考える練習

舞台やイベントの感想など

劇団☆新感線「髑髏城の七人」Season月 下弦の月 1/3ソワレ 感想

ざっくりとでもいいから早めに感想をあげるようにしようかなという試み。

髑髏城は前回Season鳥で初めて見て以来。
どうも私、松雪泰子さんの極楽太夫が好きすぎたようで、今回の羽野晶紀さんの極楽太夫はちょっとぎゃんぎゃんしすぎてる感じがしていまいちだった…。好きな人ごめんなさい。酸いも甘いも噛み分けた大人の感じが好きだったんだ…。そこの部分もそうですけど、キャストが全体に若いとなんか全体に雰囲気が若々しい感じ。

あ、でも天魔王に関しては逆…? いや同じぐらいかな? 鳥髑髏の時は森山未來さんが天魔王やってて、わりとコミカルな雰囲気が強かったんですが、鈴木拡樹さんの天魔王はより冷徹な印象でした。表情作りだったり台詞回しはわりとコミカルな面も多いよなぁ、と思うんですが、なんかこわい。声に底冷えのする感じがあって、世界を統べる=人を従えさせようとしてる者の声としてとても雰囲気出ててよかった。

冒頭のシーンが今回から追加らしいですが、あれいいですね。説明が入ってわかりやすくなってるのもそうなんだけど、あれが入ることで、初っ端から不穏な雰囲気がじんわりただよった状態になるのが好き。鳥の時はわちゃわちゃした合戦からスタートだったから、最初はのほほんとした感じから徐々に徐々に不穏な雰囲気が投入されていく感じだったけど、最初から、ずっと後ろに不穏な線が引かれてる感じ。

早乙女蘭兵衛が好きすぎたので、廣瀬さんの蘭兵衛が受け入れられるか心配でしたが、思ったより大丈夫だった、というか全体に雰囲気似てたんだけど、蘭兵衛はなんか型みたいなのが決まってるんだろうか…?? 他のキャラがわりと造形から違ってたのに蘭兵衛があまりにも雰囲気似すぎてて、声まで似た感じだったので(元々声質が似てるんだとは思うけど)、「早乙女太一リスペクトか??」って戸惑った。

廣瀬さんの蘭兵衛の方が人間味ある感じ、というか若さがそのまま残ってる感じがした。天魔王と一緒に無界屋を襲うシーンでもなんか楽しそうなんだけど、早乙女さんのでは無表情だった気がするんだよね(記憶違いだったらごめんなさい)。早乙女蘭兵衛は何かに突き動かされてそうしてる一方で廣瀬蘭兵衛は多少なりとも自分の意思がそこに混じってる感じ。

殺陣もどうなのかなって思ってたけどそれほど気にならなかった。ある程度以上技量があって、ちゃんと演出がなされていれば、技量差って気にならないものなんですね。早乙女さんの殺陣がまじで異次元だったから比べて落胆してしまうんじゃないかって思ってたけど、見てる時は全然意識してなかったな。

捨之介がかっこよすぎてチートでしたね…(笑) ただ、他の方の感想を読んでると鳥髑髏の造形の方が異例だったっぽいから、こっちのかっこいい感じの捨之介がむしろ通常なのかな。見るからにかっこいいし、闘いが始まったら普通に強いってなんなの(怒)。雑魚をあしらう時の、本当にぺいっぺいってやってる感じの殺陣がよい。「俺達は信長に夢中だった…」って語る時の笑顔が少年のようで切なかった。

狭霧が男の子に変更されてしまっているということで、狭霧かわいかったのにーとちょっとしょんぼりしてたんですが、霧丸普通にかわいかった...。ちょこまかしてて感情のままにぷんすこしてる様子が本当にこどもみたいだった。捨之介との恋愛要素がいっさいないのも個人的に好み。

曲やダンスの入れ方とかが王道エンタメ作品って感じだなぁと思う。
ずるいなと思ったのが、鎌と鍬で戦うところ。身内が鎌を持って助けに来るところは鳥髑髏でもあったから、「きたきた!」って感じだったけど、まさかの敵も「俺も元は百姓の出でな…」って鎌取り出すし、じっちゃんはどこからともなく鍬取り出してくるの笑った。「どっから出してきた!」って本当にな!なんで1回も入ったことないはずの城で勝手知ったる感じなのか(笑) 呼んだら兵庫の分の鍬も来るし。

じっちゃんの(あれ、そういえばとうちゃんだっけ?まぁいいか)動きが明らかに手練の動きなのもウケる…と思ってたらインディ高橋さんだった。あれだけ扮装されるともうわかんないですね。あの人なら刀でも兵庫以上に戦えそう。

前回は天魔王VS蘭兵衛の殺陣がすごく印象に残ってたんだけど、今回は天魔王VS捨之介の闘いがすごく印象に残った。最後、どんどん鎧を削がれて、小さくなっていく天魔王がすごく哀れに見えて…この人も人間なんだよなぁって。

王道エンタメ作品を見たなーって感じで、よい観劇初めでした。

2017/07/06 江戸キャン舞台挨拶 メモ

振り返り記事を書くにあたってメモを読み返してたらわりとおもしろかったのでアップします。細かい説明書いてないのですが、映画見た人ならわかる…はず…!


