考える練習

舞台やイベントの感想など

舞台「刀剣乱舞」悲伝 結いの目の不如帰 感想

初日見てまいりました~!ということで感想というか雑感です。
ネタバレ一切配慮してませんので、お気をつけくださいませ!


まずは、荒牧さん、舞台復帰、おめでとうございます!
イベントではちょこちょこ姿を見ていたし、5月なんかは怒涛のようにイベントがあったので、御本人もブログで書いてたように、そういう意味ではあまり久しぶり感はないですが(笑)、やっぱり舞台上の荒牧さんが一番好きなのでね…。久しぶりの舞台、めっちゃくちゃ楽しみにしてました。

場所

昼は明治座、夜はTDCで見ました。
明治座内は多種多様な列が入り乱れるカオスな空間となってました…。初日だからというのもあるとは思いますが。
到着がわりとぎりぎりになってしまったので、今日は物販は並ばず。

本編感想

事前予想で三日月が敵対するんじゃね?っていうのは沢山の人が言ってて、まぁ予想通りだったんですが、まさか、結末があれとは…。
私てっきり伏線回収するんだと思ってたんですよ。集大成だって言ってたし。
確かに回収された伏線もあるけど、むしろ増えてない?? 気のせい?


一幕終わった段階では、(あ、やはり三日月が…)からの燭台切を斬る、山姥切「なぜ燭台切を斬ったんだ、三日月宗近ー…!」で(きたきたきたきた!)って感じだったんですが、二幕まで終わった後はめっちゃもやもやしてた。

まず昼はラストの意味がわからなくて。とりあえず三日月救われてないよなってことだけはわかったんですが。2回目、配信で見て、ちょっと意味がわかってきたらあらためて疑問点がわーって出てきて、(あれ?風呂敷広げっぱなしじゃないか??)ってなってしまって。そういうの嫌いなんですよ…。
なのでチケット減らそうかな…って思ったんですが、いやいやまずは疑問点整理して、いいところ探ししてからにしよう?って思って整理のためにこの記事を書いています。

あと単純にバッドエンドが好きじゃないのでそこが嫌というのも大きい。
そういえば会場で「2ヶ月延々このバッドエンドやんの?」って声が聞こえてきて(た、確かに…)ってなった。メンタルやられそう…。なんかこう、、徐々にハッピーエンドに近づいたりしないかな。せめてメリバとか(そういう問題じゃない)

疑問点

  • 三日月がしていた「実は歴史改変というのはそもそもできないのではないか? そうしたら、遡行軍がやっていることも、我らがやっていることも徒労ではないか? なので、改変できるかどうかを期待している」という問題提起はどこへいったのか。
    • これは結局時鳥が折れたことによって改変できなくなったので、「やっぱりできない」というところでファイナルアンサー?
    • ただ、「もしそうなら徒労では」と考えた時に漂う絶望感はめっちゃいいなと思った。(あとその時にほむらちゃんを想起しました)
  • 結いの目ができたことと、三日月を排除しようとなった理由の関連がよくわからなかった。
    • 時の政府は、その結いの目ができたことによって本丸が突き止められたと考えている、から? セリフで説明されてたような気もするので、もう一度見た時にちゃんと確認したい。
    • 遡行軍が本丸を突き止められたのは、刀剣男士たちが何回も遡行してたから、そこから時空の歪みを発見したと思ってそこきっかけで、三日月のループとは関係ないと思ってたから、んん??ってなった。
  • ラスト、「刀解にあらがうのも限界だろう」とか言われてるけど、戦わなくてもよかったということ?って思ってしまった。
    • 山姥切と戦って弱ったことによって、限界になった…?
    • ほっといても刀解できるんなら別に苦しい思いして戦わなくてもいいよね? それともあそこって、戦ってるというよりは鍛錬のための手合わせみたいなものなんだろうか?
    • なんかこのあたり、山姥切が戦わないといけない理由がいまいち飲み込めなくて、感情移入できなくてつらかった。

