考える練習

舞台やイベントの感想など

近況とマイブーム

お久しぶりです!
1月〜3月にかけてずっとバタバタしていたのと、記事書かないと書き方忘れる問題が発生して、のびのびになっていました。

2019年末に書いたブログ読み返して気づいたんですが、「2020年はオタクお休みします。ただ、いきなりやめるのは厳しいから月数回は行くかも」って書いてました、ね…。2,3月あたりまでは覚えてたんですが、何もしなくてもお金飛ばなかった4,5月を経て、演劇が復活し始めた夏あたりからは完全に忘れてました。鳥頭すぎる。

ただ、ゆるオタになるぞ!って思ったのは覚えてて、遠征はしなかったので、まぁいいかな…と思っています。8~10月はお金使いすぎたので反省して11,12月は控えめにしたりしました。ヒプステでテンション上がりすぎた。


そして今年、2021年。
天伝でスタートし、
ディスグーニーに通い、双牙に通い、
舞台「錦田警部はどろぼうがお好き」に行き、
天伝千秋楽で3月の現場納め!みたいな感じでした。

3月は転職に伴う有給消化に入ったのもあり、平日も入りたい放題だったのでめちゃめちゃ演劇充しました。楽しかった…。

ただ当然の事ながら出費が大変なことになってるので、控えめにしたい…と思いつつ、後述の事情で悩ましいことになっています。



というのが。今。
廣野凌大ブームが来ています。


元々去年のヒプステtrack3の時に、空却がよかったので気になってはいたんですが、次の舞台がいまいち興味が持てず、そのままになってました。

が、今年3月の舞台「錦田警部はどろぼうがお好き」で演じたアンリ/ジャックがめちゃくちゃハマっていてですね…原作読んだ時点で「これ完全に廣野くんじゃん」と思ってたんですが、予想を遥かに超えてよかった。

も〜とにかくかわいい。小生意気な発言してるシーンも含めてめちゃめちゃかわいかった。

初日あけたら廣野回がほぼ売り切れてしまったこともあり、回数はそんなに入ってないんですが、廣野アンリ/ジャックがとにかくツボすぎて、(あと暇だったのもあり)、他の人の感想を見てはにやにやし、楽日の配信のアーカイブを見ては「かわいい…」と呟く人になってました(危ない)。

あんまり大きな声でいうとあれですが、素のお顔はそこまで好みじゃないんですよね。なのにアンリ(ジャック)の時はめちゃめちゃかわいく見える。何効果なんだろう? メイクもそこまでがっつり描いてない系統だと思うので謎。挙動とか表情とかなのかな。


そしてそこに入ってきた、DVDリリイベの追加販売情報。本来は1月実施予定だったのが延期されて4月にズレ込んだことによるものでした。……まぁ買うよね。最初は1冊券でいいかな〜って思ってたんですが、廣野くんと背比べしたいなと思って(?)チェキありの3冊券にしました。(座って撮る形式だったら笑う)

実はその前にカレイべの追加販売も来てたんですが、最初は見送ったんですよ。素のお顔好みじゃないのにカレンダーいらなくない? そうなるとトークイベントに7,500円高いよな、と思って。

しかし、舞台の感想あさったり、見た友人と感想語りあったりしながら振り返っていたら、(やっぱ買っとけばよかったな〜)という気持ちが……けどもう締切すぎたから買えない……。

そんな感じでしょぼしょぼしていたイベント前日。廣野くんの深夜のツイートを見て「あれ?明日イベントだよね?こんな時間まで起きてていいの?」と気になった私は開演時間を確認するためにイベントページを開き、気づいてしまったのです。当日券についての案内が追記されていることに。


これは……行くしかない……!


さて、勘のいい方はお気づきかと思いますが、「こんな時間」のツイートを確認できた私もそんな時間まで起きていたわけです(ちなみに2:45)。

出発時間計算してみたらまぁまぁ早い。これ起きれるかなぁ…身体のために諦めるべきか…?と迷ったんですが、後から面白かったことが判明したら立ち直れない…と思い、起きれなかったらそれはそれで、と思ってひとまず行くことに決定。


ただ、ここからが我ながら馬鹿なんですが、結局起きる時間の3時間前にようやくベッドに入り、3時間後に起きないといけない緊張からか、逆に眠気が飛んでしまい、しばらく小説を読んで眠気を待ったため、最終的に2時間切ってました(笑)

もうこれ絶対寝過ごすフラグやん…と思いながら寝た。んですが、起きれちゃったよね…自分でびっくりした。


んでイベント。無事当日券も買えて入れたものの、「勢いで来てしまったけど、つまんなかったらどうしよう…」と若干不安に。しかも登場したMCの人が導入トークでまぁまぁのんびりした喋りを展開し始め、「あっ、これはやばい感じか?」と余計に不安に。

結論から言うと杞憂でした!めっちゃ面白かったし、めっちゃ笑った。2部も当日券買って入りました。

LINELIVEとか舞台けいどろのオーコメとかで、「若手俳優らしからぬ攻めた言動する人だなぁ」と思ってて、イベントでもちょこちょこ攻めた発言しててウケたんですが(笑)、ギリギリな発言してるようで思い返すと完全アウトの手前なんですよね。「これ以上は笑いにならない、客が引いてしまう」ラインをわかっててやってるんだな〜というのを感じて、この人賢いな…!?となったのと、時折挟まる真面目な話がすごくよかった。

