考える練習

舞台やイベントの感想など

悲伝 雑感

ばーっと書きたくなって書いたらひとまとまりの文章になったのでアップ。


悲伝の感想でもやもやするポイントっていうのを前にあげてたんですが、そういう風にみるのよくないですよって暗に言われて、そうか、だから理解できないのかなと思って、そういう風に見ないように努めてたんですよ。結局関係なかったんですけど…。その時に、自分としては意識で整理して、そう見ないようにしたつもりだったんですが、ものの見方ってすぐには変わらないんですよね。単純に「そう感じることそのもの」をどうも抑圧してしまっていたようで、そこに気づいてほしい感情の暴走でちょっと人様にご迷惑をおかけしたりもしました。観劇の感想とはいえ、自分の感情を抑圧してはいけないんだなと痛感。


前にも書いたかもしれないんですが、悲伝に関しては、各々がいろいろ考えて行動した結果、この結末に行き着いてしまった感があんまり感じられないんですよね。各々がどうしようどうしようってただ右往左往した結果、こうなった感じがあって、たどり着いてしまった悲劇というよりは、まぁそりゃ解決に向けて行動取らなかったらそうなりますよね、という感じがあるというか。

今年1月に見た、池袋ウエストゲートパークなんかはその点すごく納得感があって。原作の結末も同じ感じだったかはちょっと忘れてしまったんだけど、舞台版はわりと悲しい結末なんですよ。些細な出来事から、波紋が広がって、各々がなんとかしようとして動いて、でも、悲劇的な事態に至ってしまう、という流れがちゃんと描かれていて、「なんでそっちにいっちゃうの」と嘆きたくなる事象はあっても、そうなってしまう理由はわからなくもない、、という感じだった。

その例なんかと比べると悲伝は納得感がないなぁと。なので、うん、まぁそりゃそうなりますよね、、という感じで、いまいち共感もないし、ただ、悲劇的な結末になったなぁという。本当になんというか、「そっかぁ」って感じなんですよね。大変だったね~、お疲れ様っていう。

好きなシーンはいろいろあるけど、キャラ萌えもあるし、もともと推しが出てるシーンはそこに対しての好きもあるからな~。



これまで、刀ステに関しては「つまらなかった」とかの感想ってすごく書きづらいんだなっていうのを他の人の感想読んでて感じてたんですけど、あらためて落ち着いた状態で自分で類することを書いてみて、すごくためらわれるものを感じますね。人気作に対して、つまらなかったおもしろくなかったって感じたのは自分の感覚が間違ってるんじゃないか?っていうためらいがある。


刀ステがあわなくてつらかった、最終的に推し変しましたっていう元同担さんのブログを以前見て、倍率高い舞台があわないのつらいよね…って、某ステのことを考えながら共感してたんですけど、刀ステの場合は余計にしんどいんだなっていうのを今回知りました。

まず、公演期間が長い。普通の舞台なら1,2週間、長くても3週間もたてば本番が終わるところ、刀ステはジョ伝が3週間だったのを除けば1ヶ月半から2ヶ月。その間ずっと、あわない舞台の話が流れてくることになるんですよね。稽古期間を入れれば 2ヶ月半から3ヶ月。しかも刀ステは半年に1回サイクルでやってたので、一年の半分近くが刀ステ。それがあわないとなると、追っかけてるうちの半分の期間はあわない舞台ということに。

それから、本人のやる気。悲伝でなによりしんどかったのがこれ。明らかに本人が楽しそうで、やる気にあふれてるのにこっちの気分は乗らないんですよ。これがなかなかにきつかった…。これまでの刀ステでもSNSの更新は他の公演に比べて多めだったので、あわない人はこれまでのでもそうだったんだろうなぁと思います。このあたりは「推し」という認識だからこそって感じがありますね。本人が楽しそうなのに乗れないのきつい。あう舞台だと相乗効果で楽しいんですけどね。

あと、「見る方も体力使うと思うので…」ってたびたび言及されるのが地味にしんどかったんですが、たぶん推しさん、自分と見る側の体力消耗を混同してたんだなってことに気づいてからは楽になりました。自分で感情作りながら見てみて号泣した時にめちゃくちゃ体力使うなってことに気づいたのと、別作品でめちゃくちゃ泣いた時に特段体力使った感じがなかったので、あれは混同してたんだな…と。


振り返って、あう/あわないよりもっと手前のところで、「わかるやつだけついてくればいい」というスタンスを取られたことに、私は傷ついたし、失望したんだなぁと思います。勝手に期待してた方が悪いと言われればそれはそうなんですけどね。

今後、刀ステに関してはだいぶテンション下がった感じになるのかなぁと思います。お金が節約できるのはいいけど、大きいコンテンツに乗れなくなるのは少し寂しいですね。