その他雑感

  • 骨喰と足利義輝とのエピソードがよかった…
    • 「愛されたことを覚えていない」「かまわん、俺がお前を愛していたことを覚えている」っていうところ、泣きそうになった
  • 真剣必殺大放出
    • ありがとうございます!!
    • 歌仙めっちゃセクシーでやばい
    • こんなに出てくるのに山姥切は今回もないの…と思ったら最後の最後で出てきてわいた
      • シルエット見た瞬間に「これは!!」と思って双眼鏡を構えた
      • フードかぶってないとお顔がよく見える。フードかぶってないと幼くなるのが新発見だった
      • 思いっきり描いてあるのはちょっとふふってなってしまった(何とはいうまい)
  • ほととぎす
    • 死出の地(?)に誘うと言われているのは知らなかった。聞いた瞬間、ぞわっとした
  • 大般若長光
    • CV誰か覚えてなかったけど、聞いてて「あ、そういえば三木眞一郎さんだったな」って思い出した。すごい。
    • スタイルの良さ。
    • 殺陣が力強く美しい…
  • 骨喰藤四郎
    • 人間味のある骨喰
    • ほっぺたもちもちしてそう
    • 足技が華麗
    • 声は三津谷さんのが似てる感じがする
    • 「俺は覚えてない」のくだり、目にいっぱい涙をためてるのがかわいい
  • 軍議
    • 「軍議が始まる」という雰囲気だけで笑ってしまう客席の雰囲気がおかしかった。すりこみってすごいな
  • 刀剣乱舞
    • 「歴史のそこここで、乱れ舞うのだな(大意)」素敵!!

「映像に残らないんでね、やりたい放題ですよ!」- 義伝上映会のレポもとい感想

刀ステ過去作上映会に行ってきました。虚伝の回と義伝の回に行ったんですが、ひとまず義伝の方のレポもとい感想を。

登壇者は猪野くんと納谷くん。司会の方ははじめましての方でした。名前忘れちゃった…。「盛大な拍手でお迎えください!」というアナウンスで登場する2人。なぜか腕組んでラブラブカップルのような感じでの登場。どうした??(笑) 納谷くんが彼女役のつもりらしく、しばらくなよなよした感じで受け答えしてました。

自己紹介とかしつつ、自分がカメラに抜かれてるのを察知すると変顔を始める2人。
猪野「映像に残らないんでね、やりたい放題ですよ!」
納谷くんとか、突然ジャンプしながらのポージングしたりしてた。フリーダムすぎるw
司会の人がどうしたらいいのかちょっと戸惑ってた気がする(それはそう)

義伝の蔵出しバクステ映像。

2人は横に移動。ちょいちょいつっこみ入れてくれるのが楽しかったです。

客席から遡行軍を追って登場するシーン前の移動でしょうね。遡行軍がえっちらおっちら階段登ってくる感じがおかしくて笑いが。猪野くん、「なんで笑うん」ってつっこんでたけど、あれは笑う。しかもその後、扉開けた遡行軍の人が脇に避けて、どうぞーってしてて、めちゃくちゃおかしかった。
階段の途中でカメラに気づいた猪野くんがにこって笑顔でお手振り始めて、それだけで十二分にかわいかったのに、扉入る前に「きゅるんっ☆」って感じのポージングしてから入っていってかわいさの極みだった。何がすごいって大倶梨伽羅の扮装した状態なんですよ……なのにかわいい。めっちゃかわいかった。蔵出し映像集におさめてほしい。

  • ドローンで遊ぶ荒牧さんととんちゃん

劇場裏の駐車場とかかな? ドローンをコントロールしている荒牧さんとこっちだよ~と手を振っているとんちゃん。荒牧さんが「風に持ってかれる」「持ってかれ具合がやばい」と言いながら、ひたすらドローンを動かし、とんちゃんがわーって手を振ってるという、見ようによってはシュールな画づら。
納谷「ホームビデオか!」「えっあれだけ?」

  • 電飾ケーブルを首に引っ掛けている政宗

あのケーブル、本来は何に使うものなんだろう。蛍光ピンクとか紫とかに発色してた。それを首にかけた状態で「真っ暗な中でも見えるようにということで」「舞台裏では常に死と隣り合わせなので、こうして気遣っていただけるのはありがたい」とおおまじめな様子で語る富田さん。いや絶対違うだろ!?っていう内容をまじめに語るとみしょーさんはなぜあんなにおもしろいのか。

アイシングで使う氷嚢を光忠に渡しながら、「砕いた氷を水にまぶしたものじゃ」「童子もこれで冷やしてやるといい」。受け取ったとんちゃん、胸にあてて、「あっ冷たい…」

  • 驚きに慣れてしまった小夜

廊下で鶴丸が小夜をわーっと驚かそうとするが、
小夜「うざいわ…もう慣れたし…」
小夜「楽屋で練習してる時が一番びっくりする」

小夜だったかな?に「政宗公とはどんな方ですか?」と聞かれた大倶梨伽羅
「そうだな…富田翔に似ている」
会場はけっこうウケていたように思ったけど、
猪野「ここ滑るからやめた方がいいって言ったのにー」
納谷「だから(円盤の)バクステからは削られたんやw」