3部も行きたかったんですけど、天伝千秋楽だったので諦め… めちゃめちゃいい話してたみたいでレポあげてくれた人に感謝。


過去作を配信だったり円盤だったりで見ているんですが、こういう時2.5系って後から見れるから助かりますね。

舞台99もタンブリングもチケット取れたので楽しみにしています。

ランキングについて考えてみた

若干時期を逸した感がありますが、約3週間前に界隈をざわつかせたランキングについての話です。


発端は 10/19,20 の深夜に関東ローカルで放送された「お願いランキング」。毎週何かしらのランキングを発表している番組で、その週のテーマが2.5次元俳優でした。

事前にWebでアンケートが実施されており(投票者数は約2万人だったらしい)、30位~21位はYoutubeでの発表、20位~1位は番組内での発表でした。俳優によっては本人へのインタビュー映像があり、投票してくれたことへのお礼だったり、投票時のコメントに対しての感想をインタビュアーに求められて答えたり、といった内容。

30位~21位についてはこちらのリンクから、
https://www.youtube.com/watch?v=nAz_k6TpnYM
20位~1位についてもダイジェスト版がこちらのリンクから見れます。
https://www.youtube.com/watch?v=Qyu9_xmPLn0
(タレントさんたちのトーク部分がまるっとなくなってますが、俳優さんたちのコメントとかは放送時と同じなようです)

ランキングで2位だったAさんのコメントが下記:

たくさんの投票、ありがとうございました。

実を言うと…まぁちょっとこのランキングの番組に出させてもらってアレなんですけど、本当は僕自身この自分がランキングをつけられるというものはあまり… どうなんだろうなというか。
順位付けをするっていうのはたぶんファンの方々にとってとても苦しいことだとはすごく思うので、ちょっと辞退しようかなとか思ったんですけど、たくさんの方々がこうして形にして応援してくださったのを無下にするのも本当に申し訳ないなと思いまして、こうやって出させていただきました。

これからはそのランキングとかじゃなくて、みなさま、僕自身を応援してくれている方々の中での1位であれば、僕はすごく十分だとは思っていますので。これからもよろしくお願いします。
本当にありがとうございました。

(文字起こしするために何度か聞いてみて気づきましたが、めちゃめちゃ言葉選んでますね)

さらに放送終了後、Aさん本人のtwitterアカウントにて、下記投稿がありました。
https://twitter.com/ara_mackey/status/1318594190821842944
( 不具合なのか、埋め込みにしても画像が表示されない、、のでリンクにて)


番組は2日にわけての放送で、1日目に流れた予告でAさんのコメントがあるのはわかってたので楽しみにしてたんですが、いや~まさかそこでこういうコメントするとは思わなかったよね(笑) あのコメントを放送にのせた「お願いランキング」側も懐が広い。

個人的にはあの手のランキング好きなので、おそらくそれをなくしたいのであろうAさんに対しては、私は反対の立場なんですが(笑)、「たとえ波風立てようとも、自分が正しいと思ったことをする」という時折のぞく頑固者ムーブがめちゃくちゃ好きなので非常にテンションあがりました。基本的には柔軟で、自分の我より全体にとって何が最善なのか?を大切にする人だと思うんですけど、ここだけは譲れないってポイントでは自分を曲げないんですよね。こういうところが本当にこの人はおもしろいな~と思います。


Aさんが最近ときどき言うように「界隈を盛り上げたい」なら、こういうランキングってあった方がいいと思うんですよね。ちょっとジャンル違いになりますが、「声優アワード」なんかはまさにそのために導入された賞だし、「本屋大賞」もそうですよね。声優アワードの方は、ファンの投票がそのまま受賞を決めるわけでは(確か)なかったように思いますが、それでもファンの投票がベースだし、本屋大賞はまさに投票で順位が決まります。

それと、今回このランキングの上位に入ったことで新たな仕事が発生する人とか、マネージャーさんが売り込む際に材料として使えるようになる人もいると思うんですよね。そういう上位に入ることによるメリットはAさん自身が理解してるはずで、でもそのメリットをおいても、役者やファンの中に順位付けで悩んだり苦しんだりしている人がいることを直接/間接的に見聞きしていて、そういうのをなくしていきたいと考えたのかな~と推測しています。


Aさんのコメントに対して「その順位でそんなコメントをするのは嫌味だ」という感想もあったようで、まぁそれはそうなんですよね(笑) さっき書いたように、上位に入ったことによって発生する得は絶対あるので、その状況で「こういう順位付けよくないと思うんですよ」と発言し、実質次回からの辞退をほのめかすのは「自分はそのメリットを捨てても構わない」という表明でもあるので、強者の余裕だよな~というのは私も思います。