登壇者:監督、きしたくさん、まっきー
後ろから登場


荒牧:きしたくさん、おはようございます
岸本:斬新な登場の仕方ですね


岸本:初めて見た。普通に面白かったです。ナレーション、小泉今日子さんなの知らなくて、びっくりした。キョンキョンのナレーションが入るというのが感激で。


監督:元々Sだったのが、目覚めたんだよね?
荒牧:え、そうだったんですか?
岸本:Sだったっていうか、別にMじゃなかったんだけど、目覚めた。お嬢様の力で。映ってないんだけど、監督の指示で、けっこうぐいぐいやってて、俺も「気にせずやっちゃってください!」って。
監督:いざ映像で見たら、やばいなって…(笑)
荒牧:どうやばかったんですか?(笑)
監督:恍惚とした表情してた
岸本:台本にも書いてあったからさ、恍惚とした表情でって。
荒牧:じゃあやってもらいましょうか
岸本:えっ、今?
荒牧:映ってなかったから(笑)

荒牧:これがえみりちゃんの足でーす(といいつつ手を示してたと思う)。えーい、えーい、
岸本:(うっとりとした表情)


岸本:アフレコが難しかった。んふってやつ、何回もやった。まっきーもやったよね?
荒牧:はい、やりました
監督:2人とも上手かったよ


荒牧:家系図書いてるとか仰ってましたよね


荒牧:ともる、足速いって
岸本:ともるくん早いよね
荒牧:あいつ野球部でしたからね


荒牧:でも佐助もすごくないですか? 橙が走って、白鳥楼について、よかった…ってなってるところで、もう後ろにいるんですよ?佐助めっちゃ早いなって(笑)
監督:佐助は忍びだから


(佐助がともるくんの役を殺した理由について。白鳥太夫と間違えて殺したんだと知って)
荒牧:えっ、あれ間違えて殺してたんですか?邪魔だからやったのかと思ってた。なんかいるな、びしって
岸本:とんだとばっちりじゃねぇか!(笑)
監督:レースかぶってるでしょ?あれそういうことだよ
荒牧:あっ、そうだったんだ…!
岸本:まっきー、読みが浅いな
荒牧:それか、生かしておいたら後で邪魔になるからとかかなと
岸本:それは深読みしすぎだわ


荒牧:最後の方、バッタバッタと人が死にますよね。この子も死ぬの?って(笑)
岸本:まっきー、もっとやるのかと思った
荒牧:?あぁ、あそこ?(笑) あれは急所ついてるんで
荒牧:それは猛の甘さですよね


荒牧:生命力強いですよね
荒牧:ともるだって、頸動脈スパっていってるのに(笑)
岸本:これ死んでる尺だけど、ずっと生きてるなと思ってた
監督:頸動脈をかすってるから
荒牧:あーそれで

荒牧:聴こえてるんかい
ぼそっと言ってたのおかしかった


荒牧:断れなかった出演って書いてましたよね。断れなかったんだ…って(笑) 積極的出演とか中庸出演ってなんなんですか?
監督:友情出演っていうのが嫌いで。だから自分でどういうスタンスかちゃんと決めてもらって。


荒牧:きしたくさんは何出演なんですか?
岸本:俺はちゃんとオファーもらって、オーディション受けて参加したから!正規出演だよ
監督:バーターじゃないからね。ちゃんとオーディションしたから


最後の挨拶
荒牧:3回目だったんですけど、初回、2回目、3回目と、印象が違ってて、新たな発見があったりしたので、何回も見て楽しんでいただけたらと思います。今日の発見は佐助がうっかりさんということです(笑)

舞台 「刀剣乱舞」ジョ伝 三つら星刀語り 感想

東京公演見た段階から感想書き始めてたんですが、気がついたら千秋楽終わってました。あれ…?
もうライビュありの千秋楽も終わったし、大丈夫だと思いますが、いつものことながら、ネタバレ配慮はしてませんのでお気をつけください。













新作は山姥切が隊長をおりることになった時の話であることが明らかになった時に、悲惨な結末を迎えて終わるんだろうな、と思っていて、それはそれで楽しみではあるけど、ちょっと覚悟して観劇に行きました。

実際蓋を開けてみたら、三日月顕現前の過去編と「義伝」より後の現在編という構成になっていて、悲惨な結末にいたった過去の自分たちを手助けし、正しい歴史になるよう修正していく中で、現在の視点から見直すような話になっていて、観劇後の感覚がとても爽やかで、何度でも観られる作品になっていて、とても楽しかったです。


いきなり骨喰の負傷から始まり、なんとも不穏な空気の中での一幕スタート。

全体にどよーんとしている中でも、いろいろ胸キュンポイントがあり、まず最初のポイントは、初期刀の顕現。すごい単純な仕掛けだけど、舞い散る桜の映像と共にまんばちゃんがぱって現れた瞬間、「わ、顕現した!!」って思って超テンションあがった。あそこ正面から見たらまさしくゲームと一緒!ってなるんだろうなぁ。今からライビュが楽しみです。私は初期刀は加州だったので、そういう意味ではまんまではないのですが、山伏国広が言う、初期刀は吟味して決めたはずだっていうセリフとあわせて、初期刀を選んだ時、ゲームを始めた時を思い出して、胸がぎゅっとなりました。

元々公表されていたあらすじ通り、どんどん不穏な方向へ突き進んでいく部隊。「どうするんだよ」って聞かれて「俺に聞かれても…」となる山姥切。あらためて考えるとわりと無茶ですよね。今作で歴史勉強会なるものを行っていることが明かされましたが、戦場においてどう振る舞うべきかの勉強会は特にないみたいだし、そうするともう最初は勘でなんとかするしかない。

その中で山伏国広が俺が引き受けるぜ!とばかりに、ばしばし決断していくのが救いになるという。まぁ独断だしわりと考えなしではあるけど…(笑)。どっちも選べない時ってたいがい、どっちを選んでも同じなんですよね。ならさっさとどちらかに決めてしまった方がいい。経験値としては山姥切と変わらないか、より少ないはずなので、山伏国広はそれを本能で把握してるんだろうなぁ。