  • じじい達

袖で大砲の音か何かに驚いて周囲を見回す芝居をする三日月と鶴丸
納谷「じじい達の小芝居」

  • 縛られる歌仙

微調整されながら縛られてた。べりっべりっとマジックテープの音が響いてましたw

座談会

司会の方のこれから上映会来れなかった人の映像流します、という発言を受け、
「そんなん流さんでいいわ」と言い出す2人w

納谷「義伝なんでこんな集まり悪いん?びっくりしたわ、猪野と2人て。別に稽古中も仲良くなかったのに」
猪野「おい!w」
こういうことさらっと言うの納谷くんらしいw

猪野「その後なかよくなったやん」
納谷「うん、、まぁ…w」
これはおお振りでかな?

納谷「(猪野くんは)ずっと祥平くんと一緒。今日出てくる時みたいな感じ(※腕組んでいちゃいちゃしながら出てきた)。バカップル」
納谷「そこにゴールデンレトリバーみたいな感じでとんちゃんが入ってくる」
入ってくるとんちゃんの様子のものまねもしてて、確かに大型犬みたいでした(笑)

座談会映像

いざ座談会映像流れると6人いて、
納谷「今日来てない人全員やん!!普通逆じゃない!?」
義伝は大半のメンバが悲伝出るからな…と思って映像見ながら確認したら祥平くん以外全員悲伝出演メンバだったw

肝心の座談会での内容をあんまり覚えてないんですが(荒牧さんがあんまりしゃべってなかったのも大きい)、覚えてる内容。

  • とんちゃんの着てたTシャツの「ポール・スミス」につっこんでた
  • 猪野「健人しゃべってない、健人しゃべってない」(後半はわりと喋ってた)
  • 映像終了後に猪野くん「荒牧さんの股間がここ(自分の斜め上)にあるのがずっと気になってた」納谷「だからちらちら反対側見てたんかw」お客さんがほぼほぼ女子の会場でなぜあえてそこに触れてしまったのかは永遠の謎。
  • 歌仙は斬るというより、殴る、殴る、というイメージで殺陣を作っている
  • どんどん装飾が増えて、重くなっていった黒鶴の衣装
  • 祥平くんのがんばったところは遠足での日替わり。とんちゃん「別に全部替えなくてもよかったのにねw」祥平くん「そこはもう意地だよね」荒牧さん達に見てもらって、どうするか決めたりしてたらしい。基本は滑るよねみたいな話をここでしてたんだけど、義伝本編で確かに微妙な反応だったことに笑いが起きてたw

猪野くんと納谷くんのトーク

  • 遠足で

倶梨伽羅な猪野くん、「任務なら1人でもできる」と言ってはけた後、ずっと小夜を見ながら手を振ってるらしい。
ニコニコしながら手を振ってる再現、かわいかった…。
納谷「見たら笑ってまうから見えないように笠で隠すんですけど、見なかったら見なかったで寂しそうにするんですよ」
納谷「『どうかな…?』って見たら、こう」
猪野(むすっとした表情)
納谷「怒りの表情w」

  • キス魔な猪野くん

納谷「会ってすぐにほっぺたにちゅーされて。8秒ぐらいしてた。まだ感触ある」
猪野「言うなよーー!!」
猪野「ついしちゃうんですよね…」
ついにしては長くないか?笑
ハイステの時も誰かにバラされて「言うなよ~」ってなってたけど、キスしなければいいのでは…笑。

  • 殺陣が大変だった

猪野:殺陣の手が早い方だと思っていたけど、とみしょーさんの方が数段早くて、追いつくのが大変だった。末満さんに5,6回稽古つけてもらって(見てもらって?)、「刀があってない」「遅い」とか指摘されつつ、初日にはなんとか仕上げた。

  • 義伝が好き

「小夜の内面を深く掘り下げて芝居できたから義伝が好き」という納谷くんに対して、猪野くんが「虚伝よりも義伝が好き、と」「ジョ伝よりも好き、と?」って感じでしつこく聞いてて笑った

  • 他のキャラで好きなシーン

猪野:歌仙が「お小夜が冷たい…」って言った後、マントをばさぁってしてはけていくところ(実演つき)
納谷:今日それやるためにそれ着てきたん?w
って言ってたんですが、本編見たところ、マントばさぁは大倶梨伽羅に「お前は強い」って言われた後でした。

