脚本・演出がほさかようさんということで気になってはいたものの、イロモノっぽさを感じて迷ってたんですが、思い切って見に行ってよかった…!
単純にゲラゲラワッハッハな作品かと思いきや、思わぬメッセージ性もあってすごくよかった。全体のテンポもいいし、飽きる時間がなくてすごい。
プレイガイドでは販売終了してたように思うんですが、リピチケありますって言ってたところみると当日券ならあるのかな。もうあとは土日の4公演のみですが、気になってる方はぜひ。
物語は田上さん演じる瑞姫(みずき)が転校してくるところから始まります。平穏な生活を送りたい、と願う本人の気持ちとは裏腹に、クラスメイト(どころかたぶん学校中)から、イタイやつらと思われて避けられている3人に三者三様の理由で気に入られてしまい、ほかの人たちから避けられる状態に。
自らをヒーローだと思いこんでいる野田(大平峻也)、厨二病全開な中村(有澤樟太郎)、アプリのキャラにぞっこんの高嶋(金井成大)。
もうまずこの3人のキャラが濃すぎる。野田と中村の、お互いの妄想を戦い併せてなんとなく二人の間では通じて、ちゃんと戦いが成立してるくだりは本当におかしいんだけど、めちゃくちゃおもしろい。舞台特有の、そこに全部仕掛け見えてるんだけど、役者と観客とで仕掛けは見えないことにして見てる感じがすごくうまく作用していて、舞台ならではって感じ。
最初は3人にからまれることに困惑していた瑞姫も振り回され、つきあわされる内になんとなく気を許すように。そしてバラバラだった3人も、瑞姫に関して戦ったりなんだりするうちに、なんとなく仲良くなって、結果4人でつるむように。
このまま平和に…?とはもちろんいかなくて、新たに赴任してきた先生が鬼のように厳しい教師で、妄想に浸っていないで、現実を見つめろと言われ、お、大人の論理が出てきたぞ…このままこの路線で…?と思いきや、またどんでん返しで、その論理にもNOをつきつけるものがあらわれ…
子供のままではいられないんだけど、でもそこを完全に捨てる必要はないんじゃないか、、という目線が優しくて。
観た後の観劇後感がとてもよかったので、パンフレットとブロマイド買ってしまいました。3ショットと、田上さんの個人ブロマイド。
うーん、やっぱりもう一回見に行こうかなぁ。とりあえず感想はもうちょっとちゃんと書き直したい。