山姥切が、まだ行ける!まだ行ける!ってゴリ押しして、大変なことになってしまうの、ゲームし始めのどこまで進軍して大丈夫なのかわからない感じとオーバーラップする感じがあって、おもしろかった。私自身は刀剣乱舞では折ったことはないんですが、なんのことはない、その前にやっていた艦これで一度轟沈させてしまったことがあり、その経験から用心深かっただけという。キャラクターっていうのはデジタルデータで、元から存在しないものではあるんですけど、うっかり轟沈させてしまった時はめちゃくちゃショックでしたね…。しばらく呆然とした。

山伏国広が折れるシーン、ゲームはプレイしてるのでお守りがあれば大丈夫なのは知ってましたが、お守り持ってる描写がなかったのと、山姥切が悲愴な声を出してたので、あ、お、折れちゃう…と思って真剣に動揺しました。そしたら復活してきたから、お守り以外の要素で復活したんだと思って、何の力で??って混乱した。蘇ったけど、実は中身は別人の山伏国広になってて、話す度に「あいつはもういない」ことを実感してまんばちゃんがより深い絶望を味わう展開になるのでは…と思ったけど、深読みしすぎでしたね。いやでもあれ、え??ってなるよね。ならない?

え、これどうするんだ…?と思ったところからの、のんびりした雰囲気での現代編。あのシーンはその空気感にほっとしたなぁ。先程までの話しが過去の話であることと、ソハヤはそのあたりをよく知らないことについての言及があって、なるほど!って合点がいった。

三日月顕現前なのにソハヤと博多??ってみんなで首かしげてたけど、あれプロデューサーからの要請だったんですね(パンフ情報)。要請が本当に無茶ぶりですごいよなぁ…。解決策を思いついた末満さんはすごい。

二幕で種明かししながらの一幕ダイジェストはパズルのピースがはまっていくような爽快感があってすごく楽しかった。同じシーンでも見方が変わると全然意味合いが変わるって意味でもあれは興味深かった。

山小屋で険悪な雰囲気になった後、同田貫が長谷部に「何か言ったか?」って聞くシーン、私は勝手にすれ違いとか不穏な空気感を感じ取ってドキドキしたんだけど、実際に(現在の)長谷部が喋ってたのを聞き取ってしまっていただけなんですよね。勝手な思い込みこわい。

骨喰の謎のハグが伏線だったことがわかったりとか。下手サイドの時によく見えたんですけど、あれちゃんと自分の服からお守り出して、山伏の服に仕込んでるんですよね。一幕の時も。ちゃんとやってるんだ…!と思って感心した*1。あと長政さまに「怪しいやつらじゃ!」って誰何される場面、一幕はドキドキシーンだけど、二幕では笑えるシーンになってるの好き。過去の長谷部たちに現在の山姥切と山伏がうっかり遭遇してしまうシーンも楽しい。

そういえば大阪公演楽日の昼公演で、山姥切の腰の防具(草摺っていうんだっけ)が落ちてしまうアクシデントがあったのですが、2回あるシーンのうちのひとつだったんですよ*2。で、2回目に同じところ来た時に、ほぼ同じあたりでまた落ちたので、「偶然がループを再現している…!?」と思ってめちゃくちゃびっくりしました。2回目はわざと落としたのでは?という感想も見かけたのですが、それならそれですごいですよね。アクシデントをあの短い時間でちゃんと筋書きに組み込み、それを実行する男、荒牧慶彦…。

どちらが正しいのか

これまでも、歴史を守るためには元の主が殺されるのを見過ごさなければならないという展開が出てきていて、「歴史を守る」ということは無条件で正しいのか?という問いが出ていたように思うのですが、今回、弥助という明確に時間遡行軍のやっていることを手助けしたい者が現れたことで、その面がより強く出ていたように思いました。

信長様の命を奪った歴史を私は許さない、復讐するという弥助の激情を押し殺した声を聞きながら、「そうだよなぁ…」って。刀剣男士はそれが任務だと叩き込まれてるからなんだかんだで歴史を守る方を選択するけど、それがなかったらそりゃそっちを選ぶよなぁ…って感じだし、そもそも、その時代に生きてる人たちからすれば、それは単なる未来なんですよね。自らの行動によって変えられる未来。

しかも今回、歴史を守るためとはいえ、刀剣男士たち自身も、過去の自分たちを手助けすることで、過去に手を加えている。弥助の行動は駄目で、刀剣男士たちの行動がOKなのは、それが「正しい」とされているから。

このあたりが今後、どう影響してくるのか、楽しみで同時に怖い。

*1:って東京公演見た段階で書いてたんですが、大千秋楽では演出が変わってて、最初からお守り持った状態になってた

*2:長政に怪しいやつらじゃって誰何されるあたりのシーン

あの奇跡がもう一度 - 浪漫活劇譚「艶漢」第二夜 感想 -

浪漫活劇譚「艶漢」第二夜、見てまいりました。

最高。続編やってくれてありがとう。
また最高なものを見せてくれてありがとう。

という気持ちでいっぱいです。
なんでか艶漢に関しては泣きそうになるんですよね。

以下、ばしばしネタバレする記事となります。

若林最高。妄想と笑いをありがとう。

キャラ・キャストで、若林の名前があって、おぉ~あいつ出て来るのか~って楽しみにしてたんですが、期待以上でした…。予定になかったのにブロマイド買っちゃった。
爽やかな笑顔でとんでもないド変態。
鼻につくイケメンとか言ってはいけない本音を口に出して、「心の声がダダ漏れだぞ」ってつっこまれるところとか、うっかり口に出しちゃった感、そしてあまりにもにこやかに言い放つので一瞬意味取れない感じ、再現度がすごい!!笑
しかも当たり前なんだけど、舞台で妄想シーンやろうと思ったら役者さんがやることになるんですよね。なんともけしからん光景が目の前で繰り広げられていて、目の毒、いや眼福でした。もうまじで若林おまえ…ありがとう…。
光路郎と春澄のシーン、光路郎がずっとすみませんすみませんって言ってるせいで、妄想とリアルの混線って感じでよりおかしかった。あそこってもしかして若林のアドリブだったりするのかな。鼻をすりすりさせた状態で「僕が止めるまで止まらないよ!」って言い出したの最高におかしかった。
あとずっと詩郎のことを柳腰男子って呼んでるのが楽しい。後半展開がヘビーになってくるにつれて、「柳腰男子!」が癒やしだった。