ただ、逆に言うと、今回の発言、ある程度上位じゃないと意味ない発言でもあるんですよね。微妙な順位の人が言っても「上位にいけない僻みでしょ」と捉えられかねない。

あと、「ランキング批判するにしても、タイミングを考えてほしかった。喜んだ人たちの立場がない」という意見もちらほら見かけて、これも確かにそう…。なんですけど、このタイミングだからこそ印象に残り、話題になったんだと思うので、あえてじゃないかな~と個人的には思ってます。番組批判ともとれる、リスクの高い発言をする以上、ちゃんと効果を残したかったんじゃないかなと。


上の方で書いたように、私自身はこの手のランキング好きなんですが、とはいえ、あのランキングにまったく問題がないとは思っていません。今回のランキング固有の問題というより、2.5俳優でどうこう、みたいなランキングには共通の問題があると思っていて、「上位が固定化しがち」なのと、「ビッグタイトルの人気キャラを演じたかどうかでほぼ結果が決まってしまう」点です。

これたぶん、舞台のチケット代の高さが原因だと思うんですよね。
テレビで見るならただで見られるアニメやドラマ、もしくは1,000円~1,800円で見られる映画と違い、舞台作品は劇場で見るなら 8,000円~10,000円、ライビュや配信で見るにしても3~4,000円かかってしまいます。そうなると「ちょっと気になる」程度では見ないんですよね。「これはきっとおもしろいぞ」と確信できるぐらいじゃないと見ない。結果、前評判の高い作品(要は人気原作作品)に見る人が集中しがちで、ビッグタイトルに出れば大勢の人に見てもらえるけれども、そうじゃないタイトルだとそもそも見ている人の数が全然少ない、みたいなことになってしまう。

また、そもそも配信がない場合は、劇場へ足を運べる人しか見なくなってしまうので、さらに見る人が激減。2.5界隈でうろうろしてる人ならよくよくわかっていることではありますが、あの手のランキングに入るためには、ライビュや配信がある作品に出ることが必須です。もうそもそも最初の、目にする人の母数が全然違う。


ああいうランキングって入れ替わることで今のトレンドがわかることと、「こういう人もいるんだ」と発見する材料になる点が重要だと思ってるんですが、順位が固定化されるとその機能が死んでしまうんですよね…。今回のランキングだと11位~30位はけっこう予想がつかなくて、「おっ、この人がここに?」とか「今はこの作品が強いのか~」とかあって面白かったんですが、その意味では7位以上とか、完全にいつものメンバーって感じだったので、そこが入れ替わるような仕組みがなんかできたらいいのにな~と思っています。

楽しかったこと記録

観劇の感想を書きたいのにうまくまとめられない…!ということで、楽しかったこと記録。日付とか順不同です(雑か)

推しさんネプリーグ出演

なんと3回目の出演。1回目は舞台「サザエさん」チームでの出演で、2回目はなんだっけ…芸人さんたちのチームに一人まじってた気がする。2回とも借りてきた猫のようだった荒牧さんですが、今回は2.5次元俳優チームでの出演ということで、馴染みのあるメンバーだったため、最初からだいぶリラックスした雰囲気。あと原田泰造さんにもつっこんだりしてて、そもそもレギュラーメンバーの方々に慣れてきてるのかなと思ったりしました。

わちゃわちゃが見られるかな~ぐらいで見始めたんですが、意外と2時間しっかり楽しんでしまった…(笑) 知識系の問題が絶妙というか、わかるようでわからないんですよね。誰一人として合っていない、奇跡の「オーーーン」は、私も正解わかりませんでした(笑) (問題が「GoToEatについてくるのは〇〇〇〇〇付き食事券」で、正解は「プレミアム」)

あと今回けっこうリアタイしてる俳優さんが多くて、リアルタイムで「なぜその回答になったのか」が流れてきてたのも楽しかった。こういうのはほんとSNSさまさまだな~と思う。オーーーンになった理由がかわいい

荒牧さん、これまでけっこうだめだめだったのが、今回わりと健闘していて、それもあってかトロッコ乗れたのに、まさかの電池の直列並列つなぎで間違えて2問目で終了したのがなんというか荒牧さんらしくておかしかった。

ヒプステ track3

もうね~~荒牧簓が最高でした。(他にもよかったとこいっぱいあるんですが、今回はここにしぼって話します)

見る前にコミカライズで左馬刻と組んでたあたり読んでて、まぁたぶんやらないだろうけど、舞台でこのあたりのエピソードやってくれないかなぁ、って夢想してたんですよ。モブに対して「兄ちゃ~ん、こういうの よぉないでぇ…?」ってにこにこ笑顔で言いながらボコボコにするやつを…(※妄想です)。もちろんtrack3でそのあたりのエピソードは出てこなかったんですが、過去そういう経験がある人として造形されてるのを感じて、とても…よかった…。単にちゃらちゃらぴょこぴょこしてるだけではない、凄みがある感じで、めちゃめちゃテンションあがりました。

あと大阪弁しゃべる推しがかわいい。アクセントの正解率としては8割ぐらいかな~と思うんですが(終盤は9割かも)、一昨年の朗読劇の時に比べて格段に自然になってたのと、実はアクセント違うけどぱっと聞いた印象では違和感感じない箇所があったりして、相当関西弁聞き込んで練習したんだろうなというのを感じました。

