&体温測定。会場内での物販はやめて通販のみ、キャスト宛の手紙やプレゼントの預かりもなし、という徹底ぶり。お客さん側もたぶん全員マスク着用、お手洗いでもみんな石鹸使って洗ったりアルコール消毒してたりで、ここから感染者を出さないという気迫を感じました。
生配信のタイムシフトが(たぶん日曜まで?)見られるので、ネタバレ配慮感想にしてみようと思います~。
※追記:販売期間3/21(土)16:30までだったようです。期限すぎてから見に行ってくださった方いたらすみません。
能楽男師 鴈礫・附子 (昼の部) - ニコニコ生放送
能楽男師 鴈礫・附子 (夜の部) - ニコニコ生放送
各4,000円(税込み)。
夜の部の方がキャストの緊張が取れててのびのびしてる感じだったので、どちらか買うなら、夜がオススメ。
会場について
会場は宝生能楽堂。舞台の構造と座席配置が面白い。下記リンクに座席表があるんですが、劇場の舞台に慣れてると衝撃の配置です。
チケットのご購入 | 公益社団法人 宝生会
正面の座席少なくない…??という…(笑) 脇正面と中正面がサイドシートだとすると約半分がサイドシートですよ。検索してみた感じ、他の能楽堂も同じ感じの配置だったので能舞台はこういうものっぽい。
これだけ脇正面の範囲が広いとなると脇からでも普通に楽しめるように作ってるのかな~と思ってたんですが、昼と夜で脇正面の後方列と正面中程の列から見た印象を比べると、やっぱり基本的には正面から見ることを想定して作られてるように思います。脇からだとところどころ表情見えないところがあるけど、正面からだとなかった気がする。
あと、舞台の四隅に屋根を支えるための柱があるんですが、これ中正面だと左手前の柱がけっこう邪魔だと思う。なので、もし選べるなら正面の座席選んだ方がいいですね。
それと、お手洗いの個室の数が20近くあって、めちゃめちゃ回転早かったのよかったです。
感想
まず衣装がかわいい!(ちなみに能楽では「装束(しょうぞく)」と言うらしい)
狂言公演「能楽男師」
— 荒牧慶彦 (@ara_mackey) 2020年3月15日
無事終了致しました☺️
能楽堂にお越しくださった皆さま、
配信をご視聴くださった方々。
本当にありがとうございました😊
普段触れることがなかなか出来ない狂言をやることができて、すごく良い経験になりました✨
また、やりたいな。
さて。明日からも
ゆるりゆるりと参ろう。 pic.twitter.com/kFodVEHUCF
烏帽子かぶってるのが鴈礫(がんつぶて)での衣装で、身軽そうなのが附子(ぶす)の方の衣装です。色味がポップで目に楽しい。この衣装で出てきた時点で、「か、かわいい…」ってなってました。
最初、見て理解できるかが不安だったんですが、ふっつーに面白かったです。こんな楽しいとは思わなかった。わからない単語はちょこちょこ出てくるんですけど、話の筋がシンプルなのと、動作やセリフの言い方でだいたいわかる感じ。あと時間がそれほど長くないから集中力保つのもあるかも(鴈礫(がんつぶて)が約15分、附子(ぶす)が約25分)。
話の筋もちょろっと紹介しつつ…。
「鴈礫(がんつぶて)」
鴈(がん)は鳥の1種で、礫(つぶて)は石礫の礫。
ちょっと間抜けな大名(荒牧さん)が鳥でも狩るか〜と野遊山(≒ピクニック)に来たところに、鴈を発見。よし狩ろうかなというところに1人の男(健人くん)が通りすがる…というところから始まるお話。
健人くんが登場してからのスピード展開が楽しい。そもそも15分程度のお話なのでわりと何言ってもネタバレになってしまう…(笑) 大名がなんとも間が抜けてる一方で妙に賢しいところがあったりするのがより滑稽でおかしかった。