納谷くんも好きなシーンは歌仙のシーン。小夜が刺されて「お小夜ーーーー!」って呼ぶところが好きらしい。
納谷「だって、あんな表情と声で言われたら、『歌仙…っ』ってなりますよ」
猪野「どんなんだったっけ?」
納谷「え?(猪野くんの要望を察する)…お小夜ーーーーー!」



猪野くんと納谷くん、2人だけって大丈夫かしら…?とちょっと心配していたんですが、蓋を開けてみたら、どっちもぽんぽん喋るし、普通におもしろくて、取り越し苦労でした。めちゃくちゃ笑った。

MCさんに「(本編上映までの) カウントダウンしながら退場してもらいます」って言われた瞬間の「しながら!?」ってぎゅんって振り向いた猪野くんの反応がおかしかった。でもびっくりするのわかる。
猪野「3,2,1ってなった時には俺らいないってことですよね?」
MC「そうです」

「では、拍手でお見送りください」って言って、続けざまに「10、9、…」ってカウントダウン始まるの最高に意味わかんなかったし、残り4秒あたりから進まなくなって、司会の人に押されながら退場していく猪野くんおもしろすぎた。

義伝本編

家にも円盤あるのになぁ…と若干虚無でしたが、政宗公の腕にちっちゃく切り傷の跡があるのを発見して、大画面ならではだなぁとか感心してました(ニッチすぎる)。

悲伝稽古場映像

各人の殺陣の稽古映像をチラ見せしつつ、名前と役名表示。みんなかっこよかった…!
みんなおそろいの刀ステTシャツなんだけど、その中でも三日月は格が違う感じなの、おもしろいですね。あれは鈴木拡樹氏がそうなのか、三日月役だからそうなのか…。
荒牧さんはふわっと揺れる前髪の間からのぞく真剣な目がかっこよすぎて無理。あとここ2人は言わずもがなだけど太刀筋きれいだよね…。カメラ意識しながら刀回してるところがあって、なんていうんだろう、ドヤ笑顔? 軽く口角あげた感じがかっこいいというか、「かっこいいでしょ?」って感じの笑顔がめっっっちゃよかった…射抜かれた。
三日月山姥切の次が骨喰だったことにちょっとびっくり。寝転がった状態からの足技かっこよかったけど、あれ本編でも入るのかな、気になる。
ラストが玉ちゃんでしたが、すっと回りながら斬る映像見た瞬間に(あっこれはキャラにハマる…!)って感じました。いうて小烏丸あんまり把握してないんだけども。



刀ステ新作への期待が高まる上映会でした。もう明後日だよ~信じられん。

相談するということ

ここのところ悩んでいることがあって、初めて人に相談をした。

この子なら大丈夫なはずと思いながらも、否定されないかどきどきしながら。でも、うんうんと聞いてくれて、どうなのかな?と意見を求めた部分に関してはちゃんとその子の意見をくれて。聞いてもらったことで整理できたし、気持ちがなによりだいぶ落ち着いた。

また1人、ちょうどその話題になったから、というのもあるんだけど、相談させてもらった。その人も、私のその悩みを馬鹿にしたりせず、ちゃんと聞いてくれて、かつ、それに関してはこうしたらいいと思う、とかアドバイスもくれた。

これまで基本的に自分の進退について、人に相談する、ということがなくて、進学でも就職でも、すべて自分で決めて、ここにするねと、報告していた。

自分の性質として、自分で決めたい、というのもあったし、そういう時に相談する相手として鉄板の親たちがあまり頼りにならない面があって、それで、相談するという習慣がないままに来てしまった。

相談できるようになったんだなと思ったんだけど、これはこの人ならきっと大丈夫だっていう関係を築くことができて、かつ、それを信じられるようになったんだな、と思って、感慨深くなった。

各々の思惑、各々の夢 ~舞台「十二大戦」感想~

原作ミリしらでしたが、きたむーと祥平くんが出るのと、なんかおもしろそう!というので行ってきました。

12taisen-stage.com

ちょっと今回もろもろの都合でチケ手配がぎりぎりになってしまい、結局当日券で入ったら10列センブロでした。とても見やすくてありがたかったです。

あ、いつものことですが、ネタバレ配慮してませんので注意。





まっくらな舞台の奥側真ん中、2階部分に、和泉宗兵さんがすっとピンスポあたって登場。「十二大戦」についての説明が始まります。飄々として軽妙な語り口ながらどこかうさんくさい。