全公演配信があったので、千秋楽迎えてからもまた最初のほうから順に見返してたんですが、あらためて見返すことで「途中でアクセント直ってる」ポイントをさらに発見できたのもとても楽しかった…(マニアック)。全公演配信まじ感謝。ずっと直らない箇所もあったとこ見ると、誰かに指摘もらって直すというより自分で聞いて修正してたのかな~と思ってるんですが、だとしたらわりと耳よくない?(推しに甘い) 単語単位では合ってるけどくっつけた場合のアクセントとしては不自然みたいなところもあったりして、荒牧さんの間違え方を通してあらためて言語に対する理解が深まりましたね…(何の感想なのか)。

ひとりしばい円盤リリイベ

会場でのリアルイベントと配信という形態だったんですが、まさかのリアルイベントの方に当選したので行ってきました。最初会場名からキャパ調べたら120とかだったので、てっきり映像撮ってた劇場とは別のところ(同じ建物の別会場)だと思ってて、いざ行ってみたら小澤くんが登ってた階段だったから「あれ?」ってなって、やっぱり撮ったところでした(笑) 映像見てる時はもっと広い劇場だと思ってたから、映像での見え方と実際でこんなに違って見えるものなんだなというのがおもしろかった。

配信で写ってなかったところでいうと、終盤の各々プレゼンするところで小澤くんに「漢字間違ってんぞ」って指摘した後、笑いが収まらず、のけぞって無音で肩震わせてたのと、始まる前に邪魔するべく覗き込んでたのがかわいかったです(笑)。あと配信ではちょっと見づらい感じでしたが、プレゼン資料が一枚だったことに対して、きたむーに「時間なかったもんね」って指摘された時の表情が「めっ(なんでそういうこと言うの)」っていう表情でめちゃめちゃおかしかったww

そういえば、小澤さんが空のペットボトルをついためこんでしまう人であるという話で、荒牧さんが「そういう人います?」って会場に普通に聞いてておもしろかったけど、手を挙げられる訳がなかろう(笑)。小澤さんが「絶対いるよ!手あげてないだけで!」って仲間を求めてたから一瞬手をあげようか迷いましたが、推しに「捨てられない人」として覚えられても嫌だな…と思って踏みとどまりました。

zoomお話し会

こちらもまさかの当選したので話してきました(?)会。公式にレポ禁止なので、何を話したかとかは書けないんですけど、自分についてちょっと衝撃な件がありまして…。

zoomでビデオオンだと自分の顔も画面に映るじゃないですか。荒牧さんが映った瞬間にめちゃめちゃ笑顔になってて(笑)、あまりのデレデレ具合がきもくて一瞬「すん…」って冷静になりました。こちらが自宅で、向こうが映像という状況で普段より緊張しなかったから余計だとは思う(というかそう信じたい)んですが、えっ私こんな顔してるんだ!?というのが衝撃でしたね…。なんというか……私、自分で思ってる以上に推しのこと好きじゃね??っていう…。私も知らなかった私…。

最近オンラインで受けてたコーチングでも、舞台の話になるとすごく楽しそうになりますねって言われてて、zoomでやってるから自分の表情見てて自覚はあったんですけど、推し本人を前にしたらもっとやばかった…(笑)。

これまで推しに対して「好きです」みたいなのって言ってこなかったんですけど、これ言ってなくても態度でわかるやん…となってしまったので (緊張してたら何割か減ではあると思うけども)、そういう意味ではよかったかもしれない。

近況

すっかりご無沙汰しております、ゆいです。

無料・有料問わず、各所の舞台作品配信見て、有観客での上演が復活してきてからは舞台にも行き、、と忙しくしてました。

ちょっと間を空けるとブログ記事の書き方ってわからなくなるんだなぁと驚いています(笑) バラバラな文章は書けるんですけど、それをどう並べればいいのかがわからなくなって、「私、前はどうやって書いてた??」ってなりました。


10月は怒涛だったな~。ヒプステとペゴステをはしごする土日(水道橋と横浜でのマチソワ)から始まり、ヒプステでわーってなって、もう千秋楽か~寂しいってなった3日後には朗読劇が始まり、翌週にはひとりしばいのリリイベがあり、週末には写真集のリリースイベント。

一番大変なのはご本人だったと思うけど、オタクもまぁまぁ死んだ。あとこれは私の問題なんですが、上記に加えて富豪刑事TheStageとBIRTHも見に行ったので、なんというかこう、、体力的にやばかった…。予定ない日は家でぼーっとしてました。


あ、そうだ、あともう一点、忙しかった理由の一つが、免許取得!

