考える練習

舞台やイベントの感想など

舞台「駆けはやぶさ ひと大和」感想

2/12ソワレ、見てきました。
前作でめちゃくちゃ泣いて、もののふシリーズめっちゃええやーんってなったので今回楽しみにしてたんですが、なんかいまいちでした…。
そんな感想は読みたくないんだよ!という人は戻ってください。頼む。
あとネタバレ配慮してませんので注意。





まずですね、、人の名前が覚えられなかった…。新選組側はそこまで苦労しなかったんだけど、新政府側の人物が本当に覚えられなくて、けっこう終盤まで出てくるたびに混乱してました。オタクあるあるとして、幕末モノをいくつか履修しているので、人物名は頭に入ってるんですけど、どれが誰っていうのが、どうも私の頭の中のイメージと違ったようで、何度も出てくるのにそのたびに(こいつ誰だっけ…??あっ〇〇だ!)っていうのを繰り返してて、そんな状態なので、誰がどのセリフをしゃべってたかが頭に入らなくて、「○○が言っていたように」とかいう言及のされ方しちゃうともう全然わかんなくてつらかった…。

特に勝海舟がさ…あんなすらっとしたイケメン持ってきちゃだめだよ!(暴言) 何度見ても坂本龍馬にしか見えなくて、(しかも今作では坂本龍馬が出てこないために坂本龍馬のイメージが提示されないので余計に勘違いする)、出てくるたびに(えっと、龍馬…じゃない、誰なんだっけ、この人、そう勝さんだ!)って脳内で考えてた。

あと桂小五郎と乾退助も混ざっちゃって、だいぶ後の方になるまで、(う、この人どっちだったっけ…)と出る度に考えてた。

そのあたりがもうちょっとすんなり入るように考えられた脚本・演出だったらもっと違った感想になってたのかなぁと思う。イメージとの食い違いに関しては、私の中のイメージが強固すぎた、という話ではあるんですが。


あともう一点、ここがいまいちだったなぁと思うのが、近藤勇の最期が史実と変更されていた点。

幕府の人たちなら悪いようにはしないはずだ、少なくとも処刑ではなく切腹させてくれるはずって信じて自分から投降するエピソードが好きなんですよね。近藤さんの人を信じる力を感じさせてくれるのと、そうはいかないはずだって思いながらそれでも行かせる土方さんの、近藤さんへの思いの持ち方みたいなのが好きで。

それをこう、単に捕まって処刑されるってしてしまうと、そのあたりの良さがなくなってしまう気がして…。そのかわりに土方さんが助けにきたり、それをバレたら自分の立場が危なくなるのに見逃す桂とかエピソードが増えてたのはまぁそれはそれでよかったけど、、近藤さんと土方さんの最後の会話は泣いたけど…でもそっちの方がよかったなぁって。

……って書いてから実は史実がそっちだったらどうしようと思って調べたら、いくつか説があるんですね。捕縛された説と出頭した説がある模様。別に史実と変えたとは言い切れなかった…。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%97%A4%E5%8B%87#%E6%88%8A%E8%BE%B0%E6%88%A6%E4%BA%89%E3%81%8B%E3%82%89%E5%87%A6%E5%88%91%E3%81%BE%E3%81%A7


ひとしきり書いてすっきりしたところで、あとはよかった点書いていきます~


主演の花村想太くん、よかった!
冒頭、照明に照らされる中、筆で何か書きながら、ときおり見上げて微笑むのが人懐っこそうな笑みでいいなぁとなったところに、人が来て、しゃべるのを聞いて、声につやがあって、とても聞きやすい声でいいなぁ、とさらに加点。終始とても聞き取りやすかった。舞台自体は2作目?だそうですが、芝居に安定感を感じました。コミカルな演技がとてもかわいらしい一方で、笑い泣きするシーンはとても切なかったりして、すごくよかった。

カテコのあいさつでも、考えながらも落ち着いた様子でしっかりと自分の思いを伝えてくれる様子に好感を持ちました。アフト参加メンバーに対して、「この人たち楽屋でめっちゃおもろいんですよ」とハードル上げてたの笑った。


西田(大輔)演出といえば殺陣!みたいなイメージがあるんですが、今回も殺陣がばしばしでよかった~。入り乱れての殺陣シーンは迫力あって好き。ちゃんと人ごとに殺陣が違うのがまたね…いいですよね…。沖田さんはとても華やかで舞うような殺陣。榎本さんは一刀ごとにきちっきちっと止めが入る感じの殺陣。近藤さん土方さんの気迫で押す!みたいな殺陣もよかったな~。そうそう、斎藤一の槍殺陣。えっ槍使うの??ってびっくりしたんですけど(最初原田が出てきたのかと思ったw)、ぶんぶん振り回して自由自在についたりきったりしてて、めちゃくちゃかっこよくてずるかった。もーなにあれ。ずるい。

そういえば近藤頌利くんが伊藤博文役なんですけど、登場してからしばらくきしたくさんだと勘違いしてて、双眼鏡でお顔見て、「あれ、違うな?」ってなって、よくよくみたらこんしょりさんでした。コミカルな演技があまりにもはまっていたから…。

アフタートークは田中洋二郎さん司会の、青木さん、荒木さん、安西さん、松田さん。なぜか出演してない洋二郎さんが司会(笑)。司会やらされるとは思ってなくてびっくりしたらしい。青木さんが素でしゃべってるのたぶん初めて聞いたんだけど、なんというか、人たらしオーラがすごいですね(言い方)。前作見た時に、こういう風に斎藤一描くの珍しいよなぁって思ったんだけど、青木さんの素のしゃべり見て、あてがきみたいな要素もあったのかなぁと思った。

作中で松田くんが演じてた中村半次郎について言及するにあたり、(今日見に来てるし、何か言い方を変えた方がいいのかなぁ…)と悩みながら階段を上っていたら、普段より速めに上ってしまったそうで、のぼったら土方さんがそこにいるはずがまだ来ていなくて、急遽「人を呼びつけといて、あいついないじゃねぇかよ」とアドリブで言うはめになった、というエピソードを披露していました。

あと安西くんが本当に見てたのか?と思うぐらい端的な感想を述べて、「ちゃんと見てた?」「寝てたの?」と総つっこみをくらっていました(笑)