12人の戦士が集められて、各々戦って、最後に残った一人は、なんでもひとつ、願いがかなえられるというシステム。

原作はまじでミリしらでしたが、和泉さん演じるドゥデキャプルが大枠の設定については説明してくれるし、キャラが各々めちゃくちゃ立ってるのと、名乗りが入ってくるのでキャラ名も把握しやすくて、原作知らなくてもストレスなく見られました。知ってたらよりおもしろいポイントとかももちろんあるとは思うんですが。

戦って除々に人数が減っていく間も、各々いろいろ戦略や思惑があって、まったく話を知らない状態で見てると、馬鹿しあいが「おぉ~そうくるのか!」の連続でドキドキわくわくしっぱなしでした。

そういえば客降りが一切なかったんですが、よくよく考えるとこの作品で客降りされても恐怖でしかない(笑)

常に殺し合いなので残虐は残虐なんですけど、なんかカラッとしてるんですよね。各キャラが生死について達観してるからかな。元々西尾作品がそういうとこありますが。殺すの大好き!みたいなトチ狂ったキャラは別としても、常識的なキャラも「そう、死んでしまいましたか」っていうあっけらかんとした感じがある。


途中で何回か、12人集まって、さぁ、ここから闘い開始だ!ってなるシーンのリフレインが入ってたのと、チクタクという時計の音とともに、あれ、これ前にさかのぼったシーンだな?っていうのが入ってて、主人公の寝住(北村諒)は時をかける能力でも持ってるのかな?とは思ってたんですが、実際に、同時にいくつものルートをたどることができる、という能力持ちで、これ、そういう能力ありだったんだ…!?とちょっとびっくりしました。彼だけえらくチートじゃない??(笑) 他の人達は筋力がすごいとか話術がすごいとか、実際ありそうな感じなのに(と思ったけど、死体操れる能力もチートだな…)。


最終的に生き残った寝住の願いが、「全部忘れさせてくれ…!」というのは意外でした。殺されたルートの恐怖も痛みも全部覚えてる、それを忘れたいから、と。

これまでのがんばりが無駄になってしまうのに、貴重な願いの機会をそんなことに使うなんて…と思ったんですが、もしPTSD抱えちゃったら何をかなえてもらってもその後の人生がつらいし、一番合理的な選択なのかなぁ。

「何の願いもない俺が生き残ったのが間違いだったんだ」っていうセリフがあるし、「十二大戦に参戦することは(いくつものルートをたどっても)どうしても避けられなかった」と言ってるあたりからしても、ただただ、死ぬのを避けたくてがんばったってことなのかもしれない。

キャラごとの感想

キャッチコピーみたいなのがおもしろかったので、それもあわせて書いていきます。

子の戦士、うじゃうじゃ殺す、寝住(ねずみ、北村諒)
公式サイトのキャラビジュアル見て欲しいんですけど、この衣装、3次元で見た時の破壊力がやばい。きたむーにしか着こなせない衣装って感じがします。

50音に還元できない音が大好きなので、きたむーの叫び声とか呻き声が終盤たくさん聞けたのは楽しかった(別に負の感情でなくてもいいんですけど、感情をそのまま味わえる感じが好きで)。「忘れさせてくれ…!」のところはめちゃくちゃ情けない表情で最高でした。

勝利に至るまでのところでは寝住、あんまり目立ったアクションがないんですが、勝利が確定してからの振り返りで、この時どういう殺され方をして、この時はどうで、と示すシーンではわりとアクションしてて、ふっと動いて避けるときの身のこなしが軽くてきたむーだーって感じでした(語彙力)。

そういえば「うじゃうじゃ殺す」とは?? って思ってたけど、大量のルート分岐を通っている最中は寝住がいっぱいいることを指してるのかな。

丑の戦士、ただ殺す、失井(うしい、滝川広大)
しゅっとした立ち姿、綺麗な太刀筋がよかった。実直な感じが清涼剤でした。

寅の戦士、酔った勢いで殺す、妬良(とら、今村美歩)
失井とのエピソードが切ない…。

卯の戦士、異常に殺す、憂城(うさぎ、才川コージ)
怪演という言葉がまさしくふさわしい。衣装がもうなんか要素盛りすぎですごかったですが(笑)演技もよかった~。喋りがあどけない感じながらも、こいつはやばいぞ感がにじみ出ていて、とてもよかったです。