元々車の免許を私は持っていなかったので、これまで身分確認は住基カードかパスポートでやってたんですが、どちらも期限が切れてしまい、顔写真付きの身分証明書がない状態になってました。マイナンバーカードはマイナンバーがわからなくなっていた(…)のと、イベントによっては使えないし、パスポートはパスポートで、申請料がそこそこ高いし海外行けるようになるのいつだ?という話だしなぁ…ということで、小型特殊の免許取るか~と思ってたんですが、顔写真付き必須の舞台やイベントがなかったのでずるずるそのままになっていたところ、写真集のリリイベが「顔写真付き必須」だったのでがんばりました。

イベント当選が確定してから、ちまちまアプリで勉強して、対策本の過去問解いてみて、そこで初めて50点満点中45点以上で合格ということを知り(遅い)、しかも過去問でその点数に達しないことに気づき、あっこれやばいかもしれない…と思いつつ受験しにいったら1点足りなくて不合格に。ちなみにこの時点でイベントまであと4日。

翌々日(木曜)に受けてもしまた不合格だったら金曜がラストチャンスになってしまうので、翌日再受験しに行くことに。どこが弱かったのかはわかってたので、ひっかかりがちなところに色ペンで線を引きながら対策本を一から読み直し、標識・標示を何度も見返して再受験。

「これはいけるんじゃないか」とは思ったものの、2,3問迷ったのと、昨日の受験で、自信を持って回答した問題が間違ってたりしたので、合格発表は胃が痛くなりました。
結果は無事合格!ただ、割と高得点では!?って思ってたんですが、45点というスレスレ合格でした(笑) 1点足りなかったらまた不合格になるところだった…。小型特殊取ろうと思ってる人には油断してはいけないということをお伝えしたい。


来週のチェキ会は申し込んでないので、PPVV2までひとまず荒牧さん現場は小休止。
その間にちょこちょこブログ記事を書いていきたいな~と思っております。

知能検査(WAIS Ⅳ) を受けてみての雑感

※公式サイトに載っている程度ですが、WAIS検査の内容に振れるため、近々受ける予定のある方は注意。

先日、WAIS-Ⅳ(ウェクスラー成人知能検査)、いわゆるIQテストを受けて来ました。なぜ受けたのかというと、発達の凸凹を知りたかったのと、もしかして実は境界知能だったりする…?という疑念があり、そのあたりを確認したかったからです。

WAIS-Ⅳについての解説
【WAIS-Ⅳのすすめ】第一回:WAIS-Ⅳってなんだ?|もえ氏(萌大小姐)|note

受けてみての一番の感想は、知能検査って、あくまで知能の一部機能をはかる検査なんだな~でした。

結果について心理士さんから説明いただいた時に、「スマホのスペックみたいなものです」って仰ってたんですが、ほんとうにそうだなと思います。あくまで基礎スペックでしかない。

元々がこどもの発達度合いをはかるためのテストであることが影響しているのか、例えば言語に関する検査では単語単位での比較だったり説明だったりしか出題されなくて、文章を読んで意味がつかめるかとかの検査項目がないんですよね。まぁ語彙力というのはある程度そういった能力と比例するとは思うんですが。

単体の問題をどれだけ速く正しく解けるかのテストでしかないので、例えばすぐ解けるわけではない難しい問題にどう取り組むかとか、新しい物事を勉強する際にどの程度の速度理解度で吸収できるか、なんかはテストできないんですよ。

また、検査の時は間違えても不利益が発生することはないし、急かされることもなく、
安全な状況下でのテストになるので、何かしらプレッシャーがかかった状態でどうなるのか?もテストできない。


ちなみに知能検査、私はクリニックで受けて1万円だったんですが、心療内科で診療の一貫として受ける場合は保険適用になるので数千円で済むらしい…。まぁ、そっちの方が予約を取ってから検査を受けて、結果が出るまで時間かかりがちなようなので、結果的にはよかったかな(負け惜しみ)。


私の結果
点数書かない方がいいのかなとも思ったんですが、書いた方がわかりやすいしおもしろいかなと思ったので(?)書いてみます。

全検査 IQ 129

言語理解 115
知覚推理 126
ワーキングメモリー 137
処理速度 118

スコアの意味について (上述のブログ記事より引用)

同年齢内で平均的な結果であればIQ100で、結果が良ければ良いほどスコアが高くなっていきます。標準偏差1つ分結果が良ければIQ115(+1σ)、標準偏差2つ分結果が良ければIQ130(+2σ)で、IQが高ければ高いほど/低ければ低いほど出現頻度は低くなります。


クリニックによっては、下位検査の項目ごとの得点も教えてくれるところがあるようですが、私が受けたところでは教えてもらえたのは、上記の得点のみでした。

結果聞いた時は「高めですよ~」って言われても「そうなんだ」という感じで実感わかなかったんですが、全検査IQでいうなら、上位3%に入るのを見て確かに高めだな……!?と今更に実感。

「上位2%のIQの人たち」を謳い文句とするMENSAの入会基準がIQ130らしいので惜しい。でも考えてみると上位2%って50人に1人はいるわけでそこまで珍しくもないんですよね。

特にワーキングメモリーは上位1%の数値らしいんですが、ほんとか?という疑念が正直あります(笑) 下位検査が数字や数値に絡むものばかりだったんですが、私はどっちも好きなんですよね。計算を含む文章題の時は、「私珠算やってたので暗算できるんですが、大丈夫ですか?」って確認して、「大丈夫です」とは言われたものの、計算に関して、労力がかからないのが余裕に結びつかないわけないよなぁという…。


