考える練習

舞台やイベントの感想など

スーパー鐘ヶ江タイム - 舞台「炎の蜃気楼 昭和編 散華行ブルース」2回目

本来は明日が2回目になるはずだったんですが、フォロワさんと「推しが行くなら今日か明日ですよね」という話をしていたところに、AXY行ってきましたツイが来て(正確にはAXYさんのツイートがあった)、あれ?これまじで今日来ちゃうのでは?となって行ってきました。

スーパー鐘ヶ江タイム

前回書きもらしたやつ!前作でも鐘ヶ江くんの高坂とてもよかったんですが、今回もよかった~!いやらしい感じの台詞回しが最高。緩急の付け方が素晴らしい。説明セリフが多いんですが、それもすっと頭に入ってくるし。

2回ほどがっつりアクションするシーンがあるんですが、くるくる回り、かわしつつ、ばきばきの蹴りや殴りが入り、鐘ヶ江くんの身体能力をフルにいかすアクションでとても見ていて楽しいです。

今作では刀持つシーンもあるんだけど、そこがまた所作がきれいで…。作品が作品だからって避けてる鐘ヶ江くんのオタクがいたら食わず嫌いせず見て欲しい…。ただ、今作から挑戦する場合は「紅蓮坂ブルース」あたりを読んで、設定や世界観とこれまでのざっくりとしたあらすじをつかんでおいたほうがいいかもしれない。

ここからネタバレ含みます

田中尚輝くん

今作から参加の尚輝くん。鉄二似合いそうだな~。と思ってたら、鉄二信長に乗っ取られるんだよね…!話知らずに行ったからまじでびっくりした。本当に信長が乗り移ったかのような、貫禄っぷりですばらしかった…。 今パンフ見たら、稽古場に寝っ転がってた理由がかわいかった(笑)

全体の感想

平牧さんのボルテージがUPしていました。 本当に壊れてしまうんじゃないかと思ってドキドキした。

前回見た時はラストの「今度こそたどりつこう、お前と俺の最上の地へ」っていうの聞いた時に、景虎の切ない願いみたいなのを感じて、すごく切ない、悲しい気持ちになったんですが、今回は景虎様が儚いながらも笑顔だったのもあってか(あれもしかして前回もかな?)、希望を感じました。

その後の上杉謙信の「行きなさい、光のさす道を」みたいなセリフがすごく慈愛に満ちてるのがさ~。もうきゅんときてしまった。

換生直後あたりからの色部さんとのやりとりとかから、なんか幼子みたいだなぁと思って見てたところから、このシーン見ると、本当に父と子って感じだなぁと思って。

悲伝の時もそうだったんだけど、何回も繰り返す、みたいなのに対して、絶望よりも希望を感じてしまうのはなんでなんだろうな?と思ってて。私の気質なのか、それとも感受性がなんか妙なのか…と思ってたんですが、その時にいつも思い浮かぶセリフがあって。 「何度だってやりなおしてみせる」みたいなセリフが響くんですよ。これ何の作品から来てるんだろうって考えてて、今日ようやく思い出したのが、野梨原花南先生の「ちょーシリーズ」。(ちなみに集英社Cobalt文庫です。ミラージュと同じレーベルw)

中学生の頃にドハマリしたシリーズなんですが、その中に王子にかけられた呪いを王女がわりと力づくで解くシーンがあって。解いた後に王女が言うんですよ。「あんたは何度だって呪いにかかればいいわ。何度だって私が解いてあげる」(※手元にないんで細かいとこ違うかもしれない。) めちゃくちゃかっこよくないですか!? たぶんこの印象から私の中で「何度も繰り返す」=「愛が強い」みたいな図式ができちゃってるんですよね。

だから何度も繰り返してるっていう状況を聞くと、「つ、つらい…」というよりも「それだけ思いが強いんだ…!」というのが先行してしまうのかなぁと。まぁあと、やり直せるって希望じゃない?って思ってしまうのもあって…。

それで絶望って感じにならないのかもなぁと思ったりしました。

そういえば、美奈子が直江に対して「もうわかった、わかったから」っていうのが、何がわかったんだ??と思ってたんですが、直江が景虎を愛してることかっていうのに気づいて、それを美奈子が「わかる」ということは…と考えて切なくなりましたね…。 美奈子を通して景虎を抱いてたってことでしょ…悲しすぎる。 「かきだしてやりたかった」とかなにげにセリフはとても生々しいんだけど、悲痛だよな~。

カテコ挨拶メモ

今日は色部役の笠原紳司さん。 「座長優しいから『今日、紳さんお願いします』って言ってくれたので、スムーズにしゃべれます」って言うのを聞いて、佃井さんがほっぺた膨らませてたw 座長が毎回、これまでの公演は忘れて、この後の公演も忘れて、出し切りましょう、というので、本当は駄目かもしれませんが、次、声が出なくなってもいい、という思いでやっています。という感じの内容でした。

本当に来た

カテコで翔さんが「これまで演じてくれた人たちの思いも乗せて」みたいなことを言っていて、「もしや…?」と思ったら本当に見に来ていた。ちらっと帰っていく姿が見えたんですが、同じ空間にいたんだなぁと思うとなんとなく嬉しいですね。