※悲伝のネタバレがあります!!
…と一応書いておきますが、今回のは話がわりと複雑なので、1回しか見ない場合、ある程度話を事前に予習してから見に行った方がいいように思います。私のように「理解できてない」人の感想だと混乱するかもなので、「理解してるっぽい」人たちの感想で…。
たぶん、拾える人からしたら信じられないレベルで各種示唆の取りこぼしがあると思うんですが、ひとまず現状の解釈とか感想をちょっとまとめておこうかなと。
友人と話してて、時系列に出来事を書き出したり疑問点を整理したりしてみたら、だいぶ見通しがよくなった感じがあったので、まずはそこから。明治座が終わった次の土日に会って整理した結果なんですが、ブログUPまでにめちゃくちゃ間が空いてしまったよね…。
出来事の整理
作中で起こった順番です。
記憶違いもあると思うので参考程度に。
あと整理と言いつつ、全然粒度がそろってないので本当にメモ状態です(笑)
一幕
- 永禄の変出陣 / 義輝の死、鵺が生まれる
- 手合わせ / 鵺、黒甲冑と出会う、出陣(レベリング)
- Mitsutada Kitchen
- 三日月、鵺を見逃す ← 光忠が目撃する
- 軍議
- 三日月、鵺について知らないフリ
- 光忠、思い悩む様子
- 日替わり
- 骨喰、大般若の月見酒
- 「足利での三日月はどうだった?」
- 光忠、山姥切に三日月のことを言おうとして、結局言わない
- 「肩の荷が下りた」
- 鶯丸と骨喰
- 鶯丸「今日の馬当番は俺とお前だ」
- 握り飯を食べさせようとする鶯丸。困惑する骨喰
- 本丸襲撃
- 鵺vs三日月、三日月はやはり見逃す
- 光忠をかばいつつ、戦う
- 主が出てくる
- 長谷部、不動が修行から帰還、極の姿で登場
- 「なぜ燭台切を斬った! 三日月宗近ーーー!」
二幕
- 残敵の掃討
- 主、時空を開けて、遡行軍たちを無理やり送り返す
- 鵺、三日月に「一緒に行こう」と誘う
- 三日月・骨喰・大般若が一緒に向かう
- 鶴丸が目撃している
- 手入れタイム
- 小烏丸、「お前から見た三日月はどうであった?」と問う
- (永禄の変)
- 三日月・骨喰・大般若、義輝と会う
- 義輝と黒甲冑が出陣
- 鵺、時鳥と名付けられる
- (本丸)
- 伝令を受け取る
- 三日月の刀解が始まる
- 三日月の破壊を命じられる
- 出陣の儀
- 鵺vs古備前、に長谷部・不動が合流
- 義輝、三日月を受け取るが、美しすぎるとして使わない
- 「この義輝を討ち取った褒美として(?)」
- 「後世まで語り伝えよ」
- 義輝、骨喰に介錯を頼む
- スローモーションでの殺陣
- 山姥切、真剣必殺で登場
- 三日月vsみんなの構図に
- 山姥切「待て、俺達はまだ、三日月の言い分を聞いていない」
- ???「言わないのだから、聞きようがない!」
- 途中で骨喰が走り込んでくる 「三日月は敵じゃない」
- 長谷部「いや、敵だ!」
- 三日月「俺を折るのではなかったのか」
- 時間軸の崩壊、山姥切が飲み込まれる
- どこかの浜辺?にたどりつく
- 小烏丸が登場
- 白い姿の三日月が出てくる
- 小烏丸「人の姿をたもつのも限界だろう」
- 三日月・山姥切
- 手合わせの記憶を語る三日月
- 「懐かしいなぁ…紅白戦の時以来か、いや、過去で、未来で、こうしてお主とは何度も刃を交えた」
- 「そうだ、いつもその目で俺を見た」
- 「断ち切ってほしい(?)という思いもあり、同時に、その先の未来が見たいという思いもある」
- 「心とは矛盾している」
-
- 山姥切「俺達にできることはなかったのか!」
- 三日月「お前たちに背負わせる訳にはいかない」
- 手合わせ、三日月が勝つ
- 約束 山姥切「次こそは俺が勝つ!」
- 三日月が消える
- 小烏丸「心があるから悲しいのに、心に非ずとは皮肉なものよの」
- (本丸)
- 日常に戻った本丸
- 「暇だなぁ…」
- 大般若「三日月のことを思い出しているのか」
- 骨喰「修行に出ようと思う」
- 主が目を覚ます
- 時は2205年ーの説明が山姥切によって行われる
- 山姥切「またいつぞや、始めよう」
描写がない箇所
ここは描写がないよね、となった箇所。
- ループに入ったきっかけ
- ループの発動条件
- 三日月の意志?…と思ったけど、それなら断ち切ってほしいとはならないな…