辰の戦士、遊ぶ金欲しさに殺す、断罪兄弟(たつみ兄弟・兄、橋本祥平)
巳の戦士、遊ぶ金欲しさに殺す、断罪兄弟(たつみ兄弟・弟、長谷川慎也)
双子と聞いて戦術おもしろそうだな~と楽しみにしてたんですが、序盤から弟が死んでるっていうね…(笑) えっ、もう死んでるの!?早くない!?ってなった。
あれアニメの声に寄せてるのかなぁ、低めの音で、達観してたり嫌らしかったり、楽しかったです。

午の戦士、無言で殺す、迂々真(ううま、横山真史)
横さんも刀ステぶり。まさかの途中で戦意喪失。

未の戦士、騙して殺す、必爺(ひつじい、原勇弥)
なんか名前見覚えあると思ったら松ステでチビ太やってた方ですね。
老獪な老戦士を好演してました。

申の戦士、平和裏に殺す、砂粒(しゃりゅう、竹内夢)
申の戦士、大好き。もうまず声が聞いてて気持ちいい。ちょい高めだけどキンキンしてなくて、ソフト…というとちょっと違う気もするけど、すっと耳に入ってくる感じ。紛争地域での和平交渉に主に取り組んできた人っていう設定なんですが、語り口や間の取り方に、めちゃくちゃ説得力を感じました。

「どうやって折り合いをつけてるんだ?」という寝住の問いかけに「折り合いは、つけない。ずっと悩む」と答えるシーンが印象的。
アクションもキレがあってかっこよかった。

酉の戦士、啄んで殺す、庭取(にわとり、梅村結衣)
衣装が華やか!見てて目がとても楽しかったです。この方も声がすごく聞き取りやすかった。おどおどした感じかと思ったらなかなかしたたかで、戌と協調すると見せかけて殺しちゃうところで、「こうですか?」って、すっと声の温度が低くなったの最高だった。

戌の戦士、噛んで含めるように殺す、怒突(どつく、井坂達也)
刀ステの長政さまがはじめましてでしたが、それに続いて2回目。かみついて殺すのが特技、、と思いきや、実はメインは毒を扱えることという。
獰猛でちょっとがらっぱちな感じで全然別人でおもしろかった。

亥の戦士、豊かに殺す、異能肉(いのうのしし、護あさな)
マシンガン両手持ちでなかなかおもしろそうだったんですが、わりと序盤でおなくなりに…。そういえば終盤の振り返りシーンで、寝住がマシンガンでばばばばばって撃たれるシーンがあるんですが、そこの撃たれ方がめちゃくちゃうまくて感心したことをお伝えしておきます(?)。


元々の目当てはきたむーと祥平くんでしたが、女の子キャラがみんなかわいくて眼福でした。見た目もかわいいし、声もかわいくて、かつ、申の戦士と酉の戦士はとても聞き取りやすくて、こういう役者さんに当たるとすごく嬉しい。なんとなしに見に行った作品でしたが、なかなか掘り出し物でした。

舞台「乱歩奇譚」感想&おしゃべや公開収録感想

感想というよりは見て、聞いて、思ったこと、考えたことになるかもしれない。

舞台「乱歩奇譚 ~パノラマ島の怪人~」

前作の評判が良くてちょっと気になっていたところに、今作見た人たちの感想を見ていて気になったので行ってきました。

原作は未読、特段キャラクターや設定も調べず、というなかなかチャレンジングな状態で行きましたが、冒頭でさらっと前回のあらすじに触れてくれたのと、登場人物の出し方がうまかったので、特段混乱せずに見られました。

「家族みたいな関係」という度に明智が嫌そうにするの、私も明智寄りの考え方なので、うんうん、って感じで聞いてました。実際にはそれ以上にえげつないやり方で統制されているのがバラされるあたりでは、ずっと前にNHKの未解決事件ファイルでやってた、親戚一同が取り込まれて何人もの死者を出したケースを思い起こしてました。お互いに罰しあわせることによってコントロールするっていうやり方が一緒なんですよ。