櫻井くん今回も身体はってますね

今回もちゃんと全裸シーンがあるっていうこのサービス精神。もちろん大事なところは隠してるんですけどね、禁って書かれた丸いお盆で…(笑) しゅぱってひっくり返した時はめちゃくちゃびっくりした。あれどうやってるんだろ。単に高速でひっくり返してるだけ??
その後の若林の妄想につきあわされるところもずっとどちらかの手がお盆持ってるのがなんともわずらわしそうで、シュールだった…笑。横歩きしてるのがまた…。

安里まじ安里

もともと原作では詩郎が好きで、どっちかというと安里嫌いだったんですが、初演を見て、安里が好きになった私。今作もOPでばーんって安里が出てきた瞬間、「あっ好き…」ってなった。あれなんなんだろうな~。なんかね~とにかく惹きつけられるんですよね、舞台版の安里って。出てきたらずっと見ちゃうし、だんって大きめの箱の上に足置いて美しいラインができあがった時とか、「あっ」ってなんかダメージくらった。
こういう言い方するとあれなんですけど、三上俊さんが大好きという訳でもないんですよ。艶漢初演で見てから他の作品でも何度か拝見したんですけど、そこでは別に「あっ好き…」とはならないんですよね。上手い役者さんだなぁとは思うんですけど。なんか安里に関してはカチッとハマる何かがあったんでしょうね。
ああいうタイプの男性ってリアルだと大嫌いなんですけど、安里に関しては弄ばれたい。そのぐらい好き。
そういえば今回も2幕始めに安里タイムがあったんですが、「俺と遊んでくれる人~?」みたいなやつでもののみごとに通路じゃないところばかり手があがって、「…うん、あのもうちょっとこう、、通路側で頼む」って言ってて笑った。

信じるということ

おそらく人を疑ってかかることが習慣になっているだろう詩郎にとって、光路郎の存在って本当に救いなんだろうな…。光路郎の信じてる加減って、すごいですよね。詩郎が何をしても受け止める覚悟がある、、いや覚悟があるというと違うな…何をされても受け止めるんだろうなって感じがある。
人を疑うことが習慣だからこそ、こいつ本気なんだっていうのはより詩郎は実感してるはずで、そして、だからこそ、すごく怖いだろうなって、感じました。
そこまで信じてくれているっていうのはすごく嬉しいと思うんだけど、自分がそこまで人を信じられないからこそ、同時にすごく怖いんじゃないかなって。

人の心の闇を扱うこの作品において、腹の中では違うことを考えてるのってとてもよくあることで、春澄のエピソードが象徴的ですけど、裏切りがとても日常的なんですよね。だからこそ、光路郎の行為がとてもまぶしく見える。


今回はもろもろの都合であと見られるのが千秋楽のみなんですが、見た後でまた書きたいな。

舞台「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」感想

キャスト陣気になる~おもしろそう~と思いつつ、チケット申し込みをやってる時にすっかり抜けてしまっていたのですが、補助席の追加発売でチケットGETすることができたので、見てきました。

世田谷パブリックシアター、すごく久しぶりに行ったんですが、スタッフさんがきびきびしてていいですね。座席表見てどこかしら…ってやってたら、開演時間が近づいていたせいもあり、すっとスタッフさんがきて、案内してくれました。「こちらです!」って小走りで近い扉まで案内されたんですが、フィクションでよく見る、「〇〇様、お待ちしておりました、こちらへ!」感があってテンションあがった。

座席はP列0番。固定座席のP列1番の隣に椅子が置かれてました。2階の座席部分が頭上に張り出しているのにちょっと圧迫感を感じましたが、芝居見る分には視界は良好。下手の奥側は気持ち見切れてたかな。


ネタバレを避けるために基本的に予習はしない派の私としては珍しく、台本とか感想記事とかいろいろ事前に読んでからいったんですが、なんにも知らずに見に行ってたら、「で?」ってなってそうだから、知った上で行ってよかったなーと思いました。この芝居は筋を知ってたらおもしろくないとかそういう類の話ではないっていうのもありますが。

ローゼンクランツとギルデンスターン。
ハムレットの筋書きに巻き込まれ、役割は与えられているが、どうすればいいかわからない二人。
見てると事態の進まなさにいらいらするんですが、自分の人生もはたから客観的に見たらそうなのかもな~。上演台本、文庫本として販売されていて、事前に読んでたんですが、めちゃくちゃ読みづらくて、これ、おもしろいのか…??って疑問だったんですけど、いきいきとした会話として目の前で繰り広げられると、普通に聞き飽きない。あれがこうなるのか…っていう驚きがあって、事前に読むとこういう楽しみがあるんですね。

台本読んだ段階で、2人はほぼほぼ捌けないのは把握してたんですが、実際に舞台上で、ずっと2人がいるまんまだと、なんか閉塞感感じました。なんでなんだろうなぁ。共感? 舞台上から出ることができない二人の行き詰まり感を感じてしまうんだろうか。後半になるにつれて、ずっと2人がいるまんまなのがつらく感じてきて、一回どこかからはけてくれないだろうか…とか考えたりしてた。2回挟まる休憩タイムには二人もはけるんだけども、本当にそこだけなんですよね、はけるの。それ以外はずっと舞台上にいる。ずっと。