モヤモヤする箇所の整理
こちらの見落としなのか、そもそも描写がないのかよくわからない点がある。
※これを手がかりに理解する、、というよりはモヤモヤ整理のために書いてます。これ書いてだいぶすっきりした
- なぜ光忠は山姥切に三日月のことを言わないのか
- 軍議の際に言わないのはまだ理解できる。あの場でいきなり、三日月が怪しいと話題に出してしまうと、一気に疑念を生んでややこしいことになる可能性がある。しかし、その後、山姥切と二人きりの時も、燭台切は口にしない。「近侍の顔になった」と言うわりに信頼していない感じで謎。
- なぜ三日月は理由を話すことを拒むのか
- 言っても駄目だった回があったのかな、と思っているが、どうして駄目だったのかの説明がないので、言ったら理解してくれそうなのになぜ?と疑問が残ってしまう。
- 特にあの本丸の雰囲気だと、説明したら普通に理解してくれそうなだけに、あえて話さない方を選ぶことに対して、最善を選んでない感じがして、悲劇性が目減りする印象。
- ちなみにまどマギでは、これまでのループで「他の人たちに事情を説明したことでかえってよくない結果を招いた」回があることが描写される。
- 三日月はちゃんと事情を説明して協力を乞うた方がよくないか?
- 「お前たちに背負わせるわけにはいかない」のセリフを聞いての疑問。自分だけでなんとかできる自信があるならまだわかるんだけど、これまで何回も失敗してるのになぜ…? という疑問が残る。
- ただ、これも同じく、説明してみたら、他の人たちがプレッシャーでつぶれた回があったのかもしれない。けれど、描写がないから、それはわからないし、結果、最善を選んでない感じがして、物語のために都合よく動かされてる感を感じてしまう。
- 三日月は敵じゃない!と急に言い出す人たち
- このあたりは見落としかもしれないんだけど、骨喰が急に「三日月は敵じゃない!」と言い出すあたりがいまいちわかるようでわからない。その前から骨喰が信じている描写があるので、そういうことなのかなと思うんだけど、なんだろう、何かつながらない。というか腑に落ちない。
- 燭台切が言い出すのもなんか急。燭台切に関しては「殺そうと思えば殺せたのにそうしなかった」から、という説明があるので、腑に落ちる/落ちないの話ではあるんだけど…。
三日月vs山姥切のシーンでの山姥切の気持ちへの解釈
なんであそこで向かっていくのかがわからないんだよな~となってた時の解釈。
整理してて思い出したので、初見時の感想に、今あらためてその時のシーンを思い出しての解釈。
初見時の見たまんまの印象は、「自分は近時として、主の命令は守らないといけない。だから三日月を折らないといけない。できればやりたくない、でも、やらないといけない。」という葛藤から泣きながら立ち向かっていく、という感じ。
今あらためて山姥切の表情やセリフを思い出しての印象は、「どうすることもできないやるせなさ、悲しみ。救えなかった自分への怒り」
あたりかなぁと。特に「俺たちにできることはなかったのか!」あたりって強い怒りや悔しさが含まれてる気がします。
で、初見時にあとから振り返ってて、あれ?ってなってしまったのが、元々、刀解を確実なものとするために折る訳で、もう弱ってるのわかってるのに折る必要ないよな?という点。ここにひっかかって、じゃあこの印象は違うのかな…ってなってしまって、そのまま忘れていた模様。
「刀解されるぐらいなら、俺が折るっていうことなのかも」って言われて、あぁそういえばそれも考えたなぁと思ったんですが、それならもう少し強い目をしてるんじゃないかなって気がするんですよね。
ただ、このシーンでの三日月のセリフが、おそらく山姥切が斬りかかるきっかけとなるセリフだけどーしても思い出せなくてですね…。他はたぶんほぼ思い出せたのにそこだけ思い出せないのなんでなんだろ。
次回観劇時に確認予定ですが、これがわかったらこのシーンの解釈が変わるのか、楽しみです。
……と書いてたんですが、手合わせ後のセリフで、「次は俺が勝つ!」って言ってるので、自分が勝つことが三日月を救うことになる、のを山姥切は少なくともその時点では知ってるんですよね。ならそりゃ向かっていくよね…となったので、ここに関しては疑問解消しました。知った/気づいたタイミングはわからないけど、動機の謎は解けたなと。