事件名を忘れちゃったんですけど…と思って調べたらサイトあった。
https://www.nhk.or.jp/mikaiketsu/file003/index.html
このシリーズは再現ドラマの完成度が無駄に高くてめちゃくちゃこわいんです…でもうっかり見だすと止まらなくなっちゃう。この回も確か偶然目に入って見始めたんだけど、こわくてこわくて泣きそうになりながらずっと目が離せなかった。よくないのはわかるのに誰も止められない。止めようとしたら自分が被害者側になってしまう恐怖から、みんな加担していってしまう。
おそらくこの仕組み、最終的にはエスカレートして死者がばんばん出て崩壊する、、んじゃないかなぁと思うので、早めに終わったのは救いだったのかなぁとか。

ハシバのお兄ちゃんが部屋にこもってから、弟に向けて、いい笑顔で話してるのを見るともう泣けて泣けて仕方なかった。弟は完全に泣き顔なんだけど、お兄ちゃんが本当にいい笑顔してるんだよねぇ…。あの瞬間は、すっきりした心持ちでいられたんだろうか。

カガミ刑事の妹さんについては、来ますよ、来ますよってずっと盛大な匂わせをされていながらも、いやでもこれは助かるんじゃないかと思っていたのが、同時進行の後ろ側でさっくりとその希望の糸が断ち切られていて、なんだろうな~、そう、世界って残酷だよねというような、そんな風に見えた。主要な登場人物の妹が殺されるという、すごく重大なシーンなのに、同時進行の箇所の後ろ側でひっそりと行われていて、あぁ今もどこかでひっそりと、重大な事件が起こっているのかもしれない、と思わせるような。

妹に警告をしようとしてしそこなうシーン、会話のすれ違い具合がすごくいい具合なんだよね…。ちょっとバランス間違うと、話をそう持っていくために会話させてる感が出ちゃうんだけど、すごくありえそうな塩梅で、それだけに失敗してしまうのがリアルだし、カガミ刑事の絶望がつらい。

間に合わなかったことを知った刑事のしぼりだすような慟哭、これを毎回やっているんですよね…。あらためて役者さんってすごい。

そういえばぐるっと話が変わるんだけど、鴻上尚史さんの「あなたの魅力を演出するちょっとしたヒント」という本で、役者によって得意な感情、不得意な感情がある、というのを読んで、推しさん、怒り不得意そうだよな~と考えてから、怒りの表出にちょっと敏感になってるんですが(前置きが長い)、谷佳樹さん演じるハシバ兄の怒りの表出がスパンッって感じでなんかすごく気持ちいいなと感じました。

  • 真顔でダンス踊るカガミ刑事かわいい
  • トキコちゃんかわいいよ~その分つらい
  • シークレットスリッパ、いかにも「継いだ」感に笑ってしまった
  • 影男が癒やし。あの動きすごいな~絶妙
  • 「これあげるからさ」とブロマイドを渡された谷さんがとまどっていた(笑) その後笑いをこらえていてかわいかった

おしゃべや公開収録

そこからのおしゃべや公開収録!振れ幅!(笑) 乱歩奇譚でボロボロ泣いてしまったので、今回は接触なしでよかったと心底思った。

放送前なので詳細なレポは割愛するとして…。

放送聞いてて、松田凌くんは熱い人だな~と思ってたんですが、生で聞くとやはり情報量が違うのか、なんか当てられたみたいになって、最寄り駅に帰ってきてからも落ち着かなくて、しばらく散歩しながらぐるぐる考えてました(笑)。想いそのものがぶつかってくるような感じというか、魂ごと差し出してくるようなトーク

「俺らに聞いてくれるのも嬉しいんだけど、質問してくれた人にも、これまで積み重ねた経験があるわけじゃん? そこから答えを引き出せると思うんだよ」というところから始まる話が特に熱くて印象深く、ずっとこれが頭の中をまわってました。

あの熱量をそばで見て、きっちり受け止めてて、当てられないのすごいなぁ。単なる慣れの問題?? 語り口としてはむしろ静かなんだけど、込められた思いの質量がずっしりしてるというか。

荒牧さんと対比すると本当に2人って対極ですよね。荒牧さんも自分の意見はきっちりあって、核にしっかりしたものがあるんだけど、あくまで相手の領域は侵犯しないように距離たもって、そっと見計らって自分の意見を置くような印象があるんですが、松田さんは俺はこう思う!ってばーんと距離詰めてくるような印象。だからって押し付けてくるとかそういう意味ではないんだけども。俺はこうだけど、どう?って聞かれてるような感じがある。