見に行った理由の一つに、安西くんがでているっていうのがあったんですが、オフィーリアよかった。女顔な印象ないからどうなんだろ…って思ってたけど、めっっっちゃよかったです。出番自体は少ないんですけどね。定番のオフィーリア像は正直よく知らないんだけど(ハムレット観たことない)、貞淑で、可憐で、一途にハムレットのことを思ってる様子がよく出てて、なおかつ知性も感じられて、本当に登場時間は短いんだけど、オフィーリアのこと好きになった。

もう一役のホレーシオに至っては1シーンなんだけど、ずっとオフィーリアで見てたところから、男性でくるから、落差ですごく男らしさを感じて、「か、かっこいい…」って沸いた。またセリフがかっこいいんだよね…。

舞台「K -MISSING KINGS-」にまつわる記憶

ほんっとーに色々あったなーと思う。ひとりの荒牧ファンによる、とても感傷に満ちた思い出の記録。

今回私が観劇したのは、京都は初日、2日目、楽。で東京が金曜ソワレ、土曜ソワレ、楽。

……なんですけど、お気づきでしょうか。京都公演、全部クロと紫の殺陣が違うパターンなんですよ。

初日は完全版。2日目は後半から佐々木さんの負傷により、若干息の合ってない殺陣に。楽日はエア殺陣。

不謹慎かもしれないけど、このことに気づいた時、思わず笑っちゃった。こんなことある?って。

今回初日から行ったのは、地方楽も見たいな〜、どうせ行くなら初日から見よう、暇な時期だし。っていう、なかばノリだったんですが、こうなってしまった時に、初日から行くことにして、本当によかったと思った。

惜しむらくはあまりはっきりと覚えてないことなんですけど、佐々木さんの殺陣がすごく力強くて、荒牧さんの殺陣が軽めなのと相まって、とても強い兄弟子と、そこになんとかくらいつこうとする弟弟子って感じがすごく出てて、めちゃくちゃよかった。これがまだ後何回も見られるんだ〜って思ってたら、そうならなくて、もっとちゃんと見ておけばよかったなぁってなってます。

殺陣師の守時さんも仰ってたけど、紫が電話しながら片手でタワーの護衛を切って捨てていくところで、首にすって刀あてて、振り向きざまに抜き切るやつ、動作はとても優雅で気品すら漂うのに、やってることはとても残酷で、めちゃくちゃ良かったので、あれはぜひ、続編でいいから入れて欲しい。

京都楽日に見た、紫不在、声のみのお芝居はめちゃくちゃシュールでした。「紫が見えました」って言いたい、言いたいけど、さすがに無理。まぁ私は初日2日目と見てたので、紫がこうやってるシーンだなってわかるところもあるんですけど、覚えてないとこはそこにいることしかわからなかったので、エアなバージョンのみ見た人は何やってるのかわからないシーンもあったんじゃないかなぁ。原作見てたら、そこからわかる部分がまたあるのかもしれないけども。

エア殺陣に関しても同じく。荒牧さんががんばってたのわかるから、「紫が見えました」って言いたいところなんだけども…うん…。人間はまだ脳内のイメージをそのまま人に渡す能力は身につけてないからね、仕方ない。ただ、そこにいる敵と戦ってることは感じられたし、エア殺陣の成果としては充分すぎるほどじゃないかな。

特に相手と刀をぶつけてから払う動作に関しては、いつも以上に動作に力がこもってて、おそらくはちゃんと相手がいるように見えるようにやらなきゃというのと、相手がいないことで、気遣いなく思いっきり力を込められるというのが反映されてたのかなと思う。

私がエア状態の殺陣を見たのは京都楽の1回だけだけど、荒牧さんの動きに何か鬼気迫るものを感じた。特に紫との対決序盤、クロが空っぽでいいんだ、となる前は、なんとかくらいつこうとするクロとなんとか見せられるものにしないといけない荒牧さんの状況がシンクロしてか、より危うさが増した気がして、どきどきした。

京都公演楽日のカーテンコールでしっかり挨拶している荒牧さんを見た時はほっとしたなぁ…。土曜日のカーテンコールでは涙をこらえてた、みたいなレポを見てたから、正直見に行くの怖かったんだけど、よかった、大丈夫だって、京都公演をなんとか乗り切ってくれた安心感もあいまって、とてもほっとしたのを覚えてる。

東京公演では、ボディダブルとして殺陣師の方が入ってくれて、あれだいぶ荒牧さんにとっては気が楽になっただろうなぁ。殺陣師の方だけあって、殺陣の動きはめちゃくちゃよくて、この選択は正解だな…と思った。おもしろかったのは、同じ動きを違う人がやるのを見たことで、佐々木さんの動きの癖がわかったこと。やっぱり荒牧さんの方に注意がいっちゃうから、そこまで意識してみてたわけじゃないと思うんだけど、守時さんの動き見てると、脳が「あ、ここ動き違いますね」って違和感を知らせてくるんだよね。あれすごくおもしろかった。

千秋楽でクロの愛刀が折れるっていうのもまたなんかね…最後の最後でまだきますかー!って感じだった。千秋楽上手前方だったからわりと見えた方だと思うんだけど、荒牧さんが刀を顔の前に持ってきたと思ったら柄だけで刀身がなくて、(!?刀身がない!?)って思ったら荒牧さんもはっとした顔してて。そっからすっと目線外して刀身を見つけて、殺陣の流れを切らずに拾うまでがスムーズですごかった。最初は刀身そのまま握ってたんだけど、気が付いたら柄とあわせて握って、ぱっと見折れてない風にしてて、対応能力に脱帽。後でニコ生で、舞台上で刀が折れたのは初めてって言っててだいぶびっくりした。