ただ、大事なのは能力ごとの差。ここが凸凹していればいるほど、生きづらさを感じやすいと言われてます。で、私の場合は一番高いワーキングメモリーが137というかなり高めな数値、知覚推理も126と高めなのに対して、処理速度118、言語理解115。落差が最大22。

PCで例えるなら「メモリは大きいし、CPUも悪くないのにIMEがいまいちで画面出力が遅い」みたいな感じ。処理そのものは別に遅くないのに出てくるのが遅いという感じですね。自分で書いてて悲しくなってきたな…。


低いだろう自覚のあった処理速度より言語理解の数値のほうが低いのが、私としてはけっこう衝撃だったんですが、試験を思い返すと言語理解の「類似」と「単語」でけっこう悩んだ問題が多かったので、数値が低いの、それはそうだな…という感じがする。

「単語」は単語の意味を説明する検査で、学術用語に近い単語はわりとさくさく説明できたんですが、日常用語に近いやつはだいたい説明に苦慮しました。「類似」は逆に具体的な単語はさくさくいけたけど、抽象的な単語になると全然わからなくて、
私「うーん……わからないです……」
心理士さん「何かないですか??」
という感じで励まされつつすごいがんばってひねり出していた……。

あとこのあたりの検査は、わかっていてもうまく説明できない場合は点数が低くなりそうなので、言語理解はアウトプット能力があるなしでけっこう点数がわかれる気がする。知覚推理やワーキングメモリーでやってた検査は正解がわかればアウトプット能力関係ないんですよね。


検査結果を心理士さんから話してもらう時に、「もしかして境界知能なのでは?」という疑念もあって受けてみたんですが…という話をしたら、処理速度が他に比べると低めなので、想像より遅く感じるのかも、と言われたんですが、同じく低めな言語理解もアウトプットの比重がけっこう高いことを考えると、全体的にインプットは得意だが、アウトプットは不得意という傾向になるのかな~という感じがします。

(ちなみにIQ70以下だと知的障害の可能性あり、でIQ85以下が境界知能と言われるライン)


そう考えると体感と合うというか…。仕事も含めて、普段の生活においてはインプットも大事だけど、最終的にアウトプットが出せないと意味ないじゃないですか。そこで詰まってしまったらトータルの評価としては「あまり出来が良くない、遅い」という評価になる。

Twitterなんかで議論が盛り上がった時も読む分には支障ないんですけど、自分の意見に関しては言語化に時間かかるので、意見のアウトプットに遅れがでがちで、途中から言語化を諦めたりするので、そういう意味でも体感と合う…(笑)


結果を自分の得意不得意の把握に活かす、という意味では、ワーキングメモリーと知覚推理が高いの、正直どう活かせばいいんだ??という感じでまだ答えが見つかってないんですが、言語理解が低かったところから、「自分で思っているより言語面の能力高くないんだな~」というのがわかったので、言語化に関して、ちゃんと練習の機会を作っていこうかなと思っています。

リモート配信 うち劇「サイレント ヴォイス」感想

先日こんな記事をあげたものの、
リモート配信の朗読劇に、推しが、来ました~~~! - 考える練習
おもしろくなかったらどうしようと若干ドキドキしてたんですが(笑)、普通におもしろかった…! リモートならではの感触の違いについての発見もあり、個人的には大満足でした。

これまでリアルタイム配信をいくつか見てきて、リアルタイムだと知っていても、やはり映像だといまいち実感がわきませんでした。今回はそれが信じられる感覚があって、何が違うのかなと思ったんですが、たぶん一番大きいのは前日の荒牧さんの配信で「明日朗読劇だね」みたいな話をしてたことなんですよね。それまでも楽しみだな〜とは思ってたんですが、その発言を聞いた時に「明日この人がやるんだ」という実感が急にぐわっと湧いてきて、わくわく感が盛り上がったのを覚えています。テレビの「生放送」なんかは疑ってないのを考えると、これはインターネットに対しての私の信頼が足りていなかったところに、推しの発言でそこが追加されたのかなぁとか思ったり。


配信開始早々、大阪の池田小事件が題材であることが表示されて、これちゃんと見れるかなとちょっと不安になったりしたんですが、いざ見てみるとそこまでエグくなくて、重たい題材ではあるものの重くなりすぎず、個人的には見やすい塩梅だったなと思います。


出演者は3人。弁護団の主任弁護士(荒牧さん)と新人弁護士(大輝くん)、それに対する被告(杉江くん)、という構図の朗読劇。

通常は被告にとって弁護人って自分の味方だと思うんですけど、この被告は早く死刑にしてほしいので、そうしてくれない弁護人たちは「敵」なんですよね。とにかく非協力的で、早く死刑にしてほしいと何度も訴え、気に入らないことがあるとすぐにキレたり解任をチラつかせたりする。

実際にリアルにいたら関わりたくねぇ~という感じですが、この被告の演技がとてもよくて惹きつけられました。無気力なようで注意深く相手をうかがっている目線とか常にちょっと揺れてるような身体の動きとかから、被告の精神的な危うさや神経質な狡猾さがにじみ出ていて、めちゃめちゃよかった。

