考える練習

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舞台「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」感想

キャスト陣気になる~おもしろそう~と思いつつ、チケット申し込みをやってる時にすっかり抜けてしまっていたのですが、補助席の追加発売でチケットGETすることができたので、見てきました。

世田谷パブリックシアター、すごく久しぶりに行ったんですが、スタッフさんがきびきびしてていいですね。座席表見てどこかしら…ってやってたら、開演時間が近づいていたせいもあり、すっとスタッフさんがきて、案内してくれました。「こちらです!」って小走りで近い扉まで案内されたんですが、フィクションでよく見る、「〇〇様、お待ちしておりました、こちらへ!」感があってテンションあがった。

座席はP列0番。固定座席のP列1番の隣に椅子が置かれてました。2階の座席部分が頭上に張り出しているのにちょっと圧迫感を感じましたが、芝居見る分には視界は良好。下手の奥側は気持ち見切れてたかな。


ネタバレを避けるために基本的に予習はしない派の私としては珍しく、台本とか感想記事とかいろいろ事前に読んでからいったんですが、なんにも知らずに見に行ってたら、「で?」ってなってそうだから、知った上で行ってよかったなーと思いました。この芝居は筋を知ってたらおもしろくないとかそういう類の話ではないっていうのもありますが。

ローゼンクランツとギルデンスターン。
ハムレットの筋書きに巻き込まれ、役割は与えられているが、どうすればいいかわからない二人。
見てると事態の進まなさにいらいらするんですが、自分の人生もはたから客観的に見たらそうなのかもな~。上演台本、文庫本として販売されていて、事前に読んでたんですが、めちゃくちゃ読みづらくて、これ、おもしろいのか…??って疑問だったんですけど、いきいきとした会話として目の前で繰り広げられると、普通に聞き飽きない。あれがこうなるのか…っていう驚きがあって、事前に読むとこういう楽しみがあるんですね。

台本読んだ段階で、2人はほぼほぼ捌けないのは把握してたんですが、実際に舞台上で、ずっと2人がいるまんまだと、なんか閉塞感感じました。なんでなんだろうなぁ。共感? 舞台上から出ることができない二人の行き詰まり感を感じてしまうんだろうか。後半になるにつれて、ずっと2人がいるまんまなのがつらく感じてきて、一回どこかからはけてくれないだろうか…とか考えたりしてた。2回挟まる休憩タイムには二人もはけるんだけども、本当にそこだけなんですよね、はけるの。それ以外はずっと舞台上にいる。ずっと。


見に行った理由の一つに、安西くんがでているっていうのがあったんですが、オフィーリアよかった。女顔な印象ないからどうなんだろ…って思ってたけど、めっっっちゃよかったです。出番自体は少ないんですけどね。定番のオフィーリア像は正直よく知らないんだけど(ハムレット観たことない)、貞淑で、可憐で、一途にハムレットのことを思ってる様子がよく出てて、なおかつ知性も感じられて、本当に登場時間は短いんだけど、オフィーリアのこと好きになった。

もう一役のホレーシオに至っては1シーンなんだけど、ずっとオフィーリアで見てたところから、男性でくるから、落差ですごく男らしさを感じて、「か、かっこいい…」って沸いた。またセリフがかっこいいんだよね…。