この、折れた刀身を拾って殺陣に復帰したあたりかな…「くそっ」って言ってたんだけど、これいつもは言ってなかったように思うんだよね*1。こんな時に刀まで折れるのかっていういらだちが含まれてるような気がして、なんかぞくぞくした。
折れてからも基本的には普段通りだったけど、握り方が不自然だからか、紫と一緒にくるくるするはずのところで回転数がぜんぜん少なかったりとかしてたから、あれも荒牧さんとしては不本意だったろうなと思う。

ニコ生で「千秋楽で俺ががんばりすぎないように折れて守ってくれたのかなってロマンチックな想像をしたりもするんですけど」っていう感じのことを言ってて、そうかもしれないな、と思う。それぐらいの幸いが、贈られていてほしいなと願う。


あとKステでよかったなーっていうところ。

アンナちゃん。
覚悟を決めるところめっちゃかっこいい…!!なのになんで個人ブロマイドないの!?アンナちゃんめっちゃよかった~ブロマイド買おう~って物販見たら、全員セットにしかいなくてずっこけるかと思った。どういうことなんだよ…。
ロスモワで初めて見た時もびっくりしたけど、まず三次元に具現化できたことがびっくりだよね…。2.5次元の可能性。
カテコでは猿比古からの謎のメモ渡しを美咲につっこまれて、「うん、やってるの」って謎の返しをしたりしていてとてもなごみました。

伏見猿比古。
木戸くんの猿比古はメンタルが丈夫そうなのがいいなぁと思います。この猿比古なら美咲を幸せにできそう。安西くんのふとしたきっかけで壊れそうな猿比古も好きなんですけど*2、こう見てて削られるというか。美咲から情報提供のお願いを受けて、美咲のしゃべってるのを聞きながら、すぅっと考える顔になるところが好き。ぶつくさ言いながら手伝ってあげるところがほんと…。

八田美咲。
植田さん、日がたつごとにどんどん麗しくなってないですか…?気のせい…?
美咲って典型的なヤンキーだと思うんですけど、うえちゃんの顔が美しすぎて、がらっぱちな喋りするたびになんか不思議な感じがしました。殴る蹴るのアクションがキレッキレだったのがまたよかったな~

あと荒牧さんのお姫様だっこ…反動つけずにすっと持ちあげるのが紳士…!って感じで見るたびにときめいた。

*1:実は毎回言ってたらすみません…

*2:このあたりロスモワの印象にひっぱられてるだけな可能性もある

刀ステ上映会@台湾いってきました!(後編)

イベント決定から上映会の様子までを書いた前編はこちら。
hirokuhukaku.hatenablog.com


肝心のトークショーのレポ&感想です!
ただ、台湾のファン向けなので、MCの方が喋るのは当然中国語only、通訳さんも登壇キャストに聞こえる音量でしか話さないので、MCの方の発言はほぼ聞き取れなかったため、下に書いてあるのは、お二人の回答から推測したものです。
ちょっと見当つかなかったものに関しては「??」とか空欄とかにしてます。

そんな状態で聞き取ったものなので、いつも以上に、こう、、だいたいこんなこと言ってたんだな程度に読んでください。

休憩タイム

上映会終わって、MCの方が登壇、ばーっと喋り始めて、そのまま始まるもんだと思ってたら、お客さんがぱらぱらと立ち上がり始め、「??」となってたら、「14時から開始します」みたいなのが聞き取れたので、あ、それまで休憩ってことなのかな?ということでお手洗い行きました。20分くらいあって、お手洗い行ってから物販行けるぐらいの余裕があった。ちなみに物販は義伝のグッズでした。
2部も同じ感じで、「だいたいみんなそろったかなーと思ったら始めますからねー」みたいなことも言ってて、アバウトさに笑った。
びっくりしたのが、MCの方がその休憩時間の間、ずーっと喋ってて。何喋ってるのかはほぼほぼ聞き取れないんだけど、けっこう笑いも起こってて、すごいなと思った。それから2部の時は、ステージに近づいてMCさんに話しかけてるお客さんが何人かいて、その時の様子と2部で出てきた質問から考えるに、これ聞いてほしいみたいなリクエストを聞いてたのかなぁという気がします。

1部

登壇前に、MCの方が「お二人が中国語をしゃべります、もしかしたら発音違って聞き取りづらいかもしれないけど、内容はとても面白いです。すっごく面白いです」みたいなことを言ってて、勝手にハードルあげられてるの笑った。

荒牧さん、「荒牧慶彦です。よろしくお願いします。」って挨拶した後、「我是荒牧慶彦」って名乗ってて、海外イベント定番のやつや~!ってなってめっちゃテンションあがりました。これが聞きたくて来たようなものだからな(語弊)。ただ、客席の反応は「…?」っていう間があってから拍手!って感じ。私は「うぉーしー(=我是)」ってきた段階で(定番のやつきたー!)ってテンションあがってたんですが、やっぱり発音が違うんだろうな。荒牧さんの発言が、一瞬ぽかんとされてから、あぁっ!ってなって受け取られる様子がちょっと愛しくて、そういう意味でも楽しかった。
それと、「俺は偽物なんかじゃない!」の中国語訳も言ってたんだけど、なぜかこの時は軽く笑いが起こってました。なんでだろ。
とんちゃんも中国語挨拶からの中国語で一言言ってた、、けど忘れた…。どこかメディアのレポ記事であがってた気がする。


荒牧:人生で初めて台湾来た。(刀剣乱舞が)日本で人気があるのは知ってたけど、台湾でも人気があると知って嬉しい。こんなに多くの方が来てくれて本当に嬉しいです。
東:僕も、台湾でも人気があるということ、こんなに多くの方が集まってくれたことが、嬉しい。こうしてファンの方と顔をあわせることができて嬉しい。