ダミヘCDで声が後ろから聞こえる時の対処法

先日、推しがcvを務めるキャラのシチュエーションCDが発売されまして。

ダミヘ*1収録だっていうので、元声オタのわたくし、もうわくわくしながら聞いたんですよ。

視聴動画あるのでよければ聞いてみてください☆


そしたら、内容はよかったんですけど、前から聞こえるはずのセリフが前から聞こえない。左右には動くんですけど、まるで耳のラインで結界がはられてるかのように(笑)、前には来てくれない……。ディレクションミス??と首傾げてたんですが、「体質によって後ろからしか聞こえないことがあるようですよ」と教えていただき、調べてみたところ、同じような症状に悩まされて、いろいろ試してみた方が……!


myfavoritethingss.blog118.fc2.com

「アームの位置を頭上から額方面にずらすと、前から聞こえるようになる場合がある。」
というのを見て、さっそく試してみました。

ヘッドフォンはないので(正確にはあるはずなんだけど行方不明…)、ひとまずイヤフォンで、スマホの音量を最大にして、耳から離しても聞こえるようにしてチャレンジ。

ここは前からのはず、というシーンを再生しながら、目の横あたりに持って行ってみたところ……


確かに前から聞こえる!!


この方の場合は「眉毛から人さし指1本分上くらいが一番聞きやすい」とのことでしたが、私の場合は耳穴のところからそのまま前にずらして、頬の横あたりで聞くのがベストっぽい感じがします。

本来前から聞こえるはずのセリフが後ろから聞こえるとめちゃくちゃシュールなので、内容いいだけに悲しいな…と思ってたんですが、ひとまずちゃんと前から聞こえるようになって安心しました。「やっと目があったね」って後ろから言われるのすごく悲しかったんですよね。私の目は背中についてるの??ってなるから…。


あと知恵袋のこちらの回答も参考になりました。
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp


ただ、この方法だと、常に手で持ってないと駄目なんですよね…。ヘッドフォンなら挟んだまんま止められるのかな。

私はこの方法で解決しました!って方がいたら、コメントでもお題箱でも教えてくださると嬉しいです。
ゆいさんのお題箱


余談:
上でも書いたように元が声オタなので、ダミヘCD、聞いたことあるんですよね。その時はちゃんと前からも聞こえてたので、そういえばあのCDは?と思ってそのあたりのCDを久しぶりに聞いてみたら、それも後ろからしか聞こえないようになっていまして…。最後に聞いたのがだいぶ前で、その時とは使う機器類が変わってるので、そのせいかなと思ってたんですが、今回、この方法で治ったところみると体質というか、聞き取った音の解析方法が変わったのかもしれない…。そこがちょっと謎です。

*1:ダミーヘッドマイクの略。 参考:「通称ダミヘ。女性向けゲームで人気の「ダミーヘッドマイク」って何?」 https://cancam.jp/archives/91630

気がつけばもう4月

なんか書きたいな~ということでゆるゆると。

そういえば、ブログのテーマを変えてみました。字が小さめ、行間広めのものに。

推しはリハビリ期間なのにどんどんお金が出ていく…と同担さんと言い合ってたんですが、映画の撮影が始まってるらしくてびっくりしています。もう撮影とかやって大丈夫なんだね…!? もともとリハビリが二ヶ月っていうのも、けっこうぎりぎりな期間なんだろうなぁと、いろいろ調べて思っていただけに、なかなか驚きです。

ムック本のリリイベや店舗特典が続々と発表され、フィンセントのシチュエーションCDのリリイベが発表され……順調に参加の権利を獲得していっています。CDのリリイベまでもう一週間切ってるとか不思議な感じがするな~。というか今週末とか早くない? 3月どこいった?


いろいろお金が出ていく状況で、どこまで頑張れるかを日々問われてる感じがして、すごく、しんどいな~と思う部分もあるんですが、あくまで趣味であることを忘れずにいたいですね。まぁ全然できてないけど! このラッシュが終わったらしばらくは落ち着くはず…と思ってがんばっています。

「推しの出るイベントや舞台は全部行きたい」と思うとどうしてもね、、無茶をしてしまいますね。このぐらいかなぁって思って積んでるのに、いややっぱりもうちょっと、とか思って直前に積み足してしまう。むつかしい。

別に見れなくたって死にはしないんですよ。直後はぎりぎりするかもしれないけど、しばらくしたら記憶は薄れる。わかってるんだけどなぁ…ぐぬぬ

でも「当選」という文字を見ると、それまでにかかった苦労とか金額とか全部報われた気分になってしまうし、当日になったらもうそのあたり全部忘れて、「楽しかった」っていう記憶だけが残る。

だからやめられないんだよなぁ……。