のらりくらりとしていて、馬鹿にするような態度も取る被告に、「あなたはなんでそうなんですか!?」と怒る新人弁護士くん。素直すぎるけど気持ちはわかる。ただ、いくら新人とはいえ、そこまで素直に反応する人がこんなタイプの事件の弁護につくか??と思ったけど、もしかしたら見ている側が置いていかれないための配置なのかもしれない。

事件当時、精神的におかしかったことが被告人の話からわかり、そうなると「心神耗弱」ということになり、犯罪の責任を問えないことになるのでその線で弁護を進めようとします。しかし、しばらくしてそれが嘘であることが判明。追い打ちのように被告の父からの手紙が届き、「あいつは嘘ばっかり言うから信じないでくれ」という内容。


それまで主任弁護士は「弁護する側は被告がどんな犯罪者であろうと弁護士としての役目を果たすべきだ」という信条のもと、あくまで穏やかに被告とやりとりしていました。ここへ来てついに感情を爆発させます。

ここの荒牧さんの演技が怖かった~~。ここは後で詳述します。

売り言葉に買い言葉的な側面もありつつ、主任弁護士を降りますって言うんですよね。事務所に帰ってきて、もうべこべこに凹んでる主任弁護士に新人弁護士くんが「カッコ悪いですね」って言い放つのがめちゃめちゃよかった。まぁいうて先輩に対してそんな言い方はしないだろと思うのでファンタジーだなぁとも思うんですが(とかいって実際の事件でほんとに言ってたらすみません)。

でも実際、心神耗弱が狙えないとなると、もう弁護団にできることないんですよね。現行犯だし、関係ない子供たちを殺したわけだから情状酌量の余地も特にない。

新人弁護士の「やりたいようにやればいいんじゃないですか」という諭しのもと、たどりついた答えが「謝らせたい」。

次からの接見では、なんとか自分のしたことの重大さに気づき、反省してもらうことに注力しだす主任弁護士。結局そこまではたどりつかず、迎えた最終弁論。

「最後に何か言いたいことはありますか」とうながされても結局謝罪の言葉は口にしなかった被告人。

その後、もう一度弁護士二人と会った時もあくまで謝罪の気持ちはない、と言うのですが、盛大に揉めながらも主任弁護士を解任しなかった理由について、「ばあちゃんに似てる」と言いだします。

「あいつ、バカみたいに俺のこと信じて… どんだけボロボロになってもずっと俺のこと信じててさぁ…」と語る表情や口調は嘲るようなんですが、哀惜や愛情が感じられて、おばあちゃんが信じてくれてたことが被告にとっては救いだったんだろうなというのと、これを弁護士に話すのは、少しは心を許したのかな…というのを感じて、じんわり泣きそうになりました。


1部の時は時々画像が止まってサウンドドラマ状態になったり、2度ほど完全に止まって一時中断したり、と通信での問題が頻発していてなかなか集中しづらかった…。2部では直っていて、ほぼほぼ止まることもなく見られてよかったです。オンラインでの配信はこういう問題が発生しうるのが難しいところですよね…。無料ならまぁいいかと思えるけど、お金取るならこのあたりはちゃんとしていてほしい。


1部の時は荒牧さん演じる平弁護士が何したいのか途中までよくわからなくて、「謝らせたい」というのが出てくるまでずっともや~っとした状態で見てました。2部でようやく、最初は職業的な倫理観から、ちゃんと弁護しないと、と思っていたのが途中で決壊し、そこから「謝らせたい」につながるんだなというのがわかって、それからはすっと感情が染み込んでくるようで、すごくお芝居として面白かったです。

キャストさんたちも1部の時は緊張してたのが、2部は変な緊張が取れてのびのびとしていて、感情がクリアに伝わってくる感じがあったので、そのせいもあるかもしれない。

そんなわけで2部の方が感情を味わえる感じだったんですが、荒牧さんの怒りの演技が、意図的なのか、自然にそうなったのか、1部に比べるとけっこうボルテージがあがった感じだったんですよね。怒りが湧き上がるシーンは何回かあったんですが、毎回1部より程度が高めで、特に感情が高ぶるシーンでは、これ以上高ぶるとセリフが言えなくなるのでは?と思うようなギリギリのラインっぽい感じで。それ見ててちょっとしんどくなってしまって。軽く目をそらして横の杉江くん見たりしてたんですが、これまで怒りを飛ばし合うような演技見てても目をそらしたことなんかなかったから自分で意外でした。杉江くんもだいぶ振り切った怒りの表出してたんですが、コントロール効いた感じではあったからなのか、こっちはそこまで気にならず。

カメラ目線でこっち見てるとはいえ、別に自分が怒られてると誤認したわけではないんですよね。そのセリフと感情は被告に向けられたものであることは理解していた。ただ、怒りの感情をまっすぐ、ダイレクトに受け取ってしまったような感覚がしんどかったのと、真正面から見る怒りの表情が怖かったのを覚えています。