MC:義伝の話が来た時はどう思いましたか?
荒牧:5人続投で、新しいキャストも知った顔ばかりで、これはいい作品になるな、と。
東:独眼竜、ということで、来たな!と思いました(笑)
※通訳さんの「来了!(=来た!)」であわせてリアクション取ってた(笑)

Q:印象に残っているシーン
荒牧:納谷健演じる小夜左文字との殺陣
東:真剣必殺

東:遠足のシーンで祥平くんが歌っていたところは日替わりで30個ほど考えた。たぶんDVDにも入ると思うので見てください

荒牧:遠足のシーンは袖で考えてるのを微笑んでみてます(笑) あれだけやってるとあんまりウケない回もあって、そうすると祥平が「あーもうヤダー」ってなってて(笑)

荒牧:苦しんでるところ見るとクるものがあるよね

Q:難しいところ
荒牧:殺陣やダンス。ふんばるところが多いので、そうすると身体に負担で、46公演もあったので、最後の方は身体が悲鳴をあげてるキャストもいた。
東:真剣必殺。やられて、八百屋舞台をすべりおちる。滑りすぎちゃったりする。

伊達の刀の関係性に関して、「号泣した」という声があった(?)
東:しぇしぇ

Q:(不明…)
荒牧:小夜左文字。内に内にこもる。山姥切と通じるところがあって、助言したりするんですけど、自分の人生にも引き寄せて考えられるというか。自分の人生なんで、他人と比べても仕方ないんですよね。

Q:自分の演じたキャラの好きなところ?
荒牧:山姥切はかっこいい面もあるし、からかわれたりしてかわいい面もあるのが好き。
東:燭台切は闘いではかっこいいし、本丸ではお母さんのようで、素敵な存在。

Q:軍議ありましたよね
※持ってくる時のポーズをとるとんちゃん(笑)
荒牧:わらかしあいの勝負ですね(笑)
MC:リアクションはその場で?
荒牧:そうですね、とっさのリアクションです。何が出てくるかは聞いていても、事前に実際に食べる訳ではないので。

ロシアンシューとか…

Q:湯のみは水入ってるんですか?
荒牧:No! (突然の英語。ノウ!って力強く言ってた)
ないないない! *1

Q:次の作品は主役ですが
荒牧:プレッシャーを感じる。これまでの作品を引き継いで、大きなものにしてつなげていけたら

Q:お客さんに対して、楽しみにしてて的な一言をください(?)
荒牧:楽しみにしとけー!

Q:義伝の見どころ(?)
成長づくし。山姥切だったり、小夜左文字だったり、伊達の刀たちの成長が見どころ

Q:DVDの見どころを
東:全部
荒牧:僕も全部なんですけど、
MC:ちょっと!
荒牧?:メイキング、バックステージですね。僕らがいかにふざけてるかが入ってると思います(笑) 祥平が悩んでるところも入ってると思うので。

締めの挨拶
荒牧:台湾の上映会にこんなに多くの方が集まってくれたことが嬉しい。これを力にジョ伝を作り上げていきたい。
東:こんなにも多くの人が応援してくれている


どこだったか忘れたけど、通訳さんが間違って訳した?かなんかで荒牧さんに謝って、荒牧さんが大丈夫ですよって感じのリアクションしてた時があって、軽く手を上げて微笑む感じ見て、(あ〜大人の微笑みだ〜)と思って超テンションあがった。

他人と比べても仕方ない、という話なんかは、ブログでも書かれてましたけど、あらためて口頭で聞くとなんかしんみりしました。
トークショーの後はメディア向けの写真撮影タイム。

この時にMCの方が、荒牧さんがカメラについてツイートしたことにふれだして、そんなとこまでチェックしてるんだ…と思った(笑)

1部最後に荒牧さんが、「1つ気になることがあるんですけど、聞いていいですか?」って言いだして、何だろって思ったら、「日本から来てくれた方っていますか?」という質問。あっそれ聞いちゃう?と思いつつ一応手を挙げたよね…。パラパラと手が上がってて、おぉ、いるんだ、って感じの反応をしてました。「ありがとうー!」って言いながらぶんぶん手を振ってるのかわいかったけど、実際どうなんですかね。自分が行ってて言うのもなんだけど、30分かそこらのトークショーのために台湾まで来ちゃう日本人ファンこわくない?(笑) 舞台オタじゃない友人に「よくよく考えるとこわくない?」って聞いたら「ストーカーじゃん(笑)」って言われたよね。あながち間違ってない気がする。

とんちゃんからも質問。
東:日本語わかるよって人 。
8-9割ぐらい手があがる。
東:ほとんどじゃん!通訳いらないでしょ(笑)

会場のリアクション見てても、ほとんどの人は日本語聞いた段階で理解してる感じでした。

2部

上映会開始前にサプライズ演出があったのでその話から。

場内アナウンスでお二人のお声が。
東:本日は舞台刀剣乱舞 義伝暁の独眼竜の上映会にお越しいただき、ありがとうございます。
荒牧:開演に先立ちまして、いくつか注意事項がございます。

と、ここで、「こんにちはー!」と言いつつ、突然の登壇。客席の反応がすごかった…。「ギャー」に近い。

荒牧:素晴らしい反応、ありがとうございまーす!
大盛り上がりな客席に手を振り返しつつ、ステージ中央へ。
それから荒牧さんは上手側の客席に近づいて、いえー!って手を振ってファンをわかせていた。かわいい。

東:今度は最初から聞くよー。日本語わかる人ー!
ほとんど手が挙がる。

東:3時間と長いんで、がんばってください(だったかな?あいまい)
荒牧:(笑) 楽しんでくださいね。

ではまた後ほどー!ということでお二人退場。

私は1部は遅刻して冒頭どうだったか知らず、この時の客席の反応がすごかったので、1部ではやらなかったのか??と思ったんですが、どうも1部でもやってたらしく。
2部もやるけど、ちゃんと反応してね、とか言ってて、「素晴らしい反応」って言葉になったのかな。2回目であれなら1部はもっとすごい反応だったんだろうなぁと思うと遅刻したのが惜しい。


1部と同じく、MCの方の発言は聞き取れていないので(以下略)

荒牧:台湾でも人気なのが嬉しい
東:こんなに多くの人に集まってもらえて、来てよかった

Q:義伝に出演するにあたって
荒牧:新キャストの中に見知ったキャストも多く、とてもやりやすいなと。役作りに関しては…あ、1回翻訳しますか?長くなりそうなので。(って通訳してもらった後、役についてひとくさり喋ってたけど忘れた…) マントさばきをより洗練させたい。

Q:マント重くないですか?
荒牧:重いです。軽くしますか?って言われたこともあったんですけど、軽いとどうしてもちゃちく見えちゃうのと翻り方が綺麗じゃないので、重いのでがんばってます。

Q:義伝に出演するにあたって、かな?
東:独眼竜で来たな!と思いました。

Q:大変なところは?
東:眼帯と前髪で右側が見えないのが大変

Q:その他のキャラで気になる?キャラクタ
荒牧:鶴丸。ずるい!俺も黒くなりたい
東:鶴丸。燭台切と何かを感じてるんじゃないかな。まわりをみてる

Q:好きなシーン
荒牧:小夜とのシーン
東:真剣必殺

Q:Tシャツの柄が違うのは?
東:衣装さんがセリフなどを入れてくれた
荒牧:持ってくるのを忘れて入れてもらえなかった

Q:??
荒牧:ロシアンシューはびっくりした。どっちも最後に選んだんですよ。当たりたくなかったから、誰かが選ぶだろうと思って。そしたら2回とも当たっちゃって。

Q:(東さんは)それ見てて?
東:知らないフリ

Q:料理作りますか?
荒牧:かんたんなのは作ります。インスタントとか。それは料理じゃないか(笑) 栄養が足りてないなって思ったら鍋つくります。好きな野菜いれて。辛いの好きなんで、キムチとかチゲ鍋とかよく作ります。あと最近は家庭の味を再現しようとしてて、親に電話して聞いたりして。
東:僕も作ります。パスタとかxxxとか(何かおしゃれ系の料理だった)餃子とか

Q:大変な点??
荒牧:舞台が斜めなので、ふんばりがきかないんですよね。切り返しができなかったりとか。殺陣やダンスが大変でした。
荒牧:一つ(動作が)遅れると他の人に影響が出て、負の連鎖が起こってしまうので、そうならないようにがんばってます。
東:真剣必殺で、八百屋舞台をすべりおりてくるんですが、落ちそうになったりして。

東:やられる方がかっこよく見せられる。うまく斬られると、相手がひきたつ

Q:次作、ジョ伝について
荒牧:自分が主演ということで、嬉しさもあり、寂しさもあり。(ひろきくんに)早く戻ってきてほしい。ひろきくんが屋台骨というか、ひろきくんがいてこその刀ステ、という面があったと思うので、それをひきつぐ、プレッシャーというか責任感は感じてます。
MC:拍手ではげましてあげて!

Q:DVDのみどころは?
東:顔。アップで表情とか見られますから
荒牧:汗。僕らも人間なんでね、こう泥臭いというか、汗かいてるなーと思ってみてもらえれば。

Q:今後のプランは?
刀ステの今後のプランと思って話し出す荒牧さん。客席の反応を見て?、「あ、個人のプランですか?」と通訳さんに確認。
荒牧:カメラ買ったので、カメラマンになります!(笑)
荒牧:(とんちゃんに) え、ある?
東:今、グランドミュージカルの方でがんばってて、いずれは大きなタイトルに出たい。モーツァルトとかエリザベートとか、ロミオとジュリエットとか(客席拍手)。ボイトレとかがんばってる。「勝鬨の歌」でもいいところを任せてもらえて…。
荒牧:今、たくさんの方に応援していただいていて、とてもありがたいんですけど、より多くの方を魅了できるように、夢の舞台に連れていけるように、がんばっていきたいと思います。


今後の方向性みたいな話をぼんやり推測することはあっても、ご本人の口からはっきり聞いたことってなかったので、最後の質問は思わず背筋伸ばしました。
個人イベントでも「スケジュールの都合でお断りすることもあるけど、基本的には話がきたものはできるだけ受けたい」みたいな話をしてて、特にやりたいことはない感じなのかな?と思ってたんですが、あ、やっぱりそうなのかーという。求められることをやるっていうスタンス、一番好きな声優さんと同じなので個人的に感慨深い。

Kステが終わったところなので、つい、こういう時はちゃんとかまずに言えるのにね…とか思ってしまったけど、あれ、単純に疲れてるからかみかみになるんでは?という気もするな(笑)

「魅了」という単語を選び、「夢の舞台に連れて行く」っていう表現を使う、この言葉選びがとても好き。


そうそう、とんちゃんががっつり喋ってるの初めて聞いたように思うんだけど、「来たな!」ってところでガッツポーズとったり、軍議の話で、すっと立って、おやつ持ってくる時のポーズ取ったり、全然作為的じゃなく、お客さんを自然に盛り上げようとする感じがすごくいいなぁと感じた。やさしさゆえのサービス精神とまた違う行動原理な気がして、とても不思議な感覚でした。

あ、後、2部の最後、MCの方が「もうそろそろ時間なので…」って言ったところで、「え~」って声があがったんだけど、本当に惜しむ感じで胸がぎゅってなりました。日本だとなんだかんだでまた次どこかで見られるとは思ってるもんな。あんなに本気の惜しむ声を聞くことはまずない。

*1:初恋モンスターを思い出したのは言うまでもない