通常の舞台と比べると準備期間が短い分、あまり複雑な色味のない、純粋な「怒り」に近かったのも原因なのかもしれないな…。クリアな分、すぱっとささってしまうというか…。



それから本編後のフリートークについて。
終わった直後なので全員リアルお疲れ様でした~~状態で、しかもトークテーマの設定もなかったので、すごいゆる~っとした感じだったのがおもしろかった(笑)。トークテーマは話すとっかかりとして用意してあげたほうがよかったんじゃないか?と思うけどもw

杉江くんの「頭かっぴかぴになってきた」に対して大輝くんが「ほらもう思いついたことそのまましか喋れなくなってるじゃん」って言ったのがツボでした。

本編に対してのそこまで深い話は出なかったかな~という感じなんですが、朗読あるあるの準備期間の短さについての話が出まして。杉江くんが「あぜみちを走ってるみたいだった」って言ってたのが印象的でした。「普段はあぜみちを稽古でならしていくけど、今回は準備の期間が短かったから、あぜみちをそのまま走るようだった」と。


バストアップでの配信だと普段の観劇とは違う感覚で吸収できる部分があるんだなというのがわかったので、またこういう機会があると嬉しいなぁと思います。

意外と解釈の幅ないよね、という話

先日の無料配信で悲伝見た方で、「光忠を折るとかしたほうが悲劇性が高くてよかったように思うけど、2.5だから難しかったんだろうな」と仰ってる方がいて、私は確かにな~と思いつつも、「光忠自身が三日月さんは僕を殺すつもりはなかった、って言っちゃってるから、折るとしたら筋自体が変わっちゃうし……」と思ったんですが、そこではた、と。


その説明があることでかえって話がややこしくなってるのでは??


三日月に刺されたことに対する光忠のセリフが顕著ですが、「三日月はひどいことしてるようだけど、思うところあっての所業で、ほんとうはいいやつ*1なんだよ」というのを悲伝は手を変え品を変え何度も何度も伝えてきます。

何度もそのメッセージを伝えることによって、「三日月はひどいことしてるようだけど、思うところあっての所業で、ほんとうはいいやつなんだよ」という解釈が「正解」になってしまってるんですよね。描写からどう見えようが、上記の解釈が「正解」であるとさんざん悲伝が示している以上、例えば「三日月はクソ野郎だ」という解釈は「間違い」になってしまう。

「ほんとうはいいやつ」解釈をすんなり感じられるもしくは信じられる人はいいんですが、そう感じられない人はどう思うかというと、描写で伝えずに説明で解釈をゴリ押ししてくるという印象になるんですよね。


逆に「ほんとうはいいやつ」という説明がいっさいなかったらどうなるか。

「三日月はクソ野郎である」という解釈も間違いではなくなるんですよ。注意してほしいのは、これが唯一の正解になるわけではありません。

「三日月はほんとうはいいやつなんだ」という解釈も「三日月はクソ野郎である」という解釈もどちらも正解になるということ。


ここまで考えてきて気づいたんですが、悲伝ってぱっと見はいろいろな解釈ができそうに見えて、実は多種多様な解釈が許される作品ではないんですよね。がつがつ説明を入れたことで、ほぼ正解の解釈が定まった作品になってしまっている。

それこそ光忠を折ってしまって光忠の説明セリフをなくし、「思い出そう、三日月のこれまでを」みたいなシーンも削り…、ってやっていけば、悲伝の三日月に対しての解釈はいろいろな解釈ができるものになったと思います。

その場合も私の「三日月まじでクソ野郎だな」という印象は変わらないと思うんですが、
たぶん悲伝自体に対しては気持ち悪いという感想にならなかったと思うんですよね。「これはそういう話なんだな」ですんでしまうから。


というのもですね、先日とある作品で、まぁ~えげつないことを最終的にやってしまう人物が出てきたんですが、作品自体に対してはむかつかなかったんですよ。考えてみればそりゃそうなんですが、別にむかつく人物が出るイコールその作品を嫌いになるとは限らないんですよね。「作品自体はめちゃめちゃよかったな…ダメージがすごかったけど…。あれ、なんかこの感じ、悲伝と似てるな」と不意に気づいて、じゃあ悲伝が気持ち悪かったのはなんでなんだろう?と。


「なんか納得いかないけど、たぶんいい話なんだよね…?」ってなってた人たちは、上記の「ほんとはいいやつなんだ」説明がなかったら、素直に受け取れて印象違ったんじゃないかなぁ。そう考えると悲伝でやたら説明入れちゃったのすごく惜しいですね。まぁ、光忠のセリフとかが後付けっぽいの考えると、公式サイドに注文つけられて変わった部分だったりするのかな。そのあたりを削ってたら、それこそ2.5の枠を越えた、演劇らしい作品になってただろうなぁと思います。


おまけ:「三日月はクソ野郎」解釈だと後々整合性取れないんじゃないかって思う人もいるかもしれないんですが、たぶん最後の最後には種明かしくると思うので、その時に「あっ、やっぱり思うところあっての行動だったのか!」ってなればすべて覆って整合性が取れます。

*1:「いいやつ」という表現はいささか雑ではあるんですが、いい代替表現が思